第7問は、市町村長等への届出です。本問は、基礎・基本レベルの問題ですが、ちょっといやらしい、日本語の問題でもあります。公式の過去問には解説がないので選択肢ごとに解説を付与する。暗記や憶え方、まとめページへのリンクもある。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「ふつう、だけど、注意」です。
本問は、基礎・基本の問題ですが、選択肢の表現に注意しなくてはいけません。
慎重に考えて、間違えないようにしましょう。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
本問は、問題文をよく読まなくてはいけません。
本問は、「あらかじめ市町村長等に届け出をしなければならない」ものを、問うています。
「あらかじめ」、つまり、事前に届け出るものを聞いているので、この点を注意してください。
選択肢1の「位置、構造または設備を変更しないで、製造所等で貯蔵しまたは取り扱う危険物の品名・数量を変更する場合」ですが、正しい記述です。
本問は、国語の問題でもあります。
選択肢の言う「位置、構造、または、設備を変更しないで、貯蔵しまたは取り扱う危険物の品名、数量を変更」する場合は、「10日前まで」に届けることになっています。
「10日前」なのですから、「あらかじめ」、つまり、事前届出と相なります。
個人的な憶測ですが、出題者は、(あれー品名・数量変更って10日前じゃ???)などと、受験生を混乱させたいように思われます。
しかし、冷静に考えれば、先述したように、10日前も、時間的には、「あらかじめ」です。
「10日前」は、意味的に、「あらかじめ」に含まれます。
出題者のダーティーな「ひっかけ」に混乱して、間違った答えを選んではいけません。
最終解答に少しだけ不安を覚えますが、冷静に判断しましょう。
こんな次第で、選択肢の場合、“あらかじめ”、市町村長等に届け出ることになります。
よって、「1」が正解となります。
選択肢2の「危険物保安監督者を定めなければならない製造所等において、これを定める場合」ですが、誤った記述です。
「危険物保安監督者を定めた」場合は、「遅滞なく届ける」です。
よって、事後届出であり、“あらかじめ”では、ありません。
選択肢3の「危険物保安監督者を定めなければならない製造所等において、これを解任する場合」ですが、誤った記述です。
「危険物保安監督者」の「解任」の場合も、「遅滞なく届ける」の事後届出です。
よって、“あらかじめ”では、ありません。
選択肢4の「製造所等の譲渡又は引渡しを受ける場合」ですが、誤った記述です。
製造所等の譲渡・引渡も「遅滞なく届ける」です。事後届出です。
行政としては、製造所等は既に『許可済み』物件なので、持ち主が変わろうと、支障はないからです。
選択肢5の「製造所等を廃止する場合」ですが、誤った記述です。
製造所等の廃止も、「遅滞なく届ける」です。事後届出です。
行政としては、監督対象がなくなるだけで、別段、問題ないからです。
これら「遅滞なく」の届出は、ド頻出です。しっかり、整理して憶えておきます。
なお、「遅滞なく」がよくわからない人は、法律用語のコツ「直ちに・遅滞なく・速やかに」を参考にしてみてください。
選択肢1は、「位置、構造、または、設備を“変更しない”で、貯蔵しまたは取り扱う危険物の品名、数量を変更」でした。
しかし、少し問題をいじり、「位置、構造、または、設備を“変更する”」場合だと、届け出は、どうなるでしょうか?
この場合、軽微な変更に当たらない限り、原則的に「許可」を得ることになります。
ですから、「届け出」ではダメで、「許可」が要るといった次第です。
たとえば、「位置、構造または設備を“変更して”、製造所等で貯蔵しまたは取り扱う危険物の品名・数量を変更する場合」という問題だった場合、「許可」が必要な時もあるので、あらかじめの届け出では、ダメなケースもあるので、「×」と相なります。
「届出」関係は、「ブログ:危険物取扱者の「10日」のまとめ」の方も、参考にしてみてください。
設問は、「“あらかじめ”届出しなければならないものはどれか?」です。
答えは、選択肢1の場合です。
正解:1
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:危険物の品名・・・基本中の基本問題。「やさしい」。
2問:予防規定・・・迷彩あるも「普通」。
3問:指定数量計算・・・「ふつう」。
4問:保安距離・・・「ふつう」。語呂合わせ。
5問:5種消火設備・・・「やや難」。捨て問でよい。
6問:位置、構造及び設備・・・「ふつう」。
7問:市町村長への届出・・・「ふつう」。取れる問題。
8問:使用停止命令・・・「ふつう」。基礎・基本レベル。
9問:定期点検・・・「やさしい」。絶対レベル。
10問:免状の書換・再交付・・・「ふつう」。
11問:危険物保安監督者・・・「難」。ポイントのみ。
12問:移動タンク貯蔵所・・・「ふつう」。取れる問題。
13問:保安検査・・・「ふつう」。
14問:運搬容器・・・「やさしい」。基本問題。
15問:顧客用固定注油設備の彩色・・・「難」。解けない。捨て問。
16問:可燃物・・・「やさしい」。文系でも解ける。
17問:燃焼要素・・・「ふつう」。
18問:引火する最低温度・・・「やさしい」
19問:自然発火・・・「ふつう」。文系でも取れる。
20問:消火剤・・・「やさしい」。文系ガチ取り。
21問:静電気・・・「やや難」。
22問:燃焼熱計算・・・理系可。文系不可。
23問:化学基礎用語・・・「ふつう」。文系OK。
24問:金属のイオン化列・・・「やさしい」。文系100%。
25問:状態変化・・・「やさしい」。文系OK。
26問:類ごとの共通性状・・・「やさしい」。
27問:第4類の貯蔵・取扱・・・「やさしい」。
28問:第1石油類・・・「やさしい」。
29問:乙4の貯蔵・・・「ふつう」。解ける。
30問:4類火災・・・「ふつう」。
31問:自動車ガソリン・・・「ふつう」。
32問:キシレン・・・「ふつう」。解ける。
33問:灯油・・・「ふつう」。解ける。
34問:アセトアルデヒド・・・「やや難」。だが解く。35問:アセトン・・・「難」。
「教材レビュー」にて詳細に述べていますが、読むのがメンドウな人は…、
テキストは、文系でも大丈夫な「 チャレンジライセンス 乙種4類危険物取扱者テキスト 新訂版 」を…、
過去問は、最新問題が掲載される「 乙種4類危険物取扱者試験 令和7年版 」を利用します。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
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乙4に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「危険物取扱者 乙種4類:ブログ記事」をばご参考ください。
試験科目個々の勉強方法は、「乙4の独学」をお読みください。
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