フェニレフリン塩酸塩は、「内服アレルギー用薬」の「アドレナリン作動成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「アドレナリン作動成分」
「鼻炎用内服薬では、交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることによって鼻粘膜 の充血や腫れを和らげることを目的として、」
「プソイドエフェドリン塩酸塩、フェニレフリン塩酸塩、メチルエフェドリン塩酸塩等のアドレナリン作動成分が配合されている場合がある。」
…と、相なります。
ご存じのように、「フェニレフリン塩酸塩」は、「内服アレルギー用薬」の「アドレナリン作動成分」として登場します。
市販薬には、「【第2類医薬品】ストナリニS 24錠 」などがあります。
「フェニレフリン塩酸塩」は、予想以上に試験に登場する成分です。
「東京都 H29 第85問」や「新潟県 R3 第77問」などの出題実績があります。
優先順位は、「高い」です。
フェニレフリン塩酸塩は…、
① フェニレフリン塩酸塩は、交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として配合される。
② フェニレフリン塩酸塩は、副交感神経を刺激して、血管を収縮させることによって鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的としている。
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「フェニレフリン塩酸塩は、交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として配合される」ですが、正しい記述です。
設問には、「血管を収縮させる」とあるので、「アドレナリン作動成分」なことがわかります。
そして、フェニレフリン塩酸塩は、「アドレナリン作動成分」です。
よって、①は、「○」となります。
なお、アドレナリン作動成分には、憶え方があります。ブログの「アドレナリン作動成分の憶え方‐登録販売者」を、お目汚しください。
②の「フェニレフリン塩酸塩は、副交感神経を刺激して、血管を収縮させることによって鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的としている」ですが、誤った記述です。
登録販売者試験で定番の「ひっかけ」問題です。
間違っているのは、「副交感神経を刺激して」のところです。
正しくは、「交感神経を刺激して」です。
「アドレナリン作動成分」のフェニレフリン塩酸塩は、「交感神経を刺激して、血管を収縮させ」ます。
問題文は、「副交感神経を刺激して」とあります。
よく出る「ひっかけ」なので、意識して押えておきましょう。
よって、②は、「×」となります。
フェニレフリン塩酸塩ですが、お友達の「プソイドエフェドリン塩酸塩」や「メチルエフェドリン塩酸塩」と比べると、憶えることは少ないです。
また、当該フェニレフリン塩酸塩は、先の2成分とやることが被っているので、基本の「成分名‐名称」だけ、押さえておきましょう。
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「【第2類医薬品】ストナリニS 24錠 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
「内服アレルギー用薬」の他の「アドレナリン作動成分」へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
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