登録販売者の試験科目「主な医薬品とその作用(通称:医薬品)」に登場する「生薬」の試験対策ページ。本ページでは、「せ」の付く生薬の「センナ」について、見ていきます。当該生薬の傾向と対策、優先順位、語呂あわせや、頻出ポイントをまとめています。そのほか、過去問を「○×問題」形式で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用に。
復習用に、手引きの説明文を抜粋しておきます。
「センナは、マメ科のCassia angustifolia Vahl 又はCassia acutifolia Delile の小葉を基原とする。」
「大腸を刺激して排便を促す。」
…以上です。
英語の基原は、押さえなくていいでしょう。憶えるのは無理です。
当該センナですが、「医薬品」のみならず、「適正使用」においても、よく問われるので、テキストをシッカリと精読しておきましょう。
センナは、そこそこの出題実績を誇るので、押さえておくべき生薬です。
「適正使用」の「使用(服用)しない」等の論点もあります。
よって、優先順位は、「高い」です。
なお、当該成分が配合された市販薬には、「【指定第2類医薬品】ウエストンサラ 125錠」などがあります。
生薬の効能・効果が頭に入らないときは、実物の説明書きや成分表で、頭に入れていきましょう。
当該生薬は…、
① センナは、流産、早産を誘発するおそれがある。
② センナが配合された内服薬は、現在授乳中の女性でも安心して使用できる。
…といった感じに出題されています。
「センナ」は、「大腸刺激性瀉下成分」の選択肢として、登場する傾向があります。
センナに限らず、「大腸刺激性瀉下成分」には、腸の急激な動きに刺激されて、流産、早産を誘発するおそれがあります。
当該センナも、「大腸刺激性瀉下成分」なので、問題文の言うように、「流産、早産を誘発するおそれ」があります。
こんな次第で、解答は、「○」と相なります。
②の「センナが配合された内服薬は、現在授乳中の女性でも安心して使用できる。」ですが、誤った記述です。
本問も、生薬の問題ではなく、「大腸刺激性瀉下成分」の問題です。
手引きには…、
「センナ、センノシド、ダイオウ、カサントラノールについては、吸収された成分の一部が乳汁中に移行することが知られている。」
「乳児に下痢を生じるおそれがあり、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要がある。」
…とあります。
よって、授乳中の女性が安心して使えるものではありません。
先の市販薬の説明書きにも、「●使用上の注意」の「■■してはいけないこと■■」に、「2.授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」と、記載されています。
こんな次第で、解答は、「×」と相なります。
まあ、基本的に、「瀉下成分」のものは、授乳中の女性等は、「使用しない」となっています。
参考:センノシド
参考:ダイオウ
参考:カサントラノール
先の〇×問題の解説と被るものもありますが、「適正使用」のまとめです。
なお、当該センナは、「使用(服用)しない」には登場しますが、「相談すること」には出てきません。
「センナ」ですが、「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」となっています。
「理由」は、「乳児に下痢を起こすおそれがあるため。」です。
「医薬品」でも問われる定番事項なので、キッチリと押えておきましょう。
参考:使用しない 女性系
また、「センナ」には、「適正使用」に固有論点があります。
それは、「大量に使用(服用)しないこと」です。
「“大量に”使用(服用)しない」という文言が付与されるのは、「センナ、センノシド、ダイオウ、カサントラノール、ビサコジル、ピコスルファートナトリウム等の刺激性瀉下成分」等のみです。
出題実績あります。他の成分ともども、押えておきましょう。
「理由」は、「腸管粘膜への刺激が大きくなり、腸管粘膜に炎症を生じるおそれがあるため」です。
参考:特徴系+その他
暗記用に、空白問題を出しておきます。
センナ --- 「○○を刺激して○○を促す」
すらっと出るようなら、OKです。アレレなら、ページの上の方を見つめてください。
「せ」の付くの生薬へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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