第82問‐奈良県 令和4年度（2022年度）過去問と解説
まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。
本問は、「医薬品」の「婦人薬」についての問題です。漢方処方製剤の選択肢が２つあります。選択肢ｃを正しく判別できないと、取れない問題です。落としても仕方がない問題です。復習だけはして、解けるようにはなっておきましょう。
第82問‐婦人薬
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難易度コメント＋こたえ
本問の難易度は、「難」です。
選択肢a
選択肢aの「月経の約１０～３日前に現れ、月経開始と共に消失する腹部膨満感、頭痛、乳房痛 などの身体症状や感情の不安定、抑うつなどの精神症状を主体とするものを、月経前 症候群という。」ですが、正しい記述です。
総論部分も、当然、試験に出ます。テキストを精読しておきましょう。
また、数字は、常に狙われています。「約１０～３日前」は、要注意です。
「医薬品の数字８」も、参考にしてください。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢b
選択肢bの「妊娠中の女性ホルモン成分の摂取によって、胎児の先天性異常の発生が報告され ており、妊婦又は妊娠していると思われる女性では、エストラジオールを含有する 医薬品の使用を避ける必要がある。」ですが、正しい記述です。
選択肢の言う通り、「先天性異常」のおそれがあるので、女性ホルモン成分の入った薬は、妊婦等は、「使用を避ける」となっています。
よって、選択肢は、「正」となります。
なお、選択肢の内容は、「適正使用」の「使用しない」の論点でもあります。
「使用しない 女性系」も、一読願います。
次に、当該エストラジオールは、「相談すること」にも、出てくる成分です。
「乳汁移行」するため、「授乳中の人」は、「相談すること」となっています。
参考：相談すること 妊婦等（妊婦又は妊娠していると思われる人）
余裕があれば、押えておきましょう。
選択肢c
選択肢cの「加味逍遙散は、まれに重篤な副作用として、肝機能障害、腸間膜静脈硬化症を生じ ることがあり、構成生薬としてカンゾウを含む。」ですが、正しい記述です。
「加味逍遙散」の正しい記述です。テキストで確認しておきましょう。
なお、「まれ重篤副作用」に「腸間膜静脈硬化症」が出てくるのは、少ないです。
判別のキーとなるので、「まれ重篤 腸間膜静脈硬化症」で、押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢d
選択肢dの「桃核承気湯は、妊婦又は妊娠していると思われる女性、授乳婦における使用に関して留意する必要があり、構成生薬としてマオウを含む。」ですが、誤った記述です。
「桃核承気湯」ですが、「マオウ」が配合されていません。
「カンゾウ、ダイオウ」が、入っています。
よって、選択肢は、「誤」となります。
ところで、当該ダイオウは、「瀉下成分」で、かつ、乳汁移行するので、選択肢の言うように、「妊婦又は妊娠していると思われる女性、授乳婦」の方には、留意する必要があります。
んで、選択肢の言う「マオウを含む」ですが、「婦人薬」の漢方処方製剤では、「五積散」だけが該当します。
過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、解けるようにはなっておきましょう。
答え
「a」は「正」です。
「b」は「正」です。
「c」は「正」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解：3
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は２回念押し‐最終得点は２～３点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
医薬品
令和4年度 奈良県
・医薬品に共通する特性と基本的な知識（午前：第1～第20問）
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