危険物取扱者 乙種4類(乙4)の公式過去問の、第25問目の解説。本問は、水の状態変化を問う問題で、知ってさえいれば解ける知識問題です。物化ではよく出る論点で、文系でも点が取れます。必ず点にしないといけません。難易度は「やさしい」です。公式の過去問には解説がないので選択肢ごとに解説を付与する。暗記や憶え方、まとめページへのリンクも。
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本問のレベルは「やさしい」です。
ド定番でド頻出の論点です。
このような問題を落とす人は、戦車に轢かれて出直したほうがいいです。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
蒸発・凝固・昇華の状態変化について、問われています。基本事項ばかりです。
選択肢1の「水には気体、液体および固体の3つの状態がある。」ですが、まさにその通りです。
言うまでもなく、気体は「水蒸気」で、液体は「水」で、固体は「氷」です。
よって、選択肢1は「○」です。
選択肢2の「状態の変化には熱エネルギーの出入りが伴う。」ですが、その通りです。
暑いと汗をかきますが、当該汗は、蒸発するときに、熱を奪います。んなもんで、涼しくなる(体温が下がる)わけですが、これは、熱エネルギーの「出」です。
加熱された水が沸騰するのは、熱エネルギーの「入」です。
よって、選択肢2は「○」です。
選択肢3の「沸点は外圧が高くなると低くなる。」ですが、間違いです。
高地では、気圧が下がるため、沸点も下がります。
んなもんで、正しくは、「沸点は外圧が高くなると、高くなる。低くなると低くなる。」です。
難しく考えず、『低けりゃ低い、高けりゃ高い』と、素直に憶えればいいと思います。理屈を追うと、余計にこんがらがってきます。(だから、よく試験に出るのでしょう。)
よって、選択肢3は「×」となります。
選択肢4の「固体から直接気体に状態変化することを昇華という。」ですが、テキストそのまんまの記述です。解説のしようがありません。
選択肢4は、「○」です。
なお、当該固体→気体の『昇華』に該当するのは、ドライアイスやナフタリンです。
ところで、気体から固体になるのも『昇華』です。霜や氷柱(つらら)が該当します。
選択肢5の「固体が液体に変わることを融解といい、逆に液体が固体に変わることを凝固という」ですが、正しいです。
前者の「固体→液体」は、「融解」です。
んで、後者の「液体→固体」は。「凝固」です。
なお、「固体→液体→気体」をまとめると…、
固体→液体:融解
液体→気体:蒸発
…です。
「気体→液体→固体」をまとめると…、
気体→液体:凝縮(液化)
液体→固体:凝固
…となっています。
これらの関係は、テキストでおさらいしておきましょう。
本問は「誤っているものはどれ?」なので、選択肢「3」が正解となります。
答え:3
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:危険物の品名・・・基本中の基本問題。「やさしい」。
2問:予防規定・・・迷彩あるも「普通」。
3問:指定数量計算・・・「ふつう」。
4問:保安距離・・・「ふつう」。語呂合わせ。
5問:5種消火設備・・・「やや難」。捨て問でよい。
6問:位置、構造及び設備・・・「ふつう」。
7問:市町村長への届出・・・「ふつう」。取れる問題。
8問:使用停止命令・・・「ふつう」。基礎・基本レベル。
9問:定期点検・・・「やさしい」。絶対レベル。
10問:免状の書換・再交付・・・「ふつう」。
11問:危険物保安監督者・・・「難」。ポイントのみ。
12問:移動タンク貯蔵所・・・「ふつう」。取れる問題。
13問:保安検査・・・「ふつう」。
14問:運搬容器・・・「やさしい」。基本問題。
15問:顧客用固定注油設備の彩色・・・「難」。解けない。捨て問。
16問:可燃物・・・「やさしい」。文系でも解ける。
17問:燃焼要素・・・「ふつう」。
18問:引火する最低温度・・・「やさしい」
19問:自然発火・・・「ふつう」。文系でも取れる。
20問:消火剤・・・「やさしい」。文系ガチ取り。
21問:静電気・・・「やや難」。
22問:燃焼熱計算・・・理系可。文系不可。
23問:化学基礎用語・・・「ふつう」。文系OK。
24問:金属のイオン化列・・・「やさしい」。文系100%。
25問:状態変化・・・「やさしい」。文系OK。
26問:類ごとの共通性状・・・「やさしい」。
27問:第4類の貯蔵・取扱・・・「やさしい」。
28問:第1石油類・・・「やさしい」。
29問:乙4の貯蔵・・・「ふつう」。解ける。
30問:4類火災・・・「ふつう」。
31問:自動車ガソリン・・・「ふつう」。
32問:キシレン・・・「ふつう」。解ける。
33問:灯油・・・「ふつう」。解ける。
34問:アセトアルデヒド・・・「やや難」。だが解く。35問:アセトン・・・「難」。
「教材レビュー」にて詳細に述べていますが、読むのがメンドウな人は…、
テキストは、文系でも大丈夫な「 チャレンジライセンス 乙種4類危険物取扱者テキスト 新訂版 」を…、
過去問は、最新問題が掲載される「 乙種4類危険物取扱者試験 令和7年版 」を利用します。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
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乙4に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「危険物取扱者 乙種4類:ブログ記事」をばご参考ください。
試験科目個々の勉強方法は、「乙4の独学」をお読みください。
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