ヨウ化イソプロパミドは、「内服アレルギー用薬」の「抗コリン成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「抗コリン成分」
「鼻炎用内服薬では、鼻腔内の粘液分泌腺からの粘液の分泌を抑えるとともに、」
「鼻腔内の刺激を伝達する副交感神経系の働きを抑えることによって、鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として、」
「ベラドンナ総アルカロイド、ヨウ化イソプロパミド等の抗コリン成分が配合されている場合がある。」
…と、相なります。
ご存じのように、「ヨウ化イソプロパミド」は、「内服アレルギー用薬」の「抗コリン成分」として登場します。
市販薬には、「【指定第2類医薬品】ダン鼻炎錠 20錠 」などがあります。
当該「ヨウ化イソプロパミド」ですが、本試験では、あまり顔を出しません。
しかし、出ることには出るので、油断をしてはダメです。
優先順位は、「ふつう」です。
ヨウ化イソプロパミドは…、
① ヨウ化イソプロパミド --- 抗ヒスタミン成分
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「ヨウ化イソプロパミド --- 抗ヒスタミン成分」ですが、誤った記述です。
典型的な「成分名‐名称」の問題です。
ヨウ化イソプロパミドは、「抗コリン成分」です。
よって、①は、「○」となります。
「ヨウ化イソプロパミド」ですが、小難しい問題が出題されています。
「関西広域連合 R1 第43問」です。
当該ヨウ化イソプロパミドの副作用が問われています。
当該副作用ですが、手引きには、「抗コリン成分に共通する留意点等に関する出題については、Ⅲ-3(胃腸鎮痛鎮痙薬)を参照して作成のこと。」という準用規定があるのです。
先の過去問は、この準用規定に基づいた出題です。
んで、「Ⅲ-3(胃腸鎮痛鎮痙薬)」での副作用の記述は、以下の…、
「これらの成分が副交感神経系の働きを抑える作用は消化管に限定されないため、」
「散瞳による目のかすみや異常な眩まぶしさ、顔のほてり、頭痛、眠気、口渇、便秘、排尿困難等の副作用が現れることがある。」
「重大な事故につながるおそれがあるため、抗コリン成分が配合された医 薬品を使用した後は、乗物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。」
…となっています。
このように、当該胃腸鎮痛鎮痙薬の副作用の記述を元に、内服アレルギー用薬の問題を解くことがあります。
“こういう”出題形式もあるので、傾向把握の一環としてください。
なお、「重大な事故につながるおそれがあるため、抗コリン成分が配合された医 薬品を使用した後は、乗物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。」のところは、「適正使用」で、ド定番論点です。
「運転操作しない」も、一読願います。
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「【指定第2類医薬品】ダン鼻炎錠 20錠 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
「内服アレルギー用薬」の他の「抗コリン成分」へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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