旧31問‐乙4公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 危険物取扱者 乙種4類(乙4)の公式過去問の、第31問目の解説。本問は、4類性状を問うの問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。難易度は「ふつう」です。公式の過去問には解説がないので選択肢ごとに解説を付与する。暗記や憶え方、まとめページへのリンクもある。

旧31問‐4類性状

 

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難易度コメント+こたえ

 本問のレベルは「ふつう」です。

 どの選択肢も、答えられるようになっておきましょう。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

解説

 基本問題です。

 応用的な選択肢もあるので、落ち着いて、問題に当たってください。

選択肢1

 選択肢1「引火点を有する液体である」ですが、正しい記述です。

 4類危険物は、「引火性液体」でした。

 選択肢1は「○」です。

選択肢2

 選択肢2「液温が-40°C以下で引火するものもある」ですが、その通りです。

 いまいち、わかりにくい選択肢かもしれませんが、超ド定番の数字であることに気づいてください。

 ガソリンの引火点は、「-40度以下」でした。

 よって、ガソリンは、選択肢のいう「液温が-40°C以下で引火する」ことになります。

 ガソリンの主要な数字を、確実に暗記した人なら、口笛を吹きながら解答で来たはずです。

 選択肢2は「○」です。

 なお、最も引火点が低いのは、「ジエチルエーテル」の「-45度」です。

 これも出るので、ガソリンともども、押えておきましょう。

選択肢3

 選択肢3の「水に溶けるものもある」ですが、正しい記述です。

 各石油類ごとに、「水溶性」のカテゴリがあったはずです。

 水溶性の乙4危険物には、アセトアルデヒド、アルコール類、アセトン、ピリジンなどが該当します。

 よって、選択肢3は「○」です。

 なお、日本語に気をつけてください。

 選択肢は、「溶けるものもある」という表現なので、正しいのです。

 これが、「水に溶ける」と断定してしまうと、ガソリン等は水に溶けないので、誤りとなります。

選択肢4

 選択肢4の「蒸気は燃焼範囲を有し、この下限界に達する液温が低いものほど引火しにくい」ですが、誤った記述です。

 正直、あまりよい問題ではありません。

 燃焼範囲ウンヌンは、ほとんど関係しないからです。

 こう考えるといいでしょう。

 「20度になると、燃える危険物」と、「30度になると、燃える危険物」とでは、どちらが引火しやすいか?と。

 そら、前者の20度の方が危険です。引火点の低い方が、当然、危険です。

 よって、間違っているのは、「液温が低いものほど引火しにくい」のところです。

 正しくは、「液温が低いものほど引火しやすい」です。

 選択肢4は、「×」です。

 まあ、本問の場合、他の選択肢が明らかに正しいので、穏当に、選択肢4を選べるかと思います。

選択肢5

 選択肢5の「発火点以上の温度になると火源がなくても発火する」ですが、正しい記述です。

 おなじみ、「発火点」の説明ですね。正しいです。

 選択肢5は「○」です。

答え

 本問は「誤りはどれ?」なので、従って、正解は選択肢4となります。

 答え:4

 次の問題へ。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

法令

 1問:危険物の品名・・・基本中の基本問題。「やさしい」。

 2問:予防規定・・・迷彩あるも「普通」。

 3問:指定数量計算・・・「ふつう」。

 4問:保安距離・・・「ふつう」。語呂合わせ。

 5問:5種消火設備・・・「やや難」。捨て問でよい。

 6問:位置、構造及び設備・・・「ふつう」。

 7問:市町村長への届出・・・「ふつう」。取れる問題。

 8問:使用停止命令・・・「ふつう」。基礎・基本レベル。

 9問:定期点検・・・「やさしい」。絶対レベル。

 10問:免状の書換・再交付・・・「ふつう」。

 11問:危険物保安監督者・・・「難」。ポイントのみ。

 12問:移動タンク貯蔵所・・・「ふつう」。取れる問題。

 13問:保安検査・・・「ふつう」。

 14問:運搬容器・・・「やさしい」。基本問題。

 15問:顧客用固定注油設備の彩色・・・「難」。解けない。捨て問。

物化

 16問:可燃物・・・「やさしい」。文系でも解ける。

 17問:燃焼要素・・・「ふつう」。

 18問:引火する最低温度・・・「やさしい」

 19問:自然発火・・・「ふつう」。文系でも取れる。

 20問:消火剤・・・「やさしい」。文系ガチ取り。

 21問:静電気・・・「やや難」。

 22問:燃焼熱計算・・・理系可。文系不可。

 23問:化学基礎用語・・・「ふつう」。文系OK。

 24問:金属のイオン化列・・・「やさしい」。文系100%。

 25問:状態変化・・・「やさしい」。文系OK。

性消

 26問:類ごとの共通性状・・・「やさしい」。

 27問:第4類の貯蔵・取扱・・・「やさしい」。

 28問:第1石油類・・・「やさしい」。

 29問:乙4の貯蔵・・・「ふつう」。解ける。

 30問:4類火災・・・「ふつう」。

 31問:自動車ガソリン・・・「ふつう」。

 32問:キシレン・・・「ふつう」。解ける。

 33問:灯油・・・「ふつう」。解ける。

 34問:アセトアルデヒド・・・「やや難」。だが解く。

 35問:アセトン・・・「難」。

アーカイブ(旧掲載問題)

 旧6問(R6)‐屋内タンク貯蔵所

 旧18問(R6)‐mol計算

 旧15問(R5)‐給油取扱所

 旧26問(R5)‐類別の特性

 旧8問(R4)‐許可の取消

 旧13問(R4)‐保安講習

 旧21問(R4)‐静電気

 旧31問(R4)‐4類性状

 旧4問(R2)‐保安距離

 旧12問(R2)‐危険物保安監督者

 旧20問(H29)‐静電気

 旧21問(H28)‐熱化学用語

 旧27問(H29)‐泡消火剤

 旧29問(H29)‐ガソリン

独学向け教材

 「教材レビュー」にて詳細に述べていますが、読むのがメンドウな人は…、

 テキストは、文系でも大丈夫な「 チャレンジライセンス 乙種4類危険物取扱者テキスト 新訂版 」を…、

 過去問は、最新問題が掲載される「 乙種4類危険物取扱者試験 令和7年版 」を利用します。

PDF過去問の閲覧

 

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乙4のこまごましたもの

 乙4に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「危険物取扱者 乙種4類:ブログ記事」をばご参考ください。

 試験科目個々の勉強方法は、「乙4の独学」をお読みください。

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