令和7年度(2025年度)福島県 登録販売者試験の過去問と解説。本問は、「医薬品」の「鎮咳去痰薬」についての問題です。生薬の選択肢が1つありますが、全然大丈夫です。残りの選択肢も、基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
本問は、「正しいものはどれ?」なので、注意してください。
選択肢1の「ジプロフィリンは、自律神経系を介して気管支の平滑筋を弛 緩させ、気管支を拡張させる。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「自律神経系を介して」のところです。
正しくは、「自律神経系を介さず」です。
「キサンチン系成分(ジプロフィリン等)」の正しい記述です。
そこそこ出るので、押えておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢2の「ノスカピンは、麻薬性鎮咳 成分とも呼ばれ、長期連用や大量摂取によって多幸感が現れるこ とがあり、薬物依存につながるおそれがある。」ですが、誤った記述です。
「ノスカピン」ですが、「非麻薬性鎮咳成分」です。
「非麻薬性鎮咳成分‐登録販売者 医薬品の語呂合わせ 」も、参考にしてください。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢3の「デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物は、痰 の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化 して粘性を減少させることで、痰 の切れを良くする成分である。」ですが、誤った記述です。
「デキストロメトルファン臭化水素酸塩」ですが、「非麻薬性鎮咳成分」です。
選択肢の記述は、「去痰成分」のもので、「エチルシステイン塩酸塩」などがあります。
最近は、「去痰成分」の細かいところを問う県が増えています。
以下の…、
・気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用を示すもの…グアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸カリウム、クレゾールスルホン酸カリウム等
・痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させるもの…エチルシステイン塩酸塩、メチルシステイン塩酸塩、カルボシステイン等
・粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くするもの…カルボシステイン
・分泌促進作用・溶解低分子化作用・線毛運動促進作用を示すもの…ブロムヘキシン塩酸塩
…以上の分類は、余裕があれば、試験勉強の後半以降に、押えていってください。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢4の「カンゾウは、抗炎症作用のほか、気道粘膜からの粘液分泌を促すことを期待して配合されて いる。」ですが、正しい記述です。
「カンゾウ 」の正しい記述です。
他県にて、選択肢の「気道粘膜からの粘液分泌を促すことを期待」だけが、“単体”で問われたことがあります。これだけだと、かなりムムムとなります。
カンゾウは、抗炎症成分以外の効能があるので、絶対に押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
設問は、「正しいものはどれか?」です。
「1」は「誤」です。
「2」は「誤」です。
「3」は「誤」です。
「4」は「正」です。
正解:4
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '25年版 (2025年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者の独学方法については、「登録販売者の独学」を、参考にしてください。
登録販売者のブログ記事などは、「サイトマップ」に、挙げています。
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