第51問‐関西広域連合 令和5年度(2023年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「外皮用薬及びその配合成分」についての問題です。基礎・基本ばかりなので、難しくはありません。よく出る論点なので、押えておきましょう。

第51問‐外皮用薬及びその配合成分

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「温感刺激成分が配合された外皮用薬は、打撲や捻挫などの急性の腫れや 熱感を伴う症状に対して適している。」ですが、誤った記述です。

 配偶者のようなデタラメな問題です。

 間違っているのは、「温感刺激成分」のところです。

 正しくは、「冷感刺激成分」です。

 選択肢の言うような、「打撲や捻挫などの急性の腫れや 熱感を伴う症状」のケースについては、「冷感刺激成分」が適しています。

 選択肢そのまんまですが、手引きには…、

 「打撲や捻挫などの急性の腫れや熱感を伴う症状に対しては、冷感刺激成分が配合された 外用鎮痛薬が適すとされる。」

 …とあります。

 テキストで確認しておきましょう。

 まあ、打ち身には、冷やした方がいいと、常識的に判断できるかと思います。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢b

 選択肢bの「ジフェンヒドラミンは、適用部位でプロスタグランジンの産生を抑える ことで、湿疹 、皮膚炎、かぶれ、あせも等の皮膚症状の緩和を目的として使 用される。」ですが、誤った記述です。

 しょうむない配偶者の一人語りのような選択肢です。

 間違っているのは、「プロスタグランジンの産生を抑える」のところです。

 そうなのは、「解熱鎮痛成分」です。

 問題文の「ジフェンヒドラミン」ですが、「抗ヒスタミン成分」です。

 当該抗ヒスタミン成分ですが、「ヒスタミンの働きを抑える」働きです。

 手引きには…、

 「外用薬で用いられる抗ヒスタミン成分は、適用部位 の組織に浸透して、」

 「肥満細胞から遊離したヒスタミンとその受容体タンパク質との結合を妨 げる

 …とあります。

 テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢c

 選択肢cの「ヘパリン類似物質は、患部局所の血行を促す目的で用いられるほか、抗炎 症作用や保湿作用も期待される。」ですが、正しい記述です。

 「血行促進成分」の「ヘパリン類似物質」の正しい記述です。

 テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

 なお、当該ヘパリン類似物質には、禁忌があります。手引きには…、

 「ヘパリン類似物質、ポリエチレンスルホン酸ナトリウムには、血液凝固を抑える働きがあ るため、」

 「出血しやすい人、出血が止まりにくい人、出血性血液疾患(血友病、血小板減少症、 紫斑症など)の診断を受けた人では、使用を避ける必要がある。」

 …とあります。

 これも、ガチで出るようになっているので、押えておきましょう。

選択肢d

 選択肢dの「アンモニアは、皮下の知覚神経に麻痺 を起こさせる成分として、主に虫さされによる痒みに用いられる」ですが、正しい記述です。

 「局所麻酔成分」の「アンモニア」の正しい記述です。

 手引きには…、

 「皮下の知覚神経に麻痺を起こさせる成分として、アンモニアが主に虫さされに よる痒みに用いられる。」

 「皮膚刺激性が強いため、粘膜(口唇等)や目の周りへの使用は避け る必要がある。」

 …とあります。

 よって、選択肢は、「正」となります。

 こういうマイナー成分も、ふつうに出るので、テキストは、遺漏なく押えておきましょう。

 ちなみに、アンモニアといえば、キンカンです。家にあったらチェックしておきましょう。

 amazon参考:キンカン

答え

 「a」は「誤」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「正」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:5

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 21問:かぜ及びかぜ薬(総合感冒薬)

 22問:かぜ薬(総合感冒薬)の配合成分と配合目的

 23問:漢方処方製剤(かぜ)

 24問:解熱鎮痛薬

 25問:解熱鎮痛薬に配合される成分の配合目的

 26問:解熱鎮痛薬

 27問:漢方処方製剤(鎮静)

 28問:眠気防止薬

 29問:乗物酔い防止薬

 30問:漢方処方製剤・生薬(小児の疳)

 31問:呼吸器官に作用する薬

 32問:漢方処方製剤(鎮咳去痰)

 33問:胃に作用する薬

 34問:整腸薬又は止瀉薬

 35問:瀉下薬

 36問:漢方処方製剤(胃腸)

 37問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 38問:強心薬の生薬

 39問:漢方処方製剤(苓桂朮甘湯)

 40問:高コレステロール改善薬

 41問:貧血用薬(鉄製剤)

 42問:外用痔疾用薬

 43問:漢方処方製剤(婦人薬)

 44問:漢方処方製剤(総合問題)

 45問:鼻炎用内服薬

 46問:鼻炎用点鼻薬の配合成分

 47問:眼科用薬及びその配合成分

 48問:一般点眼薬

 49問:殺菌消毒成分

 50問:外皮用薬

 51問:外皮用薬及びその配合成分

 52問:毛髪用薬

 53問:歯痛・歯槽膿漏薬

 54問:禁煙補助剤(咀嚼剤)

 55問:ビタミン成分

 56問:滋養強壮保健薬

 57問:漢方処方製剤(防風通聖散)

 58問:感染症の防止及び消毒薬

 59問:殺虫剤・忌避剤

 60問:尿糖・尿タンパク検査薬

令和5年度 関西広域連合 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・令和5年度 インデックス

 ・基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(第61~第80問)

 ・薬事に関する法規と制度(第81~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

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