FP(ファイナンシャルプランニング)技能士3級 合格体験記

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 FP(ファイナンシャルプランニング)技能士3級の合格体験記です。1ヶ月合格。主に電車の中の通勤学習でした。FP3級は、普通にやってりゃ、絶対に受かります。

データ的なこと

・受験回数/1回。

・受験勉強期間/1ヶ月

・使用テキスト・問題集
 テキスト:TAC出版『スッキリわかるFP技能士3級
 過去問:TAC出版『スッキリとけるFP技能士3級 過去+予想問題集

・模試/模試自体なし。

・予算/教材費+受験料+交通費で、総計10,000円強の費えでした。

1ヶ月合格

 最初から言っておきますが、「1ヶ月合格」は、当てにならない数字です。

 わたしの場合、すでに社労士と宅建を取得済みで、株式投資を10年やっていることもあり、新規で勉強しないといけないことがあまりなかったのでした。

 新規で勉強したことといえば、生保や損保の保険科目と税金、不動産、相続・事業継承くらいでした。

 昔やったことを思い出すほうが、新しく勉強するよりも、はるかに楽なわけで、勉強の負担はあまりなかったというのが正直なところです。

 こういう「バックグラウンド」があった上での「1ヶ月合格」なことを、明記しておきたく思います。

 ハッキリ言って、短期で合格する人って、かなりの前提知識や素養、経験がありますわ。それを言わないでカンタンとか短期合格可とか言うから、たちが悪い。

 「なーんにも知らない状態」だと、それなりに勉強しなくてはいけません。

 まあでも、試験のレベル的に、3ヶ月もあれば、十分に合格できますので、安心してください。

 なお、ほとんどの勉強は、電車の中の通勤学習でした。

 得点は、学科が9割で、実技が8割ってとこでした。

  

勉強方法-テキストを読んで、過去問を解くだけ

 「テキストを読んで、過去問を解く」しかやっていません。

 FP技能士3級で問われることは、「広く浅い知識」です。

 FP技能士3級の勉強は、人生にまつわる「こまごまとした数字や語句、定義を憶えていく」のが主たる作業です。

 たとえば、生命保険の契約成立の条件とか、遺族年金の算出方法とか、火災保険と地震保険の保険金額とか、傷害保険の定義とか、介護保険の被保険者は何歳からか?とか、日経平均株価とは何だ?とか、何平方メートル以下なら固定資産税が減免されるか?などです。

 言い方は悪いですが、FP3級は「知っているかどうか」だけです。

 ぶっちゃけ、ほとんどが暗記と記憶で、頭を使うことはあんまりありません。

 ですから、テキストを読んで、過去問を解くだけで、合格点は確保できてしまうのでした。

教材について-ケチらず市販教材を買うべし

 テキストも過去問も、市販の教材を買うのが一番です。

 過去問は公式からダウンロードできますが、それでも、市販の過去問を使うのがベストでしょう。

 2つの理由があります。「法改正」と「解説」があるからです。

 公式から無料でダウンロードできる過去問は、法改正に対応していません。なぜ主催者が、わざわざ問題を書き換える手間を払うのでしょう?

 この点、市販の教材は、出版社側がキッチリと法改正対応をするので、「過去の間違った知識」を憶えずに済みます。

 安心料が市販の教材の代金です。

 次に、「解説」の存在です。公式の過去問には解説がなく、単に解答番号があるのみです。これでは、実力の付く試験勉強はできません。

 よほどに実力のある方ならいいのですが、ほとんど「ゼロ」の状態からはじめる人は、公式ダウンロードの過去問は避けましょう。

 市販の過去問の代金には、解説という授業料が含まれています。

 わたしは、「タダより高いものはない」を地で行きます。

 下手な過去問を使って、“2回”も受けることになったら、教材代の節約なんて一気に吹き飛びますよ。

学科試験・実技試験という試験形式について

 学科試験・実技試験ともに、実際の試験勉強でやることは一緒です。

 ハッキリ言うと、なぜこういう2つの試験形式になっているのか、理解に苦しむところです。そのくらい、やることに違いがありません。

 2つとも、基本の「テキストを読んで、過去問を解く」という勉強で十分合格できます。

FP3級はテキトーにやっても受かる。

 3級は、合格率が「60%」を超えていることからも、カンタンに受かる試験です。

 正確に言うと、あまり勉強しなくても、3級には合格できるのです。

 なぜか?

 試験形式が「易し過ぎる」からです。2択・3択問題でしかも6割合格なら、あてずっぽの解答でも、合格点に十分届いてしまうからです。

 試験会場の受験生の感じだと、ホントに勉強しなくても、受かっている人はいるようです。

キャリアとしてFPを考えている人は、3級だからといって手を抜かないこと!

 てきとーにやっても受かるFP3級ですが、FP2級以降を考えていたり、FPとしてキャリアを積んでいきたいと考えていたりする人は、3級をしっかり勉強しておくことを“強く”勧めます。

 というのも、FP2級の勉強って、FP3級の勉強とほとんど変わらないからです。

 ぶっちゃけ、2級の試験って選択肢の数が増えてちょっとだけ選択肢のレベルが上がるくらいなので、「しっかりした知識・実力」があれば、FP2級で独自に勉強することってほとんどないのです。

 ちなみにわたしは、2級を2週間程度の勉強で8割得点で合格してるのも、3級でしっかり勉強したからだと分析しています。

 今は3級の勉強をしているが、実質的には2級の勉強にもなっている、という寸法です。

 今やっていることは先の勉強に“ストレート”に直結しているので、「カンタンだから」とか「すぐ受かるから」という理由で、おざなりにするのは止めておきましょう。どの道、後でやることになります。

まとめ的な結論

 FP3級の合格は、人生に必要な「お金」が具体的にわかったというのが、わたしの最大の収穫でした。

 「お金」というと、とても漠然としていましたが、FP技能士3級を通じて、ハッキリと「自分と家族のお金」が見えてきたというのが、一番の収穫でした。

 特に、合格後は、保険関係の読書が増え、本当に見えてきたものがたくさんあります。「保険は、貯蓄の間に合わないものに入る」は、蓋し、名言でありましょう。

 おそらく皆さんも個々で、興味が否が応にも吹き出てくるジャンルが出てくるでしょう。

 正直、FP3級では、就職や転職で威力を発揮しません。

 しかし、FP3級の合格は、教養として、素養として、人生の見通しとして、じわじわとだけれども、確実に効いて来るのは間違いないでしょう。

 FP3級の取得は、10年後・20年後に、大きな差となって効いてくると確信してます。

 学生若者社会人主婦に主夫管理職等々、勉強負担も少ないのでオススメできる資格です。きっと「足りないお金知識の補い」ができるかと思います。

 お金に対する知識が少ないので、人生の見通しもぼんやりとするんだなーと実感しました。

FP技能士3級のこまごましたもの

 FP技能士3級に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。興味のある方は、「FP技能士:ブログ記事」をばご参考ください。

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