第12問は、移動タンク貯蔵所の問題です。基本問題なので、必ず点にしないといけない問題となっています。難易度は「やさしい」です。公式の過去問には解説がないので選択肢ごとに解説を付与する。暗記や憶え方、まとめページへのリンクもある。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「やさしい」です。
定番事項が多いので、過去問演習をした人なら正解できるはずです。
選択肢1が難ですが、語呂さえ憶えておけば、すぐ解答できます。
こういう「取れる問題」を、絶対に落とさないことが、独学合格の肝です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1は、「語呂」を憶えておけば解けます。
「「カテジナさん」で、移動タンク貯蔵所の「書類の備え付け義務」を憶える」を参考にしてください。
「完成検査済証」の「か」は、語呂「カテジナさん」の「カ」です。
つまり、完成検査済証→“か”んせいけんさずみしょう→「か」→カ→カテジナの「カ」です。
「完成検査済証」は、先の語呂合わせの「カ」に該当しますから、備え付け義務のある書類となります。
選択肢1は「○」となります。
さて、答えは出ましたが、残りの選択肢も、チェックして行きましょう。
選択肢2の「危険物取扱者が乗車しなければならないのは、危険等級Iの危険物を移送する場合のみである」ですが、誤った記述です。
危険物の移送の際は、当該危険物の免状を持った人を、乗車させなければなりません。
危険等級等は、関係がありません。
また、当該選択肢は、「こんなんテキストに載ってたか~?」で判断してください。
移動タンク貯蔵所のページに、「危険等級Ⅰ」云々ってあったでしょうか?
記憶にないはずです。
記憶にないのは、テキストに載ってないからで、テキストに載ってないということは、そういう規定が存在しないからです。
出題者の「ブラフ(はったり)」に、引っかからないようにしましょう。
こういう点からも、選択肢2は「×」です。
選択肢3の「危険物の移送のために乗車している危険物取扱者は、免状を携帯していなければならない」ですが、正しい記述です。
車の免許と同じ、と憶えておきましょう。
選択肢は、「○」となります。
選択肢4の「移動貯蔵タンクから引火点が40℃未満の危険物を他のタンクに注入するときは、移動タンク貯蔵所の原動機を停止させなければならない」ですが、正しい記述です。
選択肢のいうように、「引火点が40℃未満の危険物を他のタンクに注入するとき」は、エンジンを止めます。
よって、選択肢は、「○」となります。
なお、「ひっかけ」問題で、「数字」の「40℃」が、たとえば、「20℃」などに変えられるので、きっちり暗記してください。
また、危険物の実物で、問われることもあります。
たとえば、「移動貯蔵タンクから“軽油”を他のタンクに注入するときは、移動タンク貯蔵所の原動機を停止させなければならない」などです。
「×」です。
軽油の引火点は、「45℃」なので、規制の対象外となります。
これが、ガソリンなら、エンジン停止ですね。
選択肢5の「移送のために乗車している危険物取扱者は、移動タンク貯蔵所の走行中に消防吏員から停止を命じられ、免状の提示を求められたら、これに従わねばならない」ですが、正しい記述です。
テキストそのとおりの記述です。確認しておきましょう。
まあ、「車の免許」といっしょ、と憶えておけばいいでしょう。
選択肢は、「○」となります。
「移動タンク貯蔵所」は、頻出論点がたくさんあります。
先の「カテジナさん」のほか…、
…なども、参考にしてください。
設問は、「誤っているものはどれか?」です。
したがって、正解は選択肢2です。
答え:2
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:危険物の品名・・・基本中の基本問題。「やさしい」。
2問:予防規定・・・迷彩あるも「普通」。
3問:指定数量計算・・・「ふつう」。
4問:保安距離・・・「ふつう」。語呂合わせ。
5問:5種消火設備・・・「やや難」。捨て問でよい。
6問:位置、構造及び設備・・・「ふつう」。
7問:市町村長への届出・・・「ふつう」。取れる問題。
8問:使用停止命令・・・「ふつう」。基礎・基本レベル。
9問:定期点検・・・「やさしい」。絶対レベル。
10問:免状の書換・再交付・・・「ふつう」。
11問:危険物保安監督者・・・「難」。ポイントのみ。
12問:移動タンク貯蔵所・・・「ふつう」。取れる問題。
13問:保安検査・・・「ふつう」。
14問:運搬容器・・・「やさしい」。基本問題。
15問:顧客用固定注油設備の彩色・・・「難」。解けない。捨て問。
16問:可燃物・・・「やさしい」。文系でも解ける。
17問:燃焼要素・・・「ふつう」。
18問:引火する最低温度・・・「やさしい」
19問:自然発火・・・「ふつう」。文系でも取れる。
20問:消火剤・・・「やさしい」。文系ガチ取り。
21問:静電気・・・「やや難」。
22問:燃焼熱計算・・・理系可。文系不可。
23問:化学基礎用語・・・「ふつう」。文系OK。
24問:金属のイオン化列・・・「やさしい」。文系100%。
25問:状態変化・・・「やさしい」。文系OK。
26問:類ごとの共通性状・・・「やさしい」。
27問:第4類の貯蔵・取扱・・・「やさしい」。
28問:第1石油類・・・「やさしい」。
29問:乙4の貯蔵・・・「ふつう」。解ける。
30問:4類火災・・・「ふつう」。
31問:自動車ガソリン・・・「ふつう」。
32問:キシレン・・・「ふつう」。解ける。
33問:灯油・・・「ふつう」。解ける。
34問:アセトアルデヒド・・・「やや難」。だが解く。35問:アセトン・・・「難」。
「教材レビュー」にて詳細に述べていますが、読むのがメンドウな人は…、
テキストは、文系でも大丈夫な「 チャレンジライセンス 乙種4類危険物取扱者テキスト 新訂版 」を…、
過去問は、最新問題が掲載される「 乙種4類危険物取扱者試験 令和7年版 」を利用します。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
受験が終わっても、ボイラーや冷凍機械等の試験で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。
乙4に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「危険物取扱者 乙種4類:ブログ記事」をばご参考ください。
試験科目個々の勉強方法は、「乙4の独学」をお読みください。
★みんなとシェアする