毒物劇物取扱者の合格体験記です。毒物劇物取扱者。
・受験回数/1回。
・受験勉強期間/1.5ヶ月。
・使用テキスト・・・ダメを掴んだので非公開。推薦テキストは、「教材レビュー」を。
・使用過去問題集・・・『毒物劇物取扱者試験 公論出版』。詳しくは「教材レビュー」を。
・予算・・・テキストは2,500円、過去問題集は2,500円前後、受験料が10,500円、交通費は2,000円で、雑費・弁当代が約1,000円で、総計20,000円近い費えでした。
当方、危険物取扱者の丙種から乙4、乙1~乙6を経て、甲種まで取得しています。
これがため、毒物劇物取扱者では、“すずめの涙”ほど、楽ができました。
まず、「化学」です。危険物取扱者では「基礎的な物理及び化学」という試験科目があるのですが、多くの論点が毒物劇物取扱者の「化学」と被っており、ゼロから勉強しなくて済みました。
たとえば、「イオン化傾向」や「化学反応式」などは、危険物で勉強済みなので、さくっと終わったという塩梅です。
まあ、「有機化合物」でヒドロキシ基なりアルデヒド基などを思い出すのに一苦労でしたし、危険物では出ない論点も多々あり、メンドウな思いをしましたが、それでも、危険物で勉強したことが役に立ちました。
んで、「実技」や「性質等」でも、危険物が“ほんの少し”役に立ちました。
毒物劇物と危険物とでは、被るものがあります。
乙4関係では、「トルエン」「キシレン」「ニトロベンゼン」「アニリン」「酢酸エチル」「メタノール」などが、毒物劇物取扱者でも出てきます。
乙1~6関係では、「塩素酸カリウム」、「塩素酸ナトリウム」、「過酸化ナトリウム」、「重クロム酸アンモニウム」、「重クロム酸カリウム」、「ピクリン酸」、「ナトリウム」、「カリウム」、「トリクロロシラン」、「硝酸」、「過酸化水素」などが出てきます。
んなもんで、危険物の各類の勉強をしていると、上記毒物劇物は学習済み、と相なりました。
まあ、“すずめの涙”ほどでしたが、ちょっとだけ楽はできた、といった寸法です。
こういうとアレですが、毒物劇物取扱者の取得を急がないなら、先に危険物の乙4を勉強するといいと思います。ちなみに、求人数は圧倒的に「乙4」の方が多いです。
毒物劇物取扱者で唖然としたのは、毒物劇物の『数』です。ざっと見繕って200個以上はあるため、最初は、(こんなん、憶え切れるのか?)と不安になりました。
結論から言うと、毎日、少しずつ消化していけば、試験には間に合う、です。
本試験は、毒物劇物の数が多いのに配慮してか、問題1つ1つのレベルを下げています。
問題で出るのは、各毒物劇物の「色」や「臭い」だったりで、憶え切るのに不可能はない、といった寸法です。
試験勉強で気をつけていたのは、「一気にやらない」でした。
長年の経験から、こういう“暗記物”を一気呵成にやると、必ず、嫌気が差して、試験勉強を放棄したものです。
んなもんで、毎日少しずつ、テキストを読んだり、表やリストを憶えたりしました。
あと、「毒物劇物取扱者の独学」でも述べているのですが、「テキストの暗記」からは入らず、問題演習からやり始めました。当然、問題は解けないのですが、出てきた毒物劇物をテキストで調べる作業を繰り返すうちに、基本的なことの習得になったと思っています。
序盤は、あまり実力が付いた実感はなかったですが、問題演習を中心に、テキストの精読を繰り返したところ、PDF過去問では、1回目から7~8割取れるようになっており、大いに自信を深めたという次第です。
毒物劇物取扱者は、「暗記と記憶」です。
単純に憶えるしかないので、思い立ったら、即、テキストの該当ページを繰れるようにしておきました。
役立ったのが、おなじみ「ポストイット」です。
気になる毒物劇物、不安な毒物劇物、間違えた毒物劇物のページには、ポストイットを挟んで、暗記の手間を減らしました。
また、当方は、「化学」の計算問題が苦手だったので、そのページにも挟んで、すぐ問題を解けるようにしておきました。
消化するたびに、ポストイットを処分するのが、なんとも言えず気持ちいいので、ぜひ、参考までに。
ポストイットも、最近はかなり安いので、ドシドシ活用してみてください。
価格参考‐amazon:ポストイット
毒物劇物取扱者試験は、「都道府県」ごとに実施されるわけですが、わたしの受けた大阪府では、例年「8月初旬」に本試験があります。
そう、真夏真っ盛りのときに、試験があったってな次第です。
試験が8月なら、試験勉強は、どうしたって、6月・7月になります。
まあ、この夏の暑いことと、勉強し難いこと!
