登録販売者「適正使用」の「医薬品的な問題」対策

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 登録販売者の試験科目「適正使用」の対策ページ。「医薬品的な問題」が増えてきたので、その対策を取りたい人向けのページ。このページでは、個々の解説ページのリンクのインデックスのほか、「医薬品」を優先や「使用(服用)しない」を優先や「相談すること」は一部だけ、勉強方法等を見ていきます

インデックス

  1. はじめに‐傾向変化
  2. 対策1‐「医薬品」を優先
  3. 対策2‐「使用(服用)しない」優先
  4. 対策3‐「相談すること」は、“ほぼ”捨てる
  5. 勉強方法1‐見る
  6. 勉強方法2‐調べる
  7. 勉強方法3‐問題を解く
  8. 過去問一覧リンク
  9. 「使用(服用)しない」リンク
  10. 「相談すること」リンク
  11. 個別論点リンク

はじめに‐傾向変化

 かつての「適正使用」の「医薬品的な問題」は、例年「3~5問」くらいの出題でした。

 しかし、昨今では、「6~8問強」出題される県がほとんどで、更には、東京都R1試験のように「11問」も、出題されるところも、出てきました。

 参考:東京都 R1 適正使用もくじ

 かつては、当該「医薬品的な問題」は、出題数が少なかったので、「捨て問」の一手でした。

 しかし、先に見たように、出題数が“漸増”していることから、何らかの対策が必要となっています。

 以下に、対策を述べているので、参考にしてください。

対策1‐「医薬品」を優先

 「適正使用」の「医薬品的な問題」ですが、「医薬品」の勉強が済んでいないなら、やらなくていいです。「後回し」にしてください。

 「医薬品的な問題」は、ベースが「医薬品」のため、「医薬品」の知識がないと、まったく進みません。

 試験戦術の点でも、「医薬品」の方が大事です。

 まずは、「医薬品」の制覇に、尽力してください。

 一通り、「医薬品」の勉強が済んでから、当該「医薬品的な問題」に着手するようにしましょう。

対策2‐「使用(服用)しない」優先

 「医薬品的な問題」には、「2つ」の系統があります。

 1つは、「使用(服用)しない」系統で…、

 残るは、「相談すること」系統です。

 優先すべきは、前者の「使用(服用)しない」です。

 前者の方は、比較的ボリュームが小さく、また、出題を絞りやすく、勉強しやすいのです。

 また、出題数も、こちらの方が“ちょっとだけ”多いことがあり、点数可能性が高いのです。

 そして、「使用(服用)しない」は、割かし「医薬品」で問われることがあるので、費用対効果が“悪くない”のであります。

 こうした塩梅なので、まずは、「使用(服用)しない」を、優先して勉強するってな次第です。

対策3‐「相談すること」は、ほぼ捨てる

 対して、「相談すること」は、“ほぼ捨てる”ことにします。

 理由は、「使用(服用)しない」の裏返しです。一口で言えば、「相談すること」は、費用対効果が悪いのです。

 「相談すること」は、量がそこそこ多く、成分・項目が配偶者のカバンの中のように雑多過ぎて、対策を取り難いのであります。

 よって、「“ほぼ”捨てる」のが賢明です。

“ほぼ”の意味

 さて、「“ほぼ”捨てる」には、少しだけ留意してください。

 完全に捨てるわけではないからです。

 まずもって、「相談すること」は、巻末資料は、見なくていいです。憶えなくてもいいです。

 よほどに余裕がない限り、「相談すること」は、勉強しません。

 その代わりに、「PDF過去問」だけをやります。

 んで、PDF過去問を「やる」といっても、他の科目のようには、解きません。まず、本腰を入れません。正面から勉強しません。

 「やる」ことは、「問い答え丸暗記」です。

