危険物取扱者 乙種4類(乙4)の公式過去問の、第19問目の解説。本問は、自然発火の問題です。知ってさえいれば解ける問題なので、文系は必ず点にしないといけません。難易度は「ふつう」です。公式の過去問には解説がないので選択肢ごとに解説を付与する。暗記や憶え方、まとめページへのリンクもある。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「ふつう」です。
文系でも、解けるレベルの問題です。テキストを何度も読んで、主要な物体の特徴を憶えましょう。
こういう「取れる問題」を、落とさないことが、独学合格の肝です。
特に文系は、「物化」に貪欲になってください。1点が戦いです。文系は、「物化」で合否が決まります。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
「発火」でド定番の物々は、以下のとおりです。
全部を、ガチ暗記しましょう。これだけで「1点」です。
・酸化による発熱・・・乾性油、原綿、石炭、ゴム粉、鉄粉。
・分解による発熱・・・セルロイド、ニトロセルロース。
・発酵による発熱・・・堆肥、ごみ、干し草、干し藁。
・吸着による発熱・・・活性炭、木炭粉末(消臭剤)。
・重合による発熱・・・エチレンやポリエチレンなど。
なお、最後の「重合」は、一問単独で問われるようになっているので、ブログの「重合・保管・炎の色の横断まとめ」も、参考にしてください。
【A】は、「セルロイド」と「ニトロセルロース」の発熱を問うています。
先のリストで見たように、ご存じかと思いますが、「セルロイド」と「ニトロセルロース」は、分解して燃える「分解燃焼」です。
「自然発火」の場合でも、『分解』によって、発熱します。
この時点で、【A】が「分解」でないものが誤っていることがわかります。
よって、「吸着」の選択肢1、「酸化」の選択肢3、「吸着」の選択肢4が、消去されます。
んなもんで、残る選択肢は、選択肢2と選択肢5と、相なります。
【B】ですが、「活性炭等」の発熱を問うています。
活性炭や木炭粉末は、「吸着」によって発熱します。
こういうものなので、こういうとおりに憶えるしかありません。
選択肢2は、「酸化」となっているので、誤りとなります。
最後に、【C】ですが、ゴム粉や石炭は、「酸化」によって発熱します。
先のリストをチェックしてください。
まとめると、Aが「分解」、Bが「吸着」、C「酸化」となり、選択肢5が正解となります。
答え:5
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:危険物の品名・・・基本中の基本問題。「やさしい」。
2問:予防規定・・・迷彩あるも「普通」。
3問:指定数量計算・・・「ふつう」。
4問:保安距離・・・「ふつう」。語呂合わせ。
5問:5種消火設備・・・「やや難」。捨て問でよい。
6問:位置、構造及び設備・・・「ふつう」。
7問:市町村長への届出・・・「ふつう」。取れる問題。
8問:使用停止命令・・・「ふつう」。基礎・基本レベル。
9問:定期点検・・・「やさしい」。絶対レベル。
10問:免状の書換・再交付・・・「ふつう」。
11問:危険物保安監督者・・・「難」。ポイントのみ。
12問:移動タンク貯蔵所・・・「ふつう」。取れる問題。
13問:保安検査・・・「ふつう」。
14問:運搬容器・・・「やさしい」。基本問題。
15問:顧客用固定注油設備の彩色・・・「難」。解けない。捨て問。
16問:可燃物・・・「やさしい」。文系でも解ける。
17問:燃焼要素・・・「ふつう」。
18問:引火する最低温度・・・「やさしい」
19問:自然発火・・・「ふつう」。文系でも取れる。
20問:消火剤・・・「やさしい」。文系ガチ取り。
21問:静電気・・・「やや難」。
22問:燃焼熱計算・・・理系可。文系不可。
23問:化学基礎用語・・・「ふつう」。文系OK。
24問:金属のイオン化列・・・「やさしい」。文系100%。
25問:状態変化・・・「やさしい」。文系OK。
26問:類ごとの共通性状・・・「やさしい」。
27問:第4類の貯蔵・取扱・・・「やさしい」。
28問:第1石油類・・・「やさしい」。
29問:乙4の貯蔵・・・「ふつう」。解ける。
30問:4類火災・・・「ふつう」。
31問:自動車ガソリン・・・「ふつう」。
32問:キシレン・・・「ふつう」。解ける。
33問:灯油・・・「ふつう」。解ける。
34問:アセトアルデヒド・・・「やや難」。だが解く。35問:アセトン・・・「難」。
「教材レビュー」にて詳細に述べていますが、読むのがメンドウな人は…、
テキストは、文系でも大丈夫な「 チャレンジライセンス 乙種4類危険物取扱者テキスト 新訂版 」を…、
過去問は、最新問題が掲載される「 乙種4類危険物取扱者試験 令和7年版 」を利用します。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
受験が終わっても、ボイラーや冷凍機械等の試験で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。
乙4に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「危険物取扱者 乙種4類:ブログ記事」をばご参考ください。
試験科目個々の勉強方法は、「乙4の独学」をお読みください。
★みんなとシェアする