登録販売者:精神神経に作用する薬 解熱鎮痛薬 受診勧奨等

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 登録販売者の試験科目「主な医薬品とその作用(通称:医薬品)」の第1章「精神神経に作用する薬」の「解熱鎮痛薬」の「受診勧奨等」を述べたページ。手引きの該当記述を挙げるほか、優先順位やポイントなどをコメント方式で説述する。独学者向けの内容。

インデックス

  1. 手引き抜粋‐受診勧奨等
  2. コメント・ポイント
  3. 成分以外へのリンク
  4. カタカナ成分へのリンク

手引き抜粋‐受診勧奨等

 復習用に、手引きの【受診勧奨等】部分を抜粋すると…、

 【受診勧奨等

 「解熱鎮痛薬の使用は、発熱や痛みを一時的に抑える対症療法であって、疾病の原因を根本的に解消するものではない。」

 「以下のような場合は、一般用医薬品によって自己治療を図るのではなく、医療機関を受診するなどの対応が必要である。」

 「なお、筋肉痛、肩こり痛、打撲痛、骨折痛、捻挫痛、外傷痛等に関する受診勧奨についてはⅩ(皮膚に用いる薬)、歯痛に関する受診勧奨についてはⅩⅠ-1(歯痛・歯槽膿漏用薬)も参照して問題作成のこと。」

 「発熱している患者で、激しい腹痛や下痢などの消化器症状、息苦しいなどの呼吸器症状、排尿時の不快感等の泌尿器症状、又は発疹や痒みなどの皮膚症状等を伴っている場合や、」

 「発熱が1週間以上続いているような場合は、単なるかぜが原因ではなく、かぜ以外の感染症やその他の重大な病気が原因となっている可能性がある。」

 「自己判断で安易に熱を下げることは、かえって発熱の原因である病気の診断を困難にさせ、また、病態を悪化させるおそれがある。」

 「なお、通常、体温が38℃以下であればひきつけや著しい体力消耗等のおそれはなく、平熱になるまで解熱鎮痛薬を用いる必要はない。」

 「ただ、発汗に伴って体から水分や電解質が失われるので、吸収の良いスポーツドリンク等でそれらを補給することが重要である。」

 「関節痛については、歩くときや歩いたあとに膝関節が痛む場合、関節が腫れて強い熱感があるという場合、又は、起床したときに関節にこわばりがあるような場合は、関節リウマチ、痛風、変形性関節炎等の可能性が考えられる。」

 「月経痛(生理痛)については、年月の経過に伴って次第に増悪していくような場合には、子宮内膜症※1)等の可能性が考えられる。」

 「頭痛については、頭痛が頻繁に出現して24時間以上続く場合や、一般用医薬品を使用しても痛みを抑えられない場合は、自己治療で対処できる範囲を超えていると判断される。」

 「特に、頭痛の頻度と程度が次第に増してきて耐え難くなった場合や、これまで経験したことがないような突然の激しい頭痛、手足のしびれや意識障害などの精神神経系の異常を伴う頭痛が現れたときには、」

 「くも膜下出血等の生命に関わる重大な病気である可能性が疑われる。」

 「なお、頭痛の発症とその程度には、頭痛が起こるのでないかという不安感も含め、心理的な影響が大きい。」

 「解熱鎮痛薬は、頭痛の症状が軽いうちに服用すると効果的であるが、症状が現れないうちに予防的に使用することは適切でない

 「解熱鎮痛薬の連用により頭痛が常態化することがあるので注意を要する。」

 「また、解熱鎮痛薬を使用したときは症状が治まるものの、しばらくすると頭痛が再発し、解熱鎮痛薬が常時手放せないような場合には、薬物依存が形成されている可能性も考えられる。」

 「医薬品の販売に従事する専門家は、家族や周囲の人の理解や協力も含め、医薬品の適正使用、安全使用の観点からの配慮することが重要である。」

 …となっています。

補足‐参照規定

 参照規定が2つあります。

 まずは、「筋肉痛、肩こり痛、打撲痛、骨折痛、捻挫痛、外傷痛等に関する受診勧奨についてはⅩ(皮膚に用いる薬)を参照」とあります

 「筋肉痛、関節痛、打撲、捻挫等による鎮痛等を目的として用いられる成分」の…、

 ・インドメタシン

 ・ケトプロフェン

 ・フェルビナク

 ・ピロキシカム

 ・ジクロフェナクナトリウム

 …などなどが該当するかと思います。

 これらの成分には、以下の…、

 「非ステロイド性抗炎症成分のうち、インドメタシン、ケトプロフェン、フェルビナク、ピロキシカム、ジクロフェナクナトリウムについては、」

 「皮膚の下層にある骨格筋や関節部まで浸透してプロスタグランジンの産生を抑える作用を示し、」

 「筋肉痛、関節痛、肩こりに伴う肩の痛み、腰痛、腱鞘炎、肘の痛み(テニス肘等)、打撲、捻挫に用いられる。」

 …とあります。

 次に、「歯痛に関する受診勧奨についてはⅩⅠ-1(歯痛・歯槽膿漏用薬)も参照」とあります。

 適宜参照してください。

注記‐(※1)

 注記:子宮内膜症

 「子宮内膜やそれに類似した組織が、子宮内膜層以外の骨盤内の組織・臓器で増殖する病気」

 登録販売者は、医者ではないので、ざっくり読んでおけばいいでしょう。

 まず、試験には出ないと思いますし、出たとしても凝った出題は、「ない」と思われます。

コメント・ポイント

 「解熱鎮痛薬」の「受診勧奨」ですが、重要な記述で埋まっています。

 正直、解説無用で、そのすべてが「出る」と踏んでいていいです。

 出題例としては、「関西広域連合 R4 第25問」があります。

 このページを「お気に入り」に入れておいて、何度も精読しておきましょう。

 「受診勧奨等」は、以上で終わります。

成分以外へのリンク

インデックス

総論・前文

代表的な配合成分、主な副作用

相互作用

受診勧奨等

カタカナ成分へのリンク

解熱鎮痛成分

 アスピリン

 サザピリン

 サリチル酸ナトリウム

 サリチルアミド

 エテンザミド

 アセトアミノフェン

 イブプロフェン

 イソプロピルアンチピリン

骨格筋の緊張を静める

 メトカルバモール塩酸塩

鎮静成分

 ブロモバレリル尿素

 アリルイソプロピルアセチル尿素

制酸成分

 ケイ酸アルミニウム

 酸化マグネシウム

 水酸化アルミニウムゲル

 メタケイ酸アルミン酸Mg

カフェイン類

 カフェイン・無水カフェイン

 安息香酸ナトリウムカフェイン

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

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