危険物取扱者:乙種1類、2類、3類、5類、6類の合格体験記

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 危険物取扱者:乙種1類、2類、3類、5類、6類の合格体験記です。実質的にやる作業は同じなので、本ページに、危険物取扱者の乙種の1類から6類までをまとめました。ちなみに、4類はこちらです。

データ的なこと

・受験回数/1回。

・受験勉強期間/それぞれ1週間~2週間強

・使用テキスト・問題集/実教出版の『乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者テキスト 三訂版(チャレンジライセンス) 』を利用しました。詳しくは、「教材レビュー」まで。

・模試/模試自体なし。

・予算/1つの類ごとに、受験料+免状発行費用+教材費+交通費等雑費で、7,000円強の費えでした。

全体的なこと

 危険物取扱者の乙種4類に合格し免状を発行すると、乙種の1類から6類を受けるときには、「法令」と「基礎的な物理化学」が免除となります。

 このため、勉強することと言えば、「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(いわゆる性消)」のみとなり、乙4と比べて格段に勉強の負担は減ります。

 当然、わたしも「試験免除」で受験しました。

 結論から言うと、2類が一番カンタンでした。次にカンタンだったのは3類です。名称がややこしかったり、複雑怪奇な性質の危険物の多かった1類と5類は、そこそこ苦労しました。

 一番苦しんだのは、意外にも6類。本試験のときは、不合格を覚悟したほど難しい問題が出て、脂汗を流しました。6点とギリギリ合格でした。

複数受験の注意事項

 おそらく、1~6類を受験する人は、一時に2~3つの類を受験する「複数受験」をするかと思います。

 この複数受験の際は、解答用紙の混同に、注意しておきましょう。

 実際の受験では、受験する類の数だけ、解答用紙が配られます。そして、その用紙に自分で「○類」と記入して、解答していくことになります。

 単に自分で「○類」と書いただけの、同じ大きさの同じ紙に解答することになるのですが、これが、非常に「記入間違え」のリスクを高めるのです。

 試験の独特の雰囲気の中だと、解答用紙を間違う危惧を捨てきれないのです。

 解答用紙を間違えて、たとえば、1類の解答を3類の解答用紙に誤記入して、ストレートで不合格になった人が何百人か必ずいるはずです。

 解答の際や見直しの時、または、最後の提出するときには、問題の類と解答用紙の類が対応しているかどうか、何回も確かめてください。わたしは、“こりゃ絶対に間違うな”という予感から、都合3回は確認しました。

乙種1類:酸化性固体の合格体験記

 乙種1類は、3類と5類と一緒に受験しました。つまり、3つの類を同時受験した次第です。

 やったことといえば、各危険物の特徴を要領よく憶えただけです。

 1類の危険物は、結構数が多いので、“語呂合わせ”を作って、憶えこんでいきました。

 基本的に、電車の中での勉強でしたが、ほとんど、語呂を作っていたような気がします。

 危険物の全体がわかるまでは、結構苦労しました。似たような性質のものも多く、暗記の点でも、苦労しました。

 1類は、テキストに載っている各危険物の特徴・性質を押えて、テキストの問題を3回ほど解くと、合格できました。

 一概には言えませんが、1類は危険物の数がそこそこあるので、試験問題は“凝ったものにならない”ように見受けられます。テキストのみの勉強で合格できるでしょう。つまり、勉強はメンドクサイが本試験は楽です。

 なお、わたしのように、複数受験するのであれば、どの危険物がどの類であったか、混同が起きやすく憶え間違いが続出するので、区別を明確に意識しながら、きちんと憶えていきましょう。

 試験勉強期間は、わたしの場合は、1週間程度でしたが、2~3週間を見ておけば、確実に合格ラインに滑り込める勉強量を確保できるでしょう。

 1類は、基本暗記と記憶の勉強です。

乙種2類:引火性固体の合格体験記

 乙種2類は、6類と一緒に受けました。

 2類は、危険物に手強いものがなく、まとめて憶えやすいので、試験的には、カンタンでした。ちなみに、わたしの受けた試験は、出題もベーシックで満点が取れました。

 試験勉強期間は、1週間くらいで、6類と一緒に並行して勉強しました。

 一概には言えませんが、2類の出題は、基本と基礎的なことが多く、テキストのみの勉強で合格できると思います。1類と同様に、各危険物の特徴・性質を押えて、テキストの問題を3回ほど解くと、合格できました。勉強は楽で、本試験も楽でした。

