ブロモバレリル尿素‐解熱鎮痛薬の鎮静成分

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 ブロモバレリル尿素は、「精神神経に作用する薬」の「解熱鎮痛薬」の「鎮静成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。

インデックス

  1. おさらい‐手引き抜粋
  2. 傾向と対策、優先順位
  3. 過去問○×問題
  4. 解説
  5. 試験ポイント
  6. 他のページ

おさらい‐手引き抜粋

 復習用に、手引きを抜粋すると…、

 「鎮静成分

 「解熱鎮痛成分の鎮痛作用を助ける目的で、」

 「ブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素等の鎮静成分が配合されている場合がある。」

 「これらの鎮静成分には、いずれも依存性があることに留意する必要がある。」

 …と、相なります。

 ちなみに、「かぜ薬」のそれと、ほとんど同じ記述です。

 参考:かぜ薬:ブロモバレリル尿素

補足

 当該成分ですが、「(Ⅰ-3(眠気を促す薬)を参照」とあります。

 「眠気を促す薬(睡眠鎮静薬):ブロモバレリル尿素」の方も、一読願います。

傾向と対策、優先順位

 ご存じのように、「ブロモバレリル尿素」は、「解熱鎮痛薬」の「鎮静成分」として登場します。

 市販薬には、「ナロンエースR 32錠」や「ナロンエースT 84錠」などがあります。

 当該成分は、依存性があり濫用等のおそれがあるので、とても重要な成分なのです。「福岡県 R3 第68問」のような、単独問題で出るくらいです。

 しかし、「解熱鎮痛薬」では、ほとんど出題されていません。試験に出るのは、「眠気を促す薬」や、「適正使用」などです。

 「解熱鎮痛薬」では、基本的なことだけ、押さえておけばよいでしょう。

 優先順位は、「ふつう」です。

過去問○×問題

 ブロモバレリル尿素は…、

 ① 解熱鎮痛薬には、解熱鎮痛成分の鎮痛作用を補助する目的で、ブロモバレリル尿素が配合されることがある。

 ② ブロモバレリル尿素は、依存性があるも、濫用等のおそれはない。

 …といった感じで出題されます。

 ①の正誤はこちらです。

 ②の正誤はこちらです。

解説

 先の○×問題の解説です。

 ①の「解熱鎮痛薬には、解熱鎮痛成分の鎮痛作用を補助する目的で、ブロモバレリル尿素が配合されることがある」ですが、正しい記述です。

 ブロモバレリル尿素は、「鎮静成分」で、選択肢の言うように「解熱鎮痛成分の鎮痛作用を補助する目的」で配合されています。

 ブロモバレリル尿素の「解熱鎮痛薬」での出題は、このくらいの出題が関の山かと思われます。

 よって、①は、「○」となります。

②は重要

 ②の「ブロモバレリル尿素は、依存性があるも、濫用等のおそれはない。」ですが、誤った記述です。

 前半の「依存性がある」のところは、正しいです。

 対して、後半の「濫用等のおそれはない」のところが間違っています。

 ブロモバレリル尿素は、依存性があります。

 んで、ブロモバレリル尿素は、「濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品」に指定されています。

 参考:濫用等のおそれのある医薬品の憶え方

 よって、「濫用等のおそれがある」ものとなっています。

 ②は、「×」となります。

試験ポイント

 ブロモバレリル尿素の「解熱鎮痛薬」でのポイントを、おさらいのためにまとめておきます。

 先述したように、ブロモバレリル尿素は、「解熱鎮痛薬」では、そう凝った出題はないです。

 「鎮静成分」と「依存性がある」と、先の例題②で見た「濫用等のおそれのある医薬品」のところを押さえておけば、十分かと思います。

 なお、注意点が1つだけあります。

 同じ解熱鎮痛薬の同じ鎮静成分の「アリルイソプロピルアセチル尿素」ですが、これは、濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品では“ない”のです。

 ブロモバレリル尿素は、「濫用等のおそれのある医薬品」に指定されています。

 意外に混同しやすいので、意識して押えてください。

「適正使用」対策

 先のポイントと被るものもありますが、「適正使用」用のまとめです。

 「ブロモバレリル尿素」ですが、「使用(服用)しない」の論点があります。

 まず、「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」です。

 「理由」は、「眠気」です。

 次に、「服用前後は飲酒しないこと」です。

 「理由」は、「鎮静作用の増強が生じるおそれがあるため」です。

 チェックしておきましょう。

 参考:飲酒しない

 参考:運転操作しない

 上記2点は、「適正使用」のド定番論点なので、ガチで押えておきましょう。

「相談すること」

 「ブロモバレリル尿素」の「相談すること」ですが、「妊婦又は妊娠していると思われる人」だけ、押えておけばいいかと思います。

 「理由」は、「胎児障害の可能性があり、使用を避けることが望ましいため。」です。

 参考:相談すること・・・妊婦等

コツ的なこと

 登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。

 次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。

 実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。

 先に挙げた、「ナロンエースR 32錠」や「ナロンエースT 84錠」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。

 テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。


他のページ

 「解熱鎮痛薬」の他の「鎮静成分」へのリンクです。

 ブロモバレリル尿素

 アリルイソプロピルアセチル尿素

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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