登録販売者の試験科目「主な医薬品とその作用(通称:医薬品)」の「排泄に関わる部位に作用する薬」の総論的なことや、○×問題、頻出事項のまとめ。痔の病態や受診勧奨等も、ここにまとめる。
第5節「排泄に関わる部位に作用する薬」は、本試験で確実に「1~2問」出る単元です。
「排泄に関わる部位に作用する薬」とは、一口で言えば、「痔の薬」です。
皆さんもおなじみのように、「痔」はポピュラーな病のためか、試験には、頻繁に出題されています。
数ページしかないのに、本試験にはそこそこ出題されるので、費用対効果の高い単元です。
テキストの精読と過去問演習をしておけば、まず取れるので、シッカリ消化して、貴重な1点を確保してください。
では、「医薬品」の第5節「排泄に関わる部位に作用する薬」の各成分へのリンクです。
アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート(アルクロキサ)
当該「痔の薬」で頻出なのは、「痔の病態」についてです。
地主の方には、おなじみなので流し読みで結構ですが、痔になったことのない人は、テキストの精読が必須です。
病態には、「痔核」「裂肛」「痔瘻(じろう)」の3つがあり、それぞれについての知識が問われます。
「痔核」とは、「いぼ痔」のことで、内痔核・外痔核の2つがあります。
内痔核は自覚症状が少ないのに対し、外痔核は排便に関係なく、出血や痛みがあります。
次に、「裂肛」ですが、これは、おなじみ「切れ痔」のことです。
最後に、「痔瘻(じろう)」ですが、肛門のくぼみに糞便等のかすが溜まり、炎症・化膿している状態です。進行すると、激痛が走ります。
当該「痔瘻(じろう)」が最も重病で、悪化すると手術を要するときもあります。
これら3つの病態についてが、そのまま問われることがあるので、しっかり憶えておきます。
「痔」は、生活習慣病です。
肛門付近の血管がうっ血した状態が続いていたり、ストレスなどにより、痔が生じます。
薬のみでは完治しないので、生活を見直すことも大事です。
試験では、「痔の対処には、痔を生じた要因となっている生活習慣の改善を図ることは重要ではなく、痔疾用薬の使用のみでよい」などと、出題されています。
もちろん、「×」です。
痔疾用薬には、「外用薬」と「内服薬」の2つがあります。
痔の薬の大半は「外用薬」なのですが、たとえば、「【第2類医薬品】内服用ジーフォー 24錠」のように、「内服薬」もあります。
試験では、「痔の薬には、外用薬のみである」などと出るので、要注意です。当然、「×」です。
また、難しい問題となると、成分ごとの外用薬と内服薬が問われることがあります。
たとえば、「止血成分」の「カルバゾクロム」は、内服薬の「“内用”痔疾用薬」です。
これが、「“外用”痔疾用薬」などと出題されるのです。
最初のうちは、外用・内服の別を意識しなくてもいいですが、試験後半あたりから、意識していきましょう。
外用痔疾用薬の坐剤や注入軟膏は、成分の一部が直腸で吸収されて、循環血液中に入ります。
よって、同種の成分を含む内服薬等と併用すると、効果が強く現れたり、副作用が現れやすくなります。
試験では、「痔の薬と他の薬は、干渉し合わない」などと出ます。もちろん、「×」です。
痔の薬を使用しても、痒みや痛み、出血が続く場合は、肛門がんなどの重大な病気の疑いがあります。
いうまでもなく、医師の診断を受けるべきで「受診勧奨」です。
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