消防設備士:乙種6類合格体験記

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 消防設備士:乙種6類(乙6:消火器)の合格体験記です。

データ的なこと

・受験回数/1回。レベル的に普通。甲4有りで更に楽。

・受験勉強期間/1ヶ月(後述)

・使用テキスト・問題集/テキストは『わかりやすい! 第6類消防設備士試験』、問題集は『本試験によく出る! 第6類消防設備士問題集』を利用。詳しくは「教材レビュー」まで。

・予算/教材費(テキストが2,800円、問題集が2,300円)+受験料の3,400円+交通費・弁当代で、総計10,000円強の費えでした。

乙6成績次第

 乙6成績

 得点は、筆記は「法令100%、基礎知識100%、構造・機能100%」で筆記全体が「100%」、実技が「90%」でした。

 消防設備士の甲種があったので、試験の一部免除で受験しました。

 参考:乙種6類の免除早見表

 筆記は100%ですが、わからなくてあてずっぽで答えた「機械」の問題が当たっただけなので、こんなところで運を使わなくても、と思いました。

 実技は、基礎・基本の出題だったので、運が良かったです。

 無事合格していて、胸をなでおろしました。

思い出など

 乙6の試験勉強は、「機械」で頭を痛めましたが、全体的に好調でした。

 消火器自体が、もう“完成したもの”なので、そう複雑な構造をしていません。

 試験もそれを反映するのか、シンプルかつ素直な出題でした。

 うーんうーんと頭が割れるような苦痛は、試験勉強では“そんなに”なかったです。

 まず、危険物取扱者の乙4です。既に、乙4にて、「油火災に○○消火器は使えるか?」といった消火器の主要論点が勉強済みだったので、そこそこ負担が減りました。

 また、甲4の免状があったので、法令共通が免除され、少し楽できました。

 まあ、甲種4類で苦しい目に遭っていた分、乙6では、苦しまなくて良かった、といった手合いです。

 なお、「消防設備士:乙6の難易度」でも述べてますが、試験は「難しくはない」ですが、勉強していないとまず落ちるので、油断は禁物です。

勉強方法など

 甲4でもやったように、実技の「写真鑑別」のガチ暗記から始めました。

 実物を知らない・イメージも湧かない“座学”の空しさは、2級ボイラー技士の講習で散々に経験済みです。

 ですから、テキストの記述に接したときに、(ああ、これは○○消火器だなー)くらいのイメージが浮かぶくらいに、最初に自分を持っていった次第です。

 てきとーにやったので、わたしは3日ほどかかりましたが、真剣にやれば、1日でできる強度の作業です。

 後は、定番のテキストと問題集を、読んでは解いて、解いては読んでを繰り返して、それぞれ「2回」繰り返した次第です。

 わたしの場合、消防設備士試験に『慣れ』があったので、2回もやったら(もう大丈夫だろ~)に到達できました。

 参考:定番テキスト-わかりやすい! 第6類消防設備士試験

 参考:定番問題集-本試験によく出る! 第6類消防設備士問題集

「機械」に不安

 試験勉強自体は、順調だったのですが、一抹の不安もありました。基礎的知識の「機械」です。

 モーメントやら速度やら落下運動やらニュートンやらで頭が痛いこと、この上ありませんでした。

 また、知らないことが多々あり、たとえば、「はり」や「滑車」などの物理知識や、金属材料といった化学知識もあり、「機械」には、ギギギと苦労しました。

 文系ド素人の方の申しますが、文系は、「機械」に本腰を入れていないとまず落ちるので、時間を豊富に見積もって、しっかり勉強しておきましょう。

 消防設備士試験には、『足切り点』があるので、やばいのです。

 わたしは、「機械」は3回以上解いて、テキスト・問題集レベルの問題なら絶対に取れるようにしておきました。

 本試験では、オーソドックスな問題ばかりだったので、運が良かったです。

 しかし、ちょっと凝った出題だったら、合格はわからなかったはず。

 正直、「機械」は中学生レベルですが、未修の文系にとっては『鬼門』です。

 わたしは、乙6に落ちるとしたら、「機械」の足切りだろうな、と思っていました。

 文系と理系とでは、試験評価が“超”異なります。

 文系は、高合格率(40%)に惑わされず、絶対に油断しないでください。

 なお、理系キャリアの方なら、「機械」は全く無問題です。これが難しいなら「理系」と名乗ってはいけません。

「実技」に不安

 蓋を開けてみると、定番の出題ばかりだったので、わたしの場合は、「実技」への不安は杞憂に終わりました。

 しかし、とはいえ、常に定番の出題ではないはずです。

 「消防設備士:乙6の独学」でも述べたように、諸般の事情から、市販の教材では、「実技試験」への100%の対応は不可能です。

 しかし、100点を取る必要はありません。

 合格点は「6割」なので、「5問」出題される実技のうち、「3問」完璧に解けるようになっていれば、合格できます。

 テキスト・問題集じゃ完全じゃないし…ってな感じで腐らないように。それらをきっちりやりこんでおけば、合格点は確保できます。

 わたしも、勉強していたとはいえ、「実技」が不安でした。

 甲4の受験の際、「全く見知らぬ異次元問題」に遭遇し、解答のしようがなく1問丸々を白紙解答したことが、“イヤーな思い出”に残っていたからです。

 (乙6でも手痛い目に遭うかも)と思ってましたが、既知の問題ばかりで運が良かった、ってな塩梅です。

かんたんなアドバイス

 普通の勉強でいいです。

 テキストを読む→問題を解く→憶える・憶え直す→復習する、でOKです。

 そして、通勤・通学時に、「語呂暗記の語呂」をブツブツ唱えればいいです。

 テキストと問題集で、問題演習を「2~3回」やっておけば、まあまず、受かると思います。

 現状で「できる」ことに最善を尽くして、試験に臨みましょう。がんばってください。

 なお、これをお読みの女性の方は、消防設備士は何気に総務系資格なので、ぜひ、挑戦してみてください。

 試験会場は、男ばっかりで薄暗くてくぐもってますが、試験監督や試験補助者は女性が多いので、安心して受験できます。紅一点で、美人に見えるはずです。1時間ちょっとですが。

消防設備士のこまごましたもの

 消防設備士試験に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 消防設備士一般の雑文は、たとえば、「危険物取扱者・消防設備士の合格証(試験結果通知書)に有効期限はない=合格はずっと有効」とかは、「消防設備士:ブログ記事」を…、

 乙6の勉強に関すること、たとえば、「消火器と書くときは、「けす・ひ・うつわ」」とか「感電して泡吹いた」とかは、「消防設備士-乙6」をばご参考ください。

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