本問は、「医薬品」の「小児の疳及び小児鎮静薬」についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「小児では、特段身体的な問題がなく、基本的な欲求が満たされていても、夜泣き、 ひきつけ、疳の虫の症状が現れることがある。」ですが、正しい記述です。
なお、手引きには…、
「他者との関わり等への不安や興奮から生じる情緒不安定・神経過敏が要因のひとつといわれ、」
「また、睡眠のリズムが形成されるまでの発達の一過程とも考えられている。」
「授乳後にげっぷが出なかったり、泣く際に空気を飲み込んでしまうなどして、消 化管に過剰な空気が入ることと関連づけられることもある。」
「乳児は食道と胃を隔てている括約筋が未発達で、胃の内容物をしっかり保っておくことができず、」
「胃食道逆流に起因するむずがり、夜泣き、乳吐きなどを起こすことがある」
…と、続きます。
この辺りも当然出るので、テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢bの「小児鎮静薬として使用される漢方処方製剤は、作用が穏やかであるため、生後3ヶ月未満の乳児にも使用することができる。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「作用が穏やかであるため、生後3ヶ月未満の乳児にも使用することができる」のところです。
まずもって、手引きには…、
「いずれも古くから伝統的に用いられているものであるが、」
「購入者等が、「作用が穏やかで小さな子供に使っても副作用が無い」などといった安易な考えで使用することを避け、」
「適切な医薬品を選択することができるよう、積極的な情報提供を行うことに努める必要がある。」
…とあります。
直接的に、「作用が穏やかである」とは、手引きに述べられていません。
次に、数字です。
手引きには、「漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合にあっても、生 後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととなっている」とあります。
当該3ヶ月未満の乳児には、使用できません。
ここは、昔から定番の数字なので、ガチで押えておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢cの「小児鎮静薬は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、比較的 長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。」ですが、正しい記述です。
疳の漢方処方製剤は、選択肢の言うように、1ヶ月位の長期連用がされます。
よって、選択肢は、「正」となります。
なお、数字ですが、「1ヶ月」以外にも、「1週間」があるので、注意してください。
手引きには…、
「抑肝散、抑肝散加陳皮半夏、柴胡加竜骨牡蛎湯、桂枝加竜骨牡蛎湯を、小児の夜泣きに用いる 場合、」
「“1週間位”服用しても症状の改善がみられないときには、いったん服用を中止して、専門家に相談する」
…という注意書きのある漢方処方製剤もあるので、注意してください。他県にて、出題実績あります。
「医薬品の数字4」も、参考にしてください。
選択肢dの「カンゾウは、小児の疳を適応症とする生薬製剤には配合できない」ですが、誤った記述です。
疳の漢方処方製剤ですが、「柴胡加竜骨牡蛎湯」を除いて、カンゾウが含まれています。
なお、手引きには…、
「カンゾウについては、小児の疳を適応症とする生薬製剤では主として健胃作用を期待して 用いられ、」
「配合量は比較的少ないことが多いが、他の医薬品等から摂取されるグリチルリチン酸も含め、その総量が継続して多くならないよう注意されるべきである」
…とあります。
「小児の疳・・・カンゾウ・・・健胃作用」は、出題実績あります。
んで、「使用上の注意」も、要注意です。
テキストで確認しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「a」は「正」です。
「b」は「正」です。
「c」は「正」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:3
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
・医薬品に共通する特性と基本的な知識(午前:第1~第20問)
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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