第37問‐関西広域連合 令和5年度（2023年度）過去問と解説
まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。
本問は、「医薬品」の「胃腸鎮痛鎮痙薬」についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
第37問‐胃腸鎮痛鎮痙薬
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難易度コメント＋こたえ
本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢a
選択肢aの「チキジウム臭化物には、口渇、便秘、排尿困難等の副作用が現れることが ある。」ですが、正しい記述です。
「チキジウム塩酸塩」は、「抗コリン成分」です。
選択肢の言う「口渇、便秘、排尿困難」の副作用は、当該抗コリン成分の副作用です。
副作用は、すべて出ると踏まえておきましょう、
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢b
選択肢bの「ブチルスコポラミン臭化物は、まれに重篤な副作用としてショック（アナ フィラキシー）を生じることが知られている。」ですが、正しい記述です。
「抗コリン成分」の「ブチルスコポラミン臭化物」の正しい記述です。
手引きには…、
「ブチルスコポラミン臭化物については、まれに重篤な副作用としてショック（アナフィラ キシー）を生じることが知られている。」
…とあります。
固有事項は、よく狙われるので、押えておきましょう。
なお、「ショック（アナフィラ キシー）」については、「登録販売者 医薬品 ショック（アナフィラキシー）の副作用のまとめ 」も、参考にしてください。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢c
選択肢cの「ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が 速くなる（頻脈）おそれがある。」ですが、正しい記述です。
「ロートエキス」の正しい記述です。
手引きには…、
「ロートエキスについては、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が速くなる （頻脈）おそれがあるため、」
「母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳 を避ける必要がある。」
「なお、ロートエキスにより母乳が出にくくなることがある」
…とあります。
「適正使用」の論点でもあるので、「使用しない 女性系」で、まとめて押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢d
選択肢dの「パパベリン塩酸塩は、抗コリン成分と異なり、眼圧を上昇させる作用はない。」ですが、誤った記述です。
応用的な、よい問題です。
選択肢の言う「抗コリン成分と異なり」のところは、正しいです。よく出るので、押えておきましょう。
間違っているのは、「眼圧を上昇させる作用はない」のところです。
正しくは、「胃液分泌を抑える作用は見出されない」です。
当該「パパベリン塩酸塩」で、「ない」作用は、「胃液分泌を抑える作用」です。
手引きには…、
「抗コリン成分と異 なり、胃液分泌を抑える作用は見出されない」
…とあります。
次に、「眼圧上昇」について、見てみましょう。
手引きには…、
「抗コリン成分と異なり自律神経系を介した作用ではないが、眼圧を上昇させる作用を示す ことが知られている。」
「緑内障の診断を受けた人では、症状の悪化を招くおそれがあり、」
「使用 する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談が なされるべきである。」
…とあります。
こんな次第で、当該パパベリン塩酸塩には、「眼圧を上昇させる作用」があります。
こういう複雑な出題もあるので、テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
答え
「a」は「正」です。
「b」は「正」です。
「c」は「正」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解：3
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は２回念押し‐最終得点は２～３点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
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弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。
独学向け教材
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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そのほか、「登録販売者：医薬品」や「登録販売者：生薬」、「登録販売者：漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
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