 つまり、問題・選択肢と答えを丸暗記して、機械的に問題を解けるようになっておく、ってな次第です。

 資格試験の鉄則ですが、過去問に出たことは、甘く見てはいけないのです。

 試験問題の「使い回し」の可能性がそこそこ高いからです。

 んなもんで、「問い答え丸暗記」で、「使い回し」問題を取りこぼさないようにする、ってな寸法です。

 おおむね、「相談すること」は、「3~4問」の出題があります。

 正直、0点でも仕方ないです。しかし、「使い回し」問題で、1点でも取れたら、格段に足切り点を免れやすくなります。

 そして、です。

 「適正使用」は、現在のところ、傾向に大きな変化はありません。しかし、今後、「難化」する可能性を捨てきれないのです。

 問題がガチで難しくなったとき、または、「医薬品的な問題」の出題数が増加したときに、「相談すること」で1点でも取れたら、実に大きな加点となります。

 よって、「問い答え丸暗記」で、「相談すること」から1点くらいは、もぎ取ろうってな寸法です。

 さて、PDF過去問ですが、ひとまず、過去3回分を対象とします。

 試験1回あたり、「相談すること」の出題は、「3~4問」なので、3回分で「9~12個」くらいです。

 こう考えれば、多少は、気楽に臨めるかと思います。

 次に、「問い答え丸暗記」ですが、コツは、「割り切り」です。

 どうしてとか、なぜとかは、考えません。心をからっぽにして、問いと答えを憶えましょう。

 ハイハイみたいな感じで、ただただ、機械的に、選択肢の正誤が付いて、問題が解けるようになっていれば、OKです。

 なお、見るのも読むのも面倒なクソ問題は、捨てて構いません。そういうのに労力を割くよりも、「使用しない」等の復習に充てる方が賢明です。

補足

 「相談すること」は、実務にも関係する論点なので、理想を言えば、勉強すべきです。

 しかし、試験戦術上は、「“ほぼ”捨てる」のが賢明です。

 真剣に勉強するのは、試験に受かってからにしましょう。それか、登録販売者の仕事に就いてから勉強しましょう。

 試験勉強中の今は、「合格」のみを考えるべきです。

勉強方法1‐見る

 

 「医薬品的な問題」の勉強方法を見ていきます。

 まずもって、暗記対象の「第5章 別表」ですが、本当に文字の羅列です。

 真剣に読もうとしてもシンドイだけです。

 んなもんで、「読む」のではなくて、「見る」ようにします。

 何十分も見る必要はないです。

 5~10分程度の細切れ時間を活用して、何度も目を通しましょう。

 たとえば、トイレで見る、通勤通学時に見るとかです。わたしは、夜寝る前に見てました。

 ここで、重要なのは、「憶えようとしない」ことです。

 こんな、配偶者のようなクソ「表」を憶えようとすると、嫌気が差すだけです。

 何度も何回も見るうちに、そこそこ頭に残っていきますし、嫌悪感も和らぎます。

 真剣な暗記と記憶は、「医薬品的な問題」の過去問演習を終えてからでいいです。

勉強方法2‐調べる

 「見る」の次の段階は、「調べる」です。

 当該「調べる」ですが、「表」に出てくる成分を、「医薬品」のところと照合する作業です。

 「適正使用」の「表」に出てくる成分ですが、「医薬品」に出てくるものが多々あります。

 たとえば、非ステロイド性抗炎症成分の「インドメタシン」です。

 「適正使用」に「喘息を起こしたことがある人」とあり、そして、「医薬品」では、「喘息を起こしたことがある人では、使用を避ける必要がある」との記述があります。

 そして、当該インドメタシンは、上記の喘息のほかに…、

 「アレルギー症状」や…、

 「次の医薬品によるアレルギー症状(発疹・発赤、かゆみ、かぶれ等)を起こしたことがある人:チアプロフェン酸を含有する解熱鎮痛薬、スプロフェンを含有する外用鎮痛消炎薬、フェノフィブラートを含有する高脂血症治療薬」、

