本問は、「医薬品」の「漢方処方製剤」についての問題です。漢方処方製剤の問題ですが、基礎・基本ばかりなので、難しくはありません。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「現代中国で利用されている中医学に基づく薬剤は、漢方薬と呼ばれている。」ですが、誤った記述です。
手引きによると…、
『現代中国で利用されている中医学に基づく薬剤は、漢方薬ではなく、中薬と呼ばれ、漢方薬とは明らかに別物である』
…と、明記されています。
日本の漢方処方製剤は、パッケージ化されていて調剤無用ですが、対して、中国の中医学の薬剤は、個々に応じて調剤されるなどの特徴があります。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢bの「漢方処方製剤の多くは、刻み生薬の混合物として製造販売されており、煎剤として使用されている。」ですが、誤った記述です。
ざっくりと間違っています。
手引きには…、
『現代では、漢方処方製剤の多くは、処方に基づく生薬混合物の浸出液を濃縮して調製された乾燥エキス製剤を散剤等に加工して市販されている。』
『しかし、軟エキス剤、伝統的な煎剤用の刻み生薬の混合物、処方に基づいて調製された丸剤等も存在する。』
…とあります。
現在、漢方処方製剤で多いのは、「乾燥エキス製剤」です。薬局やドラッグストアで、実物に当たってみてください。粉末のエキス製剤が多いです。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢cの「漢方の病態認識の一つに「虚実」があり、虚の病態が適応となる医薬品は、「体力虚弱で」という使用制限が記載されている。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。テキストで確認しておきましょう。
なお、「体力虚弱」の漢方処方製剤は、「体力虚弱 」にリスト化しています。暗記に活用してください。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢dの「患者の「証」に合わない漢方処方製剤が選択された場合、効果は得られないものの、副作用を招くことはない。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「副作用を招くことはない」のところです。
副作用も、当然、生じます。踏んだり蹴ったりですね。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「a」は「誤」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「正」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:5
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
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