77問‐茨城県 過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「鼻炎用内服薬」についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

77問‐鼻炎用内服薬

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「プソイドエフェドリン塩酸塩は、長期間にわたって連用された場合、薬物依存に つながるおそれがある」ですが、正しい記述です。

 「アドレナリン作動成分」である「プソイドエフェドリン塩酸塩」の正しい記述で、依存性があります。

 「法規」の「濫用等のおそれのあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品」でもあります。テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「フェニレフリン塩酸塩は、鼻腔 内の刺激を伝達する副交感神経系の働きを抑える ことによって、鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として、配合されている」ですが、誤った記述です。

 ぜんぶ違います。

 「フェニレフリン塩酸塩」ですが、「アドレナリン作動成分」です。

 当該アドレナリン作動成分は、「交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を収縮させる」目的です。

 なお、選択肢の「“副”交感神経系」ウンヌンの説明は、「抗コリン成分」のもので、「ベラドンナ総アルカロイド」や「ヨウ化イソプロパミド」などが該当します。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢c

 選択肢cの「クロルフェニラミンマレイン酸塩は、排尿困難や口渇、便秘等を生じさせること がある。」ですが、正しい記述です。

 「抗ヒスタミン成分」である「クロルフェニラミンマレイン酸塩」の正しい記述です。

 「抗ヒスタミン成分」は、選択肢のような副作用が生じます。

 手引きには…、

 「抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きを抑える作用以外に抗コリン作用も示すため、」

 「排尿困難や口渇、便秘等の副作用が現れることがある。」

 「排尿困難の症状がある人、緑内障の診断を受けた人では、症状の悪化を招くおそれがあり、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである」

 …とあります。テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢d

 選択肢dの「ベラドンナ総アルカロイドは、交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させる ことによって鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として、配合されている」ですが、誤った記述です。

 「ベラドンナ総アルカロイド」は、「抗コリン成分」です。

 当該成分は、「“副”交感神経系の働きを抑えることによって、鼻汁分泌やくしゃみを抑える」です。

 選択肢の言う「交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させる」ウンヌンは、先に見たように、「アドレナリン作動成分」のものです。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:3

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 61問:かぜ薬

 62問:解熱鎮痛薬

 63問:漢方処方製剤(鎮痛)

 64問:催眠鎮静薬

 65問:漢方処方製剤(疳の薬)

 66問:カフェイン

 67問:鎮暈薬

 68問:小児の疳

 69問:鎮咳去痰薬

 70問:鎮咳去痰薬2

 71問:鎮咳去痰薬3

 72問:生薬(強心薬)

 73問:高コレステロール改善薬

 74問:貧血用薬

 75問:循環器用薬

 76問:漢方処方製剤(婦人薬)

 77問:鼻炎用内服薬

 78問:内服アレルギー用薬

 79問:鼻炎用点鼻薬

 80問:妊娠検査薬

 81問:胃に作用する薬

 82問:胃腸薬

 83問:止瀉薬

 84問:瀉下薬

 85問:漢方処方製剤(腸の薬)

 86問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 87問:浣腸薬及び駆虫薬

 88問:外用痔疾用薬

 89問:痔疾用薬

 90問:点眼薬

 91問:眼科用薬

 92問:消毒薬

 93問:外皮用薬

 94問:歯痛薬及び歯槽膿漏薬

 95問:禁煙補助剤

 96問:滋養強壮保健薬

 97問:漢方薬の考え方

 98問:生薬

 99問:消毒薬

 100問:殺虫剤

令和3年度 茨城県 科目別

 ・インデックス

 ・薬事に関する法規と制度(第1~第20問)

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第21~第40問)

 ・人体の働きと医薬品(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

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