登録販売者 福島県 過去問+解説 令和7年度(2025年度)午前第25問

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 令和7年度(2025年度)福島県 登録販売者試験の過去問と解説。本問は、「医薬品」の「眠気を促す薬」についての出題です。漢方処方製剤の選択肢が1つありますが、解けなくても最終解答は導けます。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

福島県 午前第25問‐眠気を促す薬

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、慢性的に不眠症状がある人を対象とするもの である。」ですが、誤った記述です。

 選択肢の場合は、「受診勧奨」ですね。

 手引きには…、

 「抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、睡眠改善薬として一時的な睡眠障害(寝つ きが悪い、眠りが浅い)の緩和に用いられるものであり、」

 「慢性的に不眠症状がある人や、医 療機関において不眠症の診断を受けている人を対象とするものではない」

 …とあります。

 定番の記述ですね。テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢b

 選択肢bの「抑 肝散 は、体力中等度をめやすとして、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがある ものの神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳 症(神経過敏)、歯ぎしり、更年期障害、血の道症 に適すとされる。」ですが、正しい記述です。

 「抑肝散 」の正しい記述です。

 余裕があれば、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢c

 選択肢cの「かつては不眠症や不安緊張状態の鎮静を目的にブロモバレリル尿素が頻繁に用いられてい たが、近年は使用量が減少している。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 手引きには…、

 「かつては不眠症や不安緊張状態の鎮静を目的にブロモバレリル尿 素が頻繁に用いられていたが、ブロモバレリル尿素の大量摂取による自殺が日本で社会問題 になったことや、ベンゾジアゼピン系成分にその役割が取って代わられたことから、近年は 使用量が減少している。」

 …とあります。

 こういう記述も出るようになっています。テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

 なお、ベンゾジアゼピン系成分とかは憶えなくていいでしょう。登録販売者の範疇を超えてますわ。

選択肢d

 選択肢dの「ジフェンヒドラミン塩酸塩は、アルコールとともに服用すると、薬効が減弱される。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「薬効が減弱される」のところです。

 正しくは、「薬効が増強される」です。

 手引きには…、

 「寝つきが悪いときの処置としてアルコールが摂取される(いわゆる「寝酒」)ことがあるが、」

 「 飲酒とともにジフェンヒドラミン塩酸塩、ブロモバレリル尿素又はアリルイソプロピルアセチ ル尿素を含む催眠鎮静薬を服用すると、その薬効や副作用が増強されるおそれがあるため、服 用時には飲酒を避ける必要がある。」

 …とあります。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 「適正使用」の論点でもあります。「飲酒しない」も、参考にしてください。

答え

 「a」は「誤」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しい組み合わせ」は…、

 正解:3

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

 >>> 次の問題へ。

医薬品

 21問:かぜとかぜ薬

 22問:かぜ薬の配合成分

 23問:解熱鎮痛成分の作用

 24問:漢方処方製剤(鎮痛)

 25問:眠気を促す薬

 26問:眠気防止薬

 27問:鎮暈薬

 28問:鎮咳去痰薬

 29問:口腔 咽喉薬及びうがい薬

 30問:胃腸に作用する成分

 31問:止瀉薬

 32問:瀉下薬

 33問:浣腸薬

 34問:心臓に作用する薬

 35問:センソ

 36問:高コレステロール改善薬

 37問:コレステロールと脂質異常症

 38問:貧血用薬

 39問:貧血及び貧血用薬

 40問:循環器用薬

 41問:外用痔疾用薬

 42問:漢方処方製剤(内用痔疾用薬)

 43問:婦人薬

 44問:漢方処方製剤(婦人薬)

 45問:アドレナリン作動成分

 46問:点眼薬

 47問:眼科用薬の配合成分

 48問:殺菌消毒成分

 49問:にきびと吹き出物の治療

 50問:抗真菌成分

 51問:頭皮・毛根に作用する配合成分

 52問:歯槽膿 漏薬の配合成分

 53問:口内炎及び口内炎用薬

 54問:禁煙補助剤

 55問:滋養強壮保健薬

 56問:生薬(肌荒れ・いぼ)

 57問:漢方の病態認識

 58問:消毒薬の配合成分

 59問:衛生害虫

 60問:一般用検査薬

令和7年度 福島県 科目別

 ・インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(午後1~第20問)

 ・薬事に関する法規と制度(午後21~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後41問~第60問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '25年版 (2025年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者の独学方法については、「登録販売者の独学」を、参考にしてください。

 登録販売者のブログ記事などは、「サイトマップ」に、挙げています。

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