登録販売者:排泄に関わる部位に作用する薬 痔の薬 代表的な配合成分、主な副作用

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 登録販売者の試験科目「主な医薬品とその作用(通称:医薬品)」の第5章「排泄に関わる部位に作用する薬」の「痔の薬」の「代表的な配合成分、主な副作用」を述べたページ。手引きの該当記述を挙げるほか、優先順位やポイントなどをコメント方式で説述する。独学者向けの内容。

インデックス

  1. 手引き抜粋‐代表的な配合成分、主な副作用
  2. コメント・ポイント
  3. 痔の薬の配合成分
  4. 生薬成分
  5. 漢方処方製剤
  6. 成分以外へのリンク

手引き抜粋‐外用痔疾用薬 代表的な配合成分、主な副作用

 「痔の薬」の「代表的な配合成分、主な副作用」の前文は…、

 「⚫ 外用痔疾用薬

 「外用痔疾用薬は局所に適用されるものであるが、」

 「坐剤及び注入軟膏では、成分の一部が直腸粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすく、全身的な影響を生じることがあるため、配合成分によっては注意を要する場合がある。」

 「坐剤及び注入軟膏の用法に関連した注意に関する出題については、Ⅲ-4(その他の消化器官用薬)を参照して作成のこと。」

 …となっています。

補足1‐内用痔疾用薬

 「内用痔疾用薬」には、前文がほとんどないので、無視していいです。

補足2‐準用

 「坐剤及び注入軟膏の用法」について、「Ⅲ-4(その他の消化器官用薬)」への準用規定があります。

 気になる人は、復習がてら「その他(浣腸薬・駆虫薬)インデックス」以下を参考にしてください。

コメント・ポイント

 「外用痔疾用薬」ですが、局所作用を目的としていますが、成分の一部が直腸粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすいため、「全身的な影響を生じることがある」ものです。

 前文部分では、この点だけ、見ておけばいいでしょう。

外用痔疾用薬の配合成分

 「外用痔疾用薬」の配合成分です。

 メインとなるところなので、押さえておきましょう。

 なお、ビタミン成分は、他の薬ではそんなに問われないのですが、当該外用痔疾用薬のビタミン成分は、よくよく問われるので、見ておきましょう。

局所麻薬成分

 リドカイン・リドカイン塩酸塩

 アミノ安息香酸エチル

 ジブカイン塩酸塩

 プロカイン塩酸塩

鎮痒成分(抗ヒスタミン)

 ジフェンヒドラミン塩酸塩・ジフェンヒドラミン

 クロルフェニラミンマレイン酸塩

局所刺激成分

 クロタミトン

 カンフル

 ハッカ油

 メントール

抗炎症成分

 ヒドロコルチゾン酢酸エステル

 プレドニゾロン酢酸エステル

 グリチルレチン酸

 リゾチーム塩酸塩

組織修復成分

 アラントイン

 アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート(アルクロキサ)

止血成分(アドレナリン作動)

 テトラヒドロゾリン塩酸塩

 メチルエフェドリン塩酸塩

 エフェドリン塩酸塩

 ナファゾリン塩酸塩

収斂保護止血成分

 タンニン酸

 酸化亜鉛

 硫酸アルミニウムカリウム

 卵黄油

殺菌消毒成分

 クロルヘキシジン塩酸塩

 セチルピリジニウム塩化物

 ベンザルコニウム塩化物

 デカリニウム塩化物

 イソプロピルメチルフェノール

ビタミン成分

 ビタミンE(トコフェロール類)

 ビタミンA(レチノール類)

内用痔疾用薬の配合成分

 「内用痔疾用薬」の配合成分です。

 とりわけ、「止血成分」の「カルバゾクロム」が問われます。

 また、カタカナ成分が少ないためか、当該内用痔疾用薬では、生薬成分が問われます。優先して見ておきましょう。

抗炎症成分

 リゾチーム塩酸塩

止血成分

 カルバゾクロム

ビタミン成分

 ビタミンE(トコフェロール類)

痔の薬の生薬成分

 「痔の薬」の生薬成分は、以下の通りです。

外用痔疾用薬

 2つしかないです。「シコン」の方がよく出ますが、油断しないように、「セイヨウトチノミ」も見ておきましょう。

 ・シコン

 ・セイヨウトチノミ

内用痔疾用薬

 数が多いです。

 ぜんぶは無理でも、最低でも、サイコ・カイカ・カイカクくらいは見ておきましょう。

 ・センナ

 ・ダイオウ

 ・カンゾウ

 ・ボタンピ

 ・トウキ

 ・サイコ

 ・オウゴン

 ・セイヨウトチノミ

 ・カイカ

 ・カイカク

痔の薬の漢方処方製剤

 「痔の薬」の漢方処方製剤は、以下の通りです。

 出題例としては、「宮城県 R3 第42問」があります。

 また、「乙字湯」は、選択肢の1つによく出ています。選択肢判別のキーとなる特徴があるので、押えておきましょう。

 ・乙字湯

 ・芎帰膠艾湯

成分以外へのリンク

総論・前文

代表的な配合成分、主な副作用

相互作用

受診勧奨等

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

みんなとシェアする