 「次の添加物によるアレルギー症状(発疹・発赤、かゆみ、かぶれ等)を起こしたことがある人:オキシベンゾン、オクトクリレンを含有する製品(日焼け止め、香水等)」

 …といった記述が、「医薬品」と「適正使用」とで共通して登場します。

 こういう「ある」ものは、医薬品の勉強でカバーできるので、「適正使用」的には、ラクできるってな塩梅です。

 対して、「適正使用」には出てくるが、「医薬品」には出てこない記述もあります。

 たとえば、「本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人」に出てくる「非麻薬性鎮咳成分」の「デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物」です。

 当該成分は、「医薬品」では、当該アレルギーについての記述がないのです。

 こういう「ない」ものは、医薬品の勉強でカバーできないので、「適正使用」の勉強時に、丁寧に押えていかねばならないってな次第です。

 「表」の成分を、一通り調べれば、何と何を真剣に憶えないといけないか、明白に見えてきます。

チェックを入れる

 さて、「表」の成分の「ある・なし」を調べる際は、チェックを入れていきましょう。

 具体的には、医薬品にも「ある」ものには、「✓」を入れたり、赤ペンで線を引くとかです。

 対して、医薬人に「ない」ものは、目立つマーカーで塗るとかするといいでしょう。

 こうしておくと、一目見るだけで、どこを憶えないといけないか明白なので、「暗記と記憶」の効率が上がります。

注意点

 当該「調べる」の注意点ですが、「ずーっと根を詰めて調べない」です。

 時間的には、1回あたり15分くらいで十分です。ホント、他の科目の勉強に疲れてきたら、気分転換で「調べる」くらいでいいです。

 細切れ時間とか、宅配業者待ちとか、リビングに配偶者しかいないときとかに、ささっと1~2成分を調べるといいでしょう。

 そして、大事なことですが、「調べる」ときも、憶えようとしないでください。

 無理に憶えようとすると、脳が疲れて、心気が萎えるだけです。

勉強方法3‐問題を解く

 先の「見る」と「調べる」で、ある程度、クソ「表」に「見覚え」ができてきたら、テキストや過去問題集、PDF過去問に着手しましょう。

 優先すべきは、先述したように、「使用しない」の問題です。

 さて、いくら見たり調べたりしても、最初のうちは、まず解けないはずです。

 んなもんで、テキストを見ながら解いていってください。

 本試験のその日までに、何もなしで解けるようになればいいので、今は、ドンドコと“カンニング”して、問題を解いていきましょう。

 んで、問題に出たもの・間違えたもの・忘れていたものを、復習を通じて、憶えていってください。

 問題集・過去問等の問題は、最低でも、「3回」は繰り返しておきましょう。

 なお、「使用しない」の各論点を、「「使用(服用)しない」リンク」にまとめています。

 くだらない語呂合わせがある論点もあります。使えるものがあれば、活用して脳に叩き込みましょう。

「相談すること」の問題

 過去問等には、当然、「相談すること」の問題もあります。

 当該「相談すること」系の問題は、解かないでいいです。無視しましょう。

 まあ、一抹の不安のある人は、ざっと選択肢と解説を見ておけばいいです。

 本腰を入れるべきは、「使用しない」の方です。

 先に述べましたが、「使用しない」の方が仕上がってきたら、受験予定地の過去3回分のPDF過去問の「相談すること」の問題を「丸憶え」していってください。

 ここまでやれば、「相談すること」対策的には、十分かと思います。

過去問一覧リンク

 過去問ですが、「医薬品的な問題」だけをまとめたページがあります。

 「登録販売者「適正使用」の「医薬品的な問題」過去問リスト」です。

 時間等に余裕がある人は、ドンドコと問題演習の数を稼いでください。

「使用(服用)しない」リンク

 「使用(服用)しない」の各論点をまとめたページへのリンクです。

 くだらない語呂合わせもあるので、憶えにくいものがあれば、活用してください。

「相談すること」リンク

 「相談すること」の各論点をまとめたページへのリンクです。

 時間に余裕があれば、活用してください。時間がないなら、読む必要はありません。

個別論点リンク

 「適正使用」の「医薬品的な問題」の勉強がある程度済む中盤から終盤にかけて、目を通してください。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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