危険物取扱者:乙種4類合格体験記

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 危険物取扱者:乙種4類の合格体験記です。ガチ文系のために、「基礎的な物理学及び基礎的な化学」に苦しめられたのがいい思い出です。ちなみに、1~6類の合格体験記はこちらです。

データ的なこと

危険物取扱者 乙4の免状画像

・受験回数/1回。レベル的に普通ですが、文系には厳しい科目があります。

・受験勉強期間/1ヶ月(丙種→乙4という流れで、それぞれ2週間・2週間。)

・使用テキスト・問題集/テキストは実教出版『乙種4類危険物取扱者テキスト 三訂版 (チャレンジライセンス) 』で、問題集・過去問は使いませんでした。

【注意】テキストは、新版が出てます。

・模試/模試自体がありませんでした。

・予算/教材費+受験料+免状交付費用+雑費で、総計10,000円強の費えでした。

【注意】乙4は難化傾向にあり、独学合格には、問題集も必要になっています。良質な問題集については、「教材レビュー」を、勉強方法等は「乙4の独学」を参考ください。

開始5分、頭にあふれる呪詛の言

 試験が始まって5分、試験問題を見て思わざるをえなかったことは、「あれ、難しいぞ!」でした。

 試験問題が、テキストの問題より、数倍は難しいのです。

 テキストで見たことない語句や用語が、試験問題に多用されています。

 冷や汗を流しながら、こいつは難しいぞ!と面食らったのが、危険物取扱者-乙種4類の本試験でした。

 「おいっ!」

 「危険物なんて余裕~」だとか、「カンタンじゃーん」とか、「満点で合格できました~(顔文字)」的な発言をした人間に対して、呪詛の言葉があふれたのは言うまでもありません。

 危険物取扱者は、学校が理数系で、化学的なことも一通りやってきた人ならカンタンなのでしょう。

 理数系学校→化学メーカー勤務など、理系のキャリアパスがある人ならカンタンなのでしょう。

 しかし、私のような、ガチ文系にとっては、「危険物取扱者とは、決してカンタンではない」のでした。

 つくづく、ネットの情報を鵜呑みにしてはいけないなーと、心底思いました。

 「難しいじゃねえかバカヤロー」と、北野武映画のチンピラのように呟きながら受験していました。本当に、落ちていても不思議ではない試験だったのでした。

 試験が終わって帰るときには、「これは落ちたかも?」という後味の悪さが、ひたひたと心を満たしていました。

試験が終わってやったこと。

 危険物取扱者乙種4類を受け終わった私がやったことは、「本屋に直行」でした。

 本屋に行って、特に難しくて、見たこともなかった問題が多数出された「物化=基本的な物理・化学」の問題が解けるテキストと問題集を探したのです。

 もしかしたら、「俺は、テキストの選択を誤ったかもしれない!」と思ったからです。

 もしかしたら、「独学で最も致命的な、「ダメ教材」をつかんでしまったのではないか?」と思ったからです。

 しかし、『ない』のです。

 物化で粉塵爆発について記述が割かれているテキストはあることにはあるが、その記述で先の試験問題を正解できるものではありませんでした。

 アセチレンガス?なんて、記述すらないのがほとんどでした。

 やはり、自分の使っていたテキストと、似たり寄ったりだったのです。

 公式で、過去問のチェックをするも、自分が受けた試験のとは、毛並みが違っていたのでした。

 今後受ける方は、市販の教材と本試験とには、「結構な差」があることを憶えておきましょう。

まとめ的な結論-甘く見ない!貴重な日曜を使ってもう一回、受けに行くことになるぞ。

 危険物取扱者の乙種4類の難易度は「過去問レベル」です。

 テキストなり問題集を、3回は繰り返しておけば、合格ラインには入れる試験です。

 とはいえ、試験科目の「基礎的な物理学及び基礎的な化学」は、文系の人には厳しい試験科目で、勉強していても、足切りに引っかかる可能性がとてもあります。

 本当に、文系にとって「物化」は、天敵と考えておきましょう。わたしは苦しみに苦しみました。

 物化さえ通れば、危険物取扱者は通ります。逆に、物化で変な問題や難問が出されると、途端に落ちてしまうと憶えておいてください。そのくらい、「物化」は手ごわいです。

 危険物取扱者:乙4の試験は、「6割」が基本問題で、「4割」が応用的/実務的/理系常識系の出題であるように見受けられます。

 文系の人は、きちんと勉強すれば、基本系統の6割部分の問題は、確実に点数できます。

 しかし、残りの4割部分となると、実に苦戦を強いられる、と思っていてください。

 この4割部分に対処できているテキストや問題集は、残念ながら市販されていません。対策は厳しいです。最悪、4割部分の4問(10問出題)乃至は6問(15問出題)の全部を、落とすかもしれない事態の存在を前提にしておきましょう。そのくらい、チンプンカンプンの出題がある場合があります。

 繰り返しますが、「物化」は文系の鬼門です。

 基本問題は「6割」で、合格ラインは「6割」ですから、文系にとっては、まったく気を抜いてはいけない試験構造になっています。

 基本問題の6割は、100%取れるように勉強してないと、不合格の憂き目を見る可能性が激増する、と述べおきたく思います。。

 “主に理系が受ける”危険物取扱者乙種4類は、文系にとっては、試験対策が取り難い(費用対効果が悪い)ので、重々、しっかりと基本の6割出題が解けるように、テキストの読み込みと問題演習を、完璧レベルにしておくことを強く主張しておきます。

 乙4はカンタン!なんていう言動は忘れましょう。ホント、本試験で冷や汗が出まくります。

乙4のこまごましたもの

 乙4に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。

 また、乙4の求人データなどを「乙4独学資格ガイド」に挙げています。

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