空調を効かせても、昼間の暑さで疲れること、この上ありませんでした。
毒物劇物取扱者は、越境受験が可能です。
夏が苦手という方で、わたしのように、真夏に試験がある人は、春・秋・冬に試験のある県を受けに行くのがいいかもしれません。
猛暑の夏に当たると、想像以上に疲労します。久方ぶりに、苦しい試験勉強となった毒物劇物取扱者でした。
毒物劇物取扱者の市販教材には、結構、ダメ教材が目立ちます。
ここで言うダメ教材とは、単なる羅列でメリハリがなく、受験生への説明・指導に欠け、どこをどう勉強すればいいかわからない教材を指します。
毒物劇物取扱者では、久しぶりにダメ教材を掴んでしまいました。レビューだけを鵜呑みにして買ったところ、典型的なダメ教材で、失敗したと臍をかみました。
使ってはみましたが、“何を、どう勉強したらよいか、てんでわからず”、中盤以降は、ほとんど使いませんでした。
当該ダメテキストで勉強を続けていたら、わたしは、まず、落ちたでしょう。つーか、試験勉強が続かなかったはずです。
後々、本屋にテキストを調べにいったら、ダメ教材が多々あって、(よく、こんなものを出してるなー、こんなんで勉強できるなー)と思った次第です。
毒物劇物取扱者は、ダメ教材が目立ちます。気をつけてください。んで、“落ちたらこれを買おうと思ったもの”を「教材レビュー」に挙げているので、参考までに。
さて、勉強外のアレですが、若い人の姿が目立ちました。
一見して高校生風の人や、専門学校風の人、チェック柄をしたシャツの理系学部っぽいメガネ野郎が多々いるなか、若い10代の女性も結構見ました。
また、ワイシャツ姿のサラリーマンも、かなりいました。おそらく、会社から取れといわれているのでしょう。
個人的には、女性の姿が目立ち、驚いた次第です。
こうした次第で、毒物劇物取扱者は、性別に関係なく、また、幅広い世代が受験している、といった塩梅です。
試験自体は難関ではないので、興味があるなら、ドシドシ、挑戦してみてください。
結論から言うと、8月・9月に試験日のある都道府県は、「空調」に注意といった次第です。
今回、空調のよく当たる「席」に当たってしまい、震えながら受験する羽目に陥りました。
わたしが受けた試験会場は、大阪の「大阪商業大学」だったのですが、最初は心地よくても、だんだん、寒くなってきて、試験の最終あたりでは、集中力がなくなってしまいました。
教訓ですが、夏場の受験では、首に巻くタオル、ちょっとした長袖、女性なら、ケープ的な羽織るものが必須、といった次第です。
若い女性が長袖のカーディガンを着ていましたが、あれが正解です。
空調が苦手でなくても、“びっくりするほど”効く席もあるので、各自で自衛しておきましょう。
あと、当方は、「大阪府」受験でしたが、大阪府は、「平日」に本試験を行ないます。
普通は、土日なのですが、大阪府のように「平日実施」のところもあります。
本試験その日に休めるように、早めに休暇の申請をしておきましょう。
毒物劇物取扱者試験の試験手数料は、おおむね「10,500円」前後です。
かなり、高い部類に入ります。
落ちると、経済的にかなりショックです。
ちゃんと勉強すれば受かるのですから、きちんと受かる目途が立ってから、申込ましょう。
ホント、紙だけの試験に、なぜ、こんなに高いのか、理解ができません。
1回で必ず合格しましょう!
毒物劇物取扱者の勉強方法等は、「毒物劇物取扱者の独学」を参考ください。
毒物劇物取扱者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「毒物劇物取扱者の投稿記事 」で、ヒマな時間を潰してください。
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