メチルエフェドリン塩酸塩は、「排泄に関わる部位に作用する薬」の「止血成分(アドレナリン作動成分)」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「止血成分:アドレナリン作動成分」
「血管収縮作用による止血効果を期待して、」
「テトラヒドロゾリン塩酸塩、メチルエフェドリン塩酸塩、エフェドリン塩酸塩、ナファゾリン塩酸塩等のアドレナリン作動成分が配合されていることがある。」
「メチルエフェドリン塩酸塩が配合された坐剤及び注入軟膏については、」
「交感神経系に対する刺激作用によって心臓血管系や肝臓でのエネルギー代謝等にも影響を生じることが考えられ、」
「心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがあり、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである。」
「高齢者では、心臓病や高血圧、糖尿病の基礎疾患がある場合が多く、また、一般的に心悸亢進や血圧上昇、血糖値上昇を招きやすいので、」
「使用する前にその適否を十分考慮し、使用する場合にはそれらの初期症状等に常に留意する等、慎重な使用がなされることが重要である。」
…と、相なります。
ご存じのように、「メチルエフェドリン塩酸塩」は、「排泄に関わる部位に作用する薬」の「止血成分(アドレナリン作動成分)」として登場します。
市販薬には、「【指定第2類医薬品】ドルマインH坐剤 20個 」などがあります。
当該成分は、鎮咳去痰薬等では、よく問われるのですが、当該痔の薬では、あまり問われていません。
出題されても、「三重県 R4 第42問」のような、基本的な出題です。
優先順位は「ふつう」です。
メチルエフェドリン塩酸塩は…、
① メチルエフェドリン塩酸塩は、血管収縮作用による止血を期待して配合される。
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「メチルエフェドリン塩酸塩は、血管収縮作用による止血を期待して配合される」ですが、正しい記述です。
メチルエフェドリン塩酸塩は、「止血成分(アドレナリン作動成分)」です。
よって、①は、「○」となります。
なお、アドレナリン作動成分には、憶え方があります。ブログの「アドレナリン作動成分の憶え方‐登録販売者」を、お目汚しください。
メチルエフェドリン塩酸塩は、おなじみの「医師に相談する」論点です。
心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害の診断を受けた人は、試用する前に、医師に相談します。
先に挙げた市販医薬品の注意書きにも、「■■相談すること■■」のところに、「(6)次の診断を受けた人‐高血圧,心臓病,糖尿病,甲状腺機能障害」と記されています。
高齢者は、心臓病や高血圧など基礎疾患があるので、アドレナリン作動成分を使用する前に、医師に相談します。
禁忌の出題率は、とても高いです。「適正使用」でも出ます。チェックしておきましょう。
当該「メチルエフェドリン」ですが、令和5年度の改正により、「濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品」に該当することになりました。
参考:令和5年度 手引き改正
「法規」の論点ですが、「医薬品」でも、依存性等の論点が出そうなので、チェックしておきましょう。
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「【指定第2類医薬品】ドルマインH坐剤 20個 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
「排泄に関わる部位に作用する薬」の「止血成分(アドレナリン作動成分)」へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
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