アリルイソプロピルアセチル尿素‐登録販売者

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 アリルイソプロピルアセチル尿素は、「精神神経に作用する薬」の「解熱鎮痛薬」の「鎮静成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。

インデックス

  1. おさらい‐手引き抜粋
  2. 傾向と対策、優先順位
  3. 過去問○×問題
  4. 解説
  5. 試験ポイント
  6. 他のページ

おさらい‐手引き抜粋

 復習用に、手引きを抜粋すると…、

 「鎮静成分

 「解熱鎮痛成分の鎮痛作用を補助する目的で、」

 「ブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素等の鎮静成分が配合されている場合がある。」

 「これらの鎮静成分には、いずれも依存性があることに留意する必要がある。」

 …と、相なります。

補足

 当該成分ですが、「(Ⅰ-3(眠気を促す薬)を参照」とあります。

 「眠気を促す薬(睡眠鎮静薬):アリルイソプロピルアセチル尿素」の方も、一読願います。

傾向と対策、優先順位

 ご存じのように、「アリルイソプロピルアセチル尿素」は、「解熱鎮痛薬」の「鎮静成分」として登場します。

 市販薬には、「ロキソニンSプレミアム 24錠」や「イブクイック頭痛薬DX」、「バファリンプレミアム 40錠」などがあります。

 当該成分ですが、「かぜ薬」では、ほとんど出題されていません。

 試験に出るのは、「眠気を促す薬」や、「適正使用」などです。

 「かぜ薬」では、基本的なことだけ、押さえておけばよいでしょう。

 優先順位は、「高い」です。1つ1つを、しっかり頭に入れていきましょう。

過去問○×問題

 アリルイソプロピルアセチル尿素は…、

 ① 解熱鎮痛成分の鎮痛作用を補助する目的で、アリルイソプロピルアセチル尿素等の鎮静成分が配合されている場合がある。

 ② アリルイソプロピルアセチル尿素は、反復して摂取すると依存を生じることがある。

 …といった感じで出題されます。

 ①の正誤はこちらです。

 ②の正誤はこちらです。

解説

 先の○×問題の解説です。

 ①の「解熱鎮痛成分の鎮痛作用を補助する目的で、アリルイソプロピルアセチル尿素等の鎮静成分が配合されている場合がある」ですが、正しい記述です。

 アリルイソプロピルアセチル尿素は、「鎮静成分」で、「解熱鎮痛成分の鎮痛作用を補助します。

 よって、①は、「○」となります。

②は絶対レベル

 ②の「アリルイソプロピルアセチル尿素は、反復して摂取すると依存を生じることがある」ですが、正しい記述です。

 先の手引きでも見たように…、

 「ブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素等の鎮静成分が配合されている場合がある。」

 「これらの鎮静成分には、いずれも依存性があることに留意する必要がある。」

 …となっています。

 定番論点なので、ガチで押えておきましょう。

 よって、②は、「○」となります。

試験ポイント

 アリルイソプロピルアセチル尿素のポイントを、おさらいのためにまとめておきます。

 先述したように、アリルイソプロピルアセチル尿素は、「かぜ薬」では、そう凝った出題はないです。

 「鎮静成分」と「依存性がある」さえ、押さえておけば、十分かと思います。

 なお、注意点が1つだけあります。

 当該アリルイソプロピルアセチル尿素は、濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品では“ない”です。

 対して、「ブロモバレリル尿素」は、濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品となっています。

 同じかぜ薬の同じ鎮静成分ですが、濫用等の薬の指定が異なっているので、意識して押えておきましょう。

「適正使用」対策

 先のポイントと被るものもありますが、「適正使用」用のまとめです。

 「アリルイソプロピルアセチル尿素」ですが、「使用(服用)しない」の論点があります。

 まず、「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」です。

 「理由」は、「眠気」です。

 次に、「服用前後は飲酒しないこと」です。

 「理由」は、「鎮静作用の増強が生じるおそれがあるため」です。

 チェックしておきましょう。

 参考:飲酒しない

 参考:運転操作しない

 2つの論点とも、「適正使用」では、ド定番論点なので、押さえておくべきです。

「相談すること」

 「アリルイソプロピルアセチル尿素」の「相談すること」ですが、「妊婦等」だけ、押えておけばいいかと思います。

 「理由」は、「胎児障害の可能性があり、使用を避けることが望ましいため。」です。

 参考:相談すること・・・妊婦等

 まあ、「相談すること」は、余裕があればおさえておけばいいです。

コツ的なこと

 登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。

 次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。

 実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。

 先に挙げた、「ロキソニンSプレミアム 24錠」や「イブクイック頭痛薬DX」、「バファリンプレミアム 40錠」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。

 テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。


他のページ

 「解熱鎮痛薬」の他の「鎮静成分」へのリンクです。

 ブロモバレリル尿素

 アリルイソプロピルアセチル尿素

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '23年版 (2023年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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