登録販売者 東京都 過去問+解説 令和7年度(2025年度)第86問

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「内服アレルギー用薬」についての問題です。難しいところはありません。基礎・基本事項ばかりの出題です。

東京都 第86問‐内服アレルギー用薬

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「ケトチフェンフマル酸塩が配合された内服薬を服用した後は、乗物又は機械類の運転操作を避ける必要 がある。」ですが、正しい記述です。

 「ケトチフェンフマル酸塩 」は、「抗ヒスタミン成分」です。

 当該抗ヒスタミン成分ですが、手引きには…、

 「内服薬として摂取された抗ヒスタミン成分は、吸収されて循環血流に入り全身的に作用す る。例えば、ヒスタミンは、脳の下部にある睡眠・覚醒に大きく関与する部位において覚醒 の維持・調節を行う働きを担っているが、抗ヒスタミン成分によりヒスタミンの働きが抑え られると眠気が促される。重大な事故につながるおそれが あるため、抗ヒスタミン成分が配合された内服薬を服用した後は、乗物又は機械類の運転操 作を避けることとされている。」

 …とあります。

 「適正使用」でもガチの論点なので、ガチで押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きを抑える作用以外に、抗アドレナリン作用も示すため、起立性 低血圧、めまい、ふらつきが現れることがある。」ですが、誤った記述です。

 そんな記述はないですね。

 手引きにあるのは、「抗コリン成分」です。

 手引きには…、

 「抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きを抑える作用以外に抗コリン作用も示すため、排 尿困難や口渇、便秘等の副作用が現れることがある。排尿困難の症状がある人、緑内障の診 断を受けた人では、症状の悪化を招くおそれがあり、使用する前にその適否につき、治療を 行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである。」

 …とあります。

 副作用はすべて出るので、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢c

 選択肢cの「ベラドンナ総アルカロイドは、鼻腔内の粘液分泌腺からの粘液の分泌を抑えるとともに、鼻腔内の刺激 を伝達する副交感神経系の働きを抑えることによって、鼻汁分泌やくしゃみを抑える目的で用いられる。」ですが、正しい記述です。

 「抗コリン成分」の「ベラドンナ総アルカロイド」の正しい記述です。

 「副交感神経系」には気を付けてください。交感神経系に変えられますよ!

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢d

 選択肢dの「鼻粘膜の血管を拡張させることによって鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として、フェニレフ リン塩酸塩が配合されている場合がある。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「鼻粘膜の血管を拡張」のところです。

 正しくは、「鼻粘膜の血管を収縮」です。

 血管は拡張です。気管支が収縮です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:2

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 61問:かぜ(感冒)

 62問:漢方処方製剤(かぜ)

 63問:プロスタグランジン

 64問:解熱鎮痛薬

 65問:眠気を促す薬

 66問:眠気防止薬

 67問:鎮暈薬(乗物酔い防止薬)

 68問:小児の疳

 69問:鎮咳去痰薬

 70問:漢方処方製剤・生薬(鎮咳去痰薬)

 71問:口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)

 72問:胃腸に作用する薬

 73問:胃腸に作用する薬の配合成分

 74問:漢方処方製剤(胃腸)

 75問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 76問:浣腸薬

 77問:強心薬

 78問:高コレステロール改善薬

 79問:貧血用薬(鉄製剤)

 80問:循環器用薬

 81問:外用痔疾用薬

 82問:内用痔疾用薬

 83問:泌尿器用薬

 84問:婦人薬

 85問:漢方処方製剤(婦人薬)

 86問:内服アレルギー用薬

 87問:漢方処方製剤(内服アレルギー用薬)

 88問:鼻に用いる薬

 89問:眼科用薬

 90問:外皮用薬

 91問:みずむし・たむし用薬

 92問:毛髪用薬

 93問:歯や口中に用いる薬

 94問:禁煙補助剤

 95問:ビタミンB2

 96問:滋養強壮保健薬

 97問:漢方処方製剤

 98問:消毒薬

 99問:殺虫剤・忌避剤

 100問:妊娠検査薬

令和7年度 東京都 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・令和7年度 インデックス

 ・基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

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こまごましたもの

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