59問‐愛媛県 過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「殺虫剤及び忌避剤」についての問題です。基礎・基本ばかりなので、難しくはありません。

59問‐殺虫剤及び忌避剤

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「フェノトリンは、シラミを駆除する目的で使用されるが、人体に直接適用することはできない。」ですが、誤った記述です。

 「ピレスロイド系殺虫成分」の「フェノトリン」は、シラミ退治のため、殺虫成分で唯一人体に直接適用されるものです。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢b

 選択肢bの「プロポクスルは、アセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合することにより殺虫作用を示す。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「不可逆的に結合」のところです。

 「カーバメイトイト系殺虫成分」の「プロポクスル」は、「アセチルコリンエステラーゼとの結合は“可逆”的」です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 なお、選択肢の言う「“不可逆”的に結合」なのは、「有機リン系殺虫成分」です。

 この「可逆・不可逆」は、昔から問われるところなので、整理して憶えましょう。

選択肢c

 選択肢cの「ディートを含有する忌避剤は、生後6か月未満の乳児への使用を避けることとされている」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。テキストで確認しておきましょう。

 参考:ディート

 数字は、常に狙われています。

 「ディート」は、他に、「使用限度」の数字があるので、「医薬品の数字11」で、チェックしておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢d

 選択肢dの「有機塩素系殺虫成分は、我が国では広く使用され感染症の撲滅に大きな効果を上げており、現在でも様々な昆虫を対象として使用されている」ですが、誤った記述です。

 「有機塩素系殺虫成分」ですが、残留性や体内蓄積性の問題から、現在では「オルトジクロロベンゼン」がウジ、ボウフラの防除の目的で使用されているのみとなっています。

 よく出ます。チェックしておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「a」は「誤」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:5

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 21問:かぜ及びかぜ薬

 22問:解熱鎮痛成分

 23問:グリチルリチン酸に

 24問:眠気を促す薬

 25問:鎮暈薬(乗物酔い防止薬)

 26問:カンゾウ・マオウ

 27問:鎮咳去痰薬

 28問:口腔咽喉薬

 29問:胃腸薬

 30問:漢方処方製剤(腸の薬)

 31問:腸の薬

 32問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 33問:浣腸薬

 34問:駆虫薬

 35問:強心薬

 36問:コレステロール改善薬

 37問:貧血用薬

 38問:痔及び痔疾用薬

 39問:婦人薬

 40問:アレルギー用薬

 41問:眼科用薬

 42問:眼科用薬の使用上の注意

 43問:皮膚に用いる薬

 44問:皮膚に用いる薬2

 45問:皮膚に用いる薬3

 46問:皮膚に用いる薬4

 47問:歯や口中に用いる薬

 48問:歯や口中に用いる薬2

 49問:禁煙補助剤

 50問:滋養強壮保健薬

 51問:滋養強壮保健薬2

 52問:漢方処方製剤

 53問:漢方処方製剤2

 54問:漢方及び生薬製剤

 55問:生薬成分

 56問:消毒薬

 57問:消毒薬2

 58問:衛生害虫の防除

 59問:殺虫剤及び忌避剤

 60問:一般用検査薬

令和2年度 愛媛県 科目別

 ・インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(第61~第80問)

 ・薬事に関する法規と制度(第81~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

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こまごましたもの

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