管理業務主任者の合格体験記です。1.5ヶ月合格。主に電車の中の通勤学習でした。管理業務主任者は、宅建と簿記を持っていると、とても、楽になります。
・受験回数/1回。
・受験勉強期間/1.5ヶ月
・使用テキスト・問題集
テキスト:TAC出版『管理業務主任者 基本テキスト
』
過去問:TAC出版『管理業務主任者 項目別過去7年本試験問題集
』
・模試/模試自体なし。
・予算/教材費+受験料+交通費で、総計16,000円強の費えでした。
※「管理業務主任者の独学」にて、最新傾向と勉強方法について述べてます。
管理業務主任者の合格体験記は、あまり当てになりません。
まず、受験の時点で、宅建と簿記をすでに取得しており、民法やら会計の勉強に時間がかからなかったからです。
残るは、区分所有法など、合格する上で必須科目をやればよかったため、勉強の負担はそれほどありませんでした。
ちなみに、自己採点では、40点くらい取れていました。
敢えて、警鐘を鳴らしておきたいと思います。
管理業務主任者は、カンタンとか短期で受かるなんてことがよく見聞きしますが、それは、うそです。
まったくゼロから、管理業務主任者に合格しようとするなら、最低でも3ヶ月、推奨6ヶ月は時間を見ておかないと、受からないと思います。
そのくらいのボリュームがあります。
ものすごく時間に余裕があって、時間が自由になる人なら、試験レベルからして、管理業務主任者の短期合格は可能です。
対して、時間に余裕がない人や忙しい人は、短期合格に惑わされず、本屋にて教材をチェックし過去問を調べて、“時間”が間に合うかどうかを確認しましょう。
管理業務主任者は、暗記と記憶が物をいう試験なので、時間はかかるはずです。わたしは、ギリギリでした。
そして次に、管理業務主任者が「カンタン・短期」と言われる背景として、宅建の存在も大きいと思います。
宅建所有者だと比較的短期で合格できるのは事実です。
試験範囲が、両資格で被っているためです。
たとえば、民法です。宅建のベースがあれば、ちょっとだけ復習するなり、管理業務主任者固有の論点を付け足すくらいで民法の勉強は終わってしまいます。
わたしの場合、テキストを1回も読まずに民法の過去問を解いてみましたが、7割正解してました。合格圏ってことですね。
こんな風に、宅建所有者だと比較的短期で合格できるのは事実です。
しかし、持ってない人にとっては、油断のできない、甘く見てはいけない試験です。
相応の勉強は必要なので、甘言に惑わされて、安くはない1万円近い受験料をどぶに捨てないように!
勉強してみて思ったのは、非常にスタンダードな試験だな、ということです。
基本の勉強である、「テキストを読んで、過去問を解く」という流れ作業で、点数が取れます。
今後も、よほどの変更がない限り、スタンダードな試験勉強で、合格に漕ぎ着けることができるでしょう。
なお、管理業務主任者は、暗記と記憶が問われる試験です。こつこつやっていけば、必ず受かります。
まったくゼロから始める人へのアドバイスです。
民法からやるのは、止めましょう。すぐにイヤになります。わたしのように、宅建等で勉強済みでも、イヤになります。後回しです。
やるべきは、まず「マンション適正化法」です。本当に制度の数字やら定義やら内容を憶えるだけなので、勉強負担は比較的軽いです。点数に直結するので、まず、適性化法から手をつけていくのがいいでしょう。
次に、「区分所有法」です。区分所有法は結構難しいところですが、やらないと受からないし、後々には民法が控えているので、2番目くらいに叩いておきたいです。区分所有法が第1の山場です。
そして、標準管理規約とマンション標準管理委託契約書へと駒を進めます。区分所有法で勉強してきたことを、具体的な形に落とし込めるので、区分所有法の復習にもなります。区分所有法との違いを意識しながら勉強しました。一石二鳥です!
ここまでできれば、後は、こまごまとした法律をつぶしながら、民法に手を付けていきましょう。
やっかいなのが、建築基準法と維持・保全です。ばらばらで統一感がなく、どうしようもなく個別具体的な知識を頭に叩き込むことになります。
長時間かけるとスグに飽きてイヤになります。こつこつ毎日一定時間、過去問演習をして、暗記と記憶の消化に勤めればよいでしょう。通勤時間等の細切れ時間を最大限に利用しました。トイレや玄関、冷蔵庫に「暗記するしかないだろう、このバカヤローが事項」を貼り付けておくのも手です。
ざっとこんな感じで進めました。参考の一助までに。
先述したように、管理業務主任者を受験するときは、宅建と簿記を取得していました。
宅建は非常に大きかったです。
かつての宅建の勉強のおかげで、民法はかなり楽できました。本人は完全に忘れていても、問題を前にすると、「あれ、これじゃないかいな?」的な見当でも正解できちゃうのでした。
そして、宅建業法です。管理業務主任者の適正化法と「やったことが類似していた」ので、スムーズに点数源にできました。
会計科目も、簿記3級程度の知識があれば、すらっと解ける内容であったので、ここでも、点数を拾うことができました。
他資格があると有利に働くのは間違いありません。
まったく簿記や会計の知識がない人は、会計は捨ててもいいと思います。
テキストの“たったあれだけ”の記述で、できるようになるものではないです。正直、できなくて、わからなくて、当然です。
ですので、試験まで日がない人は、いっそのこと「捨て問」にするのが賢明です。
対して、時間のある人です。
先も言ったように、管理業務主任者の会計問題は、簿記3級レベルの問題です。
簿記3級は、早くて2週間もあれば一通りマスターできますし、3週間もあれば合格レベルに達せられます。
日常生活や仕事の上で、会計や簿記の知識を知っていてまったく損はないので、これを機に勉強するのも、“とてもよい”選択肢かと思います。
個人的には、仕事の幅を広げる上でも、簿記3級はとるべきかと思います。
参考:簿記3級の独学
管理業務主任者は、宅建があるとかなり楽できます。宅建取得者は、挑戦してみるといいでしょう。スムーズに、さっくり取れるはずです。簿記があれば確実に1点取れます。
繰り返しになりますが、試験問題は凝った出題や難問奇問も少ないので、ストレスなく勉強できて、ストレートに合格できる試験が管理業務主任者です。
管理業務主任者は、ハロワでも通期で90件近い求人もあるので、押さえとして取っておいて損はないです。
努力が合格に直結しているので、やれば必ず合格できます。がんばってくださいね。
管理業務主任者に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「管理業務主任者:ブログ記事」をばご参考ください。
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