本問は、「医薬品」の「鎮咳去痰薬」の問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「L-カルボシステインは、粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くする作用も 示す。」ですが、正しい記述です。
「カルボシステイン」は、「去痰成分」で、「粘液成分の含量比を調整」です。
よって、選択肢は、「正」となります。
なお、他県では、「去痰成分」の細かいところが問われています。
・気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用を示すもの(グアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸カリウム、クレゾールスルホン酸カリウム等)、
・痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させるもの(エチルシステイン塩酸塩、メチルシステイン塩酸塩、カルボシステイン等)、
・粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くするもの(カルボシステイン)、
・分泌促進作用・溶解低分子化作用・線毛運動促進作用を示すもの(ブロムヘキシン塩酸塩)
…以上の分類は、余裕があれば、試験勉強後半で、押えてしまってください。
選択肢bの「クレマスチンフマル酸塩は、気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用を示す」ですが、誤った記述です。
「クレマスチンフマル酸塩」ですが、「抗ヒスタミン成分」で、「鎮咳成分や気管支拡張成分、抗炎症成分の働きを助ける」作用があります。
選択肢の言う「気道粘膜からの粘液の分泌を促進」なのは、先の選択肢で見た「去痰成分」で、「グアイフェネシン」や「グアヤコールスルホン酸カリウム」などが該当します。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢cの「ジヒドロコデインリン酸塩は、交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を 示す」ですが、誤った記述です。
選択肢の「気管支を拡張」ウンヌンは、「アドレナリン作動成分」のもので、「メチルエフェドリン塩酸塩」などが該当します。
「ジヒドロコデインリン酸塩」は、「麻薬性鎮咳成分」です。中枢神経系に作用して咳を抑えます。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢dの「本剤は、15 歳未満の小児へ使用してはいけない。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「15歳未満の小児」のところです。
正しくは、「12歳未満の小児」です。
設問の薬には、「ジヒドロコデインリン酸塩」が配合されています。
当該成分ですが、手引きには…、
「① 速やかに添付文書を改訂し、原則、本剤を12歳未満の小児等に使用しないよう注意喚起を行うこと。」
「② 1年6ヶ月程度の経過措置期間を設け、コデイン類を含まない代替製品や、12歳未満の小児を適応外とする製品への切換えを行うこと。
「③ 切換え後、12歳未満の小児への使用を禁忌とする使用上の注意の改訂を再度実施すること(一般用医薬品は「してはいけないこと」に「12歳未満の小児」に追記する使用上の注意の改訂を再度実施すること)。」
…とあります、
長々とありますが、試験的には、「コデイン類…12歳未満の小児ダメ」といった次第です。
当該論点は、H30年の改訂事項なので、押えておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「a」は「正」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「誤」です。
「d」は「誤」です。
「正しいものの組み合わせ」は、
正解:4
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
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