 2類も、基本は、暗記と記憶の勉強です。2週間あれば、確実に合格できるでしょう。

乙種3類:自然発火性物質及び禁水性物質の合格体験記

 乙種3類は、1類と5類と一緒に受験しました。つまり、3つの類を同時受験した次第です。

 乙種3類は、独特の性質の危険物が多いことから、始めは手を焼きましたが、ある程度学習が進むと、スムーズの憶えていけました。

 一概には言えませんが、3類は、危険物の数もあり、危険物個々で特徴もあるので、それを問題にすればいいことから、難問や奇問の出題も少ないように思われます。

 テキストに載っている各危険物の性質と消化の方法を頭に入れていけば、穏当に合格ラインに滑り込むことができるでしょう。他の類と同様に、各危険物の特徴・性質を押えて、テキストの問題を3回ほど解くと、合格できました。つまり、試験勉強はメンドクサイが本試験は楽ができるのです。

 試験勉強期間は、1週間くらいでした。

 3類も、基本は、暗記と記憶の勉強です。2週間あれば、確実に合格できるでしょう。

乙種5類:自己反応性物質の合格体験記

 乙種5類は、1類と3類と一緒に受験しました。つまり、3つの類を同時受験した次第です。

 乙種の中で、当該5類に一番手を焼きました。まず、とにかく、“聞いたことのない危険物”が数多くあり、それらごっつい名前を頭に入れていくのに骨が折れました。

 まだね、メチルエチルケトンパーオキサイドとかはわかるんですよ。けれども、ジニトロソペンタメチレンテトラミンとか、アゾビスイソブチロニドリルなんか、どうやって一度で憶えられんねん!という次第です。

 しかも、それぞれの危険物は、『癖が強い』ので、憶えることが多岐に渡ります。きっちり関連付けながら勉強しないと、到底解答できません。

 おそらく、危険物取扱者の乙種の中で、最も試験勉強がめんどくさいのが、5類だと思います。

 とはいえ、本試験では、危険物の数もあり、性質もごっついのが多く、凝った出題や難問奇問の出題は少ないように思われます。きっちり、テキストの記載事項を憶えておけば、スムーズに合格ラインに滑り込めるように思います。つまり、勉強はメンドクサイが本試験では楽ができます。

 5類は、試験勉強期間を3週間以上を見ておくと、安心です。わたしも2週間くらい勉強を続けて、ようやく頭に入っていきました。

乙種6類:酸化性液体の合格体験記

 乙種6類は、2類と一緒に受験しました。

 6類は、危険物の数が「6つ」と、試験勉強の負担はとても軽かったです。3日もあれば、できちゃうくらいです。

 しかし、ここに罠があります。危険物の数が少ないと、問題が凝ったものになりがちだからです。

 出題者の側から見ると、危険物が6つしかないために、問題数の確保の必要のためか、どうしても、テキストを逸脱する問題が出題せざるを得ない感じがプンプンします。

 わたしが受けたときだけかもしれませんが、他の類の受験のときとは異質の問題が出されました。

 わたしの6類の受験では、突拍子もない問題、テキストに1文字も記述のない問題が続出し、脂汗を流しながら解答した次第です。本当に、不合格を覚悟しました。結果はギリギリ合格でしたが、ほんとに苦しみました。

 つまり、勉強は楽だったが、本試験ではドエライ苦労をしました。

 6類の合格は、正直、運でした。まともに正解の確信を持てたのは4つくらいしかありませんでした。

 6類は、危険物の数も少ないので楽できそうですが、わたしのように、難問や奇問、テキストにはない実務的な・化学常識系の問題が出される可能性が大なので、ゆめ油断しないようにしましょう。

まとめ的な結論

 乙種1~6類は、乙4の試験免除が効いていることから、非常に楽な試験といえます。合格率も60%台です。

 とはいえ、勉強をしないと合格はできません。中途半端な勉強だと、不合格になる可能性は大です。ですから、40%の人が落ちて、再度受験しに来ているわけです。

 まとめます。乙種1~6類は、1~2週間も勉強すれば受かります。テキストとテキストに付属する問題を、3回読んで解けば十分な勉強量を確保できます。しかし、わたしの場合の乙6のように、テキストの範囲を超えた難問や奇問、実務系・理系常識系の出題が、とても高い可能性で“ある”といわざるを得ません。

 カンタンな試験に当たればいいのですが、先のような難問系の出題に当たると、しっかり勉強した人しか点数を確保できないことから、不合格の可能性は跳ね上がります。

 きっちりやれば受かる試験です。どんな出題であっても合格点を確保できるよう、やれることはやって試験に臨みましょう。

乙種1~6類のこまごましたもの

 乙種1~6類に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。

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