令和7年度(2025年度)福島県 登録販売者試験の過去問と解説。本問は、「医薬品」の「眠気を促す薬」についての出題です。漢方処方製剤の選択肢が1つありますが、解けなくても最終解答は導けます。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、慢性的に不眠症状がある人を対象とするもの である。」ですが、誤った記述です。
選択肢の場合は、「受診勧奨」ですね。
手引きには…、
「抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、睡眠改善薬として一時的な睡眠障害(寝つ きが悪い、眠りが浅い)の緩和に用いられるものであり、」
「慢性的に不眠症状がある人や、医 療機関において不眠症の診断を受けている人を対象とするものではない」
…とあります。
定番の記述ですね。テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢bの「抑 肝散 は、体力中等度をめやすとして、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがある ものの神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳 症(神経過敏)、歯ぎしり、更年期障害、血の道症 に適すとされる。」ですが、正しい記述です。
「抑肝散 」の正しい記述です。
余裕があれば、押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢cの「かつては不眠症や不安緊張状態の鎮静を目的にブロモバレリル尿素が頻繁に用いられてい たが、近年は使用量が減少している。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
手引きには…、
「かつては不眠症や不安緊張状態の鎮静を目的にブロモバレリル尿 素が頻繁に用いられていたが、ブロモバレリル尿素の大量摂取による自殺が日本で社会問題 になったことや、ベンゾジアゼピン系成分にその役割が取って代わられたことから、近年は 使用量が減少している。」
…とあります。
こういう記述も出るようになっています。テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
なお、ベンゾジアゼピン系成分とかは憶えなくていいでしょう。登録販売者の範疇を超えてますわ。
選択肢dの「ジフェンヒドラミン塩酸塩は、アルコールとともに服用すると、薬効が減弱される。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「薬効が減弱される」のところです。
正しくは、「薬効が増強される」です。
手引きには…、
「寝つきが悪いときの処置としてアルコールが摂取される(いわゆる「寝酒」)ことがあるが、」
「 飲酒とともにジフェンヒドラミン塩酸塩、ブロモバレリル尿素又はアリルイソプロピルアセチ ル尿素を含む催眠鎮静薬を服用すると、その薬効や副作用が増強されるおそれがあるため、服 用時には飲酒を避ける必要がある。」
…とあります。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「適正使用」の論点でもあります。「飲酒しない」も、参考にしてください。
「a」は「誤」です。
「b」は「正」です。
「c」は「正」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は…、
正解:3
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '25年版 (2025年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者の独学方法については、「登録販売者の独学」を、参考にしてください。
登録販売者のブログ記事などは、「サイトマップ」に、挙げています。
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