第87問‐奈良県 令和4年度(2022年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「外皮用薬」についての問題です。難しいところはありません。基礎・基本事項の出題です。

第87問‐外皮用薬

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「打撲や捻挫の急性の腫れに対しては、温感刺激成分が配合された外用鎮痛薬が適す とされる。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「温感刺激成分」のところです。

 正しくは、「冷感刺激成分」です。

 手引きには…、

 「打撲や捻挫などの急性の腫れや熱感を伴う症状に対しては、冷感刺激成分が配合された 外用鎮痛薬が適すとされる。」

 …とあります。

 まあ、常識的に、ひんやりした方がいいわなーと、判断がつくかと思います。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢b

 選択肢bの「皮下の知覚神経に麻痺を起こさせる成分として、アンモニアが主に虫さされによる 痒みに用いられるが、皮膚刺激性が強いため、粘膜や目の周りへの使用は避ける必要 がある。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 アンモニア入りの外皮用薬には、たとえば、「キンカン」などがありますが、目の周り等には使わないですよね。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢c

 選択肢cの「デキサメタゾンは、分子内にステロイド骨格を持たず、抗炎症作用を示す非ステロイド性抗炎症成分である。」ですが、誤った記述です。

 「デキサメタゾン」ですが、「ステロイド性抗炎症成分」です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 なお、「非ステロイド性抗炎症成分」ですが、手引きには、「分子内にステロイド骨格を持たず、プロスタグランジンの産生を抑える作用(抗炎症作用)を示す成分を非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)という。」とあります。

 NSAIDsが出た県があるので、テキストを精読しておきましょう。

選択肢d

 選択肢dの「ケトプロフェンは、医療用医薬品の有効成分であるフェノフィブラートを含有する 脂質異常症用薬(内服)でアレルギー症状を起こしたことがある人に対して、使用を 避けることとされている。」ですが、正しい記述です。

 「ケトプロフェン」の正しい記述です。

 本問は、「適正使用」の論点でもあります。「アレルギーの既往歴のある人」を一読願います。

 こういうとアレですが、「適正使用」で、小難しいカタカナ成分(フェノフィブラート、オキシベンゾン、オクトクリレンなど)が出てくるのは、当該ケトプロフェンくらいしかないです。

 「難しいカタカナ語句→ケトプロフェン」くらいに、憶えてしまいましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「a」は「誤」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「誤」です。

 「d」は「正」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:3

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 61問:かぜ・かぜ薬

 62問:解熱鎮痛薬の配合成分

 63問:抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬

 64問:眠気を防ぐ薬(眠気防止薬)

 65問:鎮暈薬(乗物酔い防止薬)

 66問:小児の疳及び小児鎮静薬

 67問:鎮咳去痰薬の配合成分

 68問:口腔咽喉薬、含嗽薬及びその配合成分

 69問:胃の薬及びその配合成分

 70問:腸の薬及びその配合成分

 71問:止瀉薬の配合成分

 72問:瀉下薬の配合成分

 73問:胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分

 74問:浣腸薬及びその配合成分

 75問:寄生虫、駆虫薬及びその配合成分

 76問:生薬(強心薬)

 77問:高コレステロール改善薬

 78問:貧血用薬(鉄製剤)

 79問:循環器用薬の配合成分

 80問:痔の薬

 81問:漢方処方製剤(泌尿器用薬)

 82問:婦人薬

 83問:内服アレルギー用薬

 84問:鼻炎用点鼻薬

 85問:眼科用薬及びその配合成分

 86問:きず口等の殺菌消毒薬

 87問:外皮用薬

 88問:にきびと吹き出物の治療

 89問:毛髪用薬及びその配合成分

 90問:歯痛・歯槽膿漏及び歯痛薬

 91問:禁煙補助剤

 92問:ビタミン主薬製剤

 93問:滋養強壮保健薬

 94問:漢方処方製剤

 95問:生薬

 96問:消毒薬及びその配合成分

 97問:衛生害虫

 98問:殺虫剤等の配合成分

 99問:一般用検査薬

 100問:尿糖・尿タンパク検査

令和4年度 奈良県

 ・インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(午前:第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(午前:第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(午前:第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(午後:第1~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後:第41問~第60問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

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 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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