午後11問‐広島県 過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「漢方処方製剤(小児の疳)」についての問題です。漢方処方製剤の問題ですが、基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。苦手な人でも、復習だけはしておきましょう。

午後11問‐漢方処方製剤(小児の疳)

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「ゴオウは緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用等を期待して用いられてい る。」ですが、正しい記述です。

 「ゴオウ」の正しい記述です。

 「ゴオウ」は、「強心薬」の生薬ですが、「疳の薬」では、選択肢のように「緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用」が期待されています。

 「ゴオウ」の「疳の薬」と「強心薬」での効能は、他県でしばしば出ているので、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「漢方処方製剤は、作用が穏やかであり、副作用がないため、生後すぐから使用でき る。」ですが、誤った記述です。

 全くダメな選択肢です。

 手引きには…、

 「いずれも古くから伝統的に用いられているものであるが、」

 「購入者等が、「作用が穏やかで小さな子供に使っても副作用が無い」などといった安易な考えで使用することを避け、」

 「適切な医薬品を選択することができるよう、積極的な情報提供を行うことに努める必要がある」

 …とあります。

 また、手引きには…、

 「漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合にあっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととなっている」

 …と、あります。

 この「数字」の点からも、判断できます。

 参考:医薬品の数字4

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢c

 選択肢cの「抑肝散を小児の夜泣きに使用する場合、1週間位服用して症状が改善しなかったとき でも、継続して服用する必要がある」ですが、誤った記述です。

 これも、ぜんぜんダメな選択肢です。

 「抑肝散」ですが、「小児の夜泣きに用いる場合、“1週間位”服用しても症状の改善がみられないときには、いったん服用を中止して、専門家に相談する等、その漢方処方製剤の使用が適しているかどうか見直すなどの対応が必要」となっています。

 基本的に、「疳の薬」の「抑肝散」などは、体質改善のため、1ヶ月くらいの長期に服用されます。

 しかし、事が「夜泣き」の場合だけは、“1週間位”となっています。

 服用しても夜泣きが続く場合、他の病気が考えられるからかと思われます。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢d

 選択肢dの「小建中湯を乳幼児に使用する場合、体格の個人差から体重当たりのグリチルリチン 酸の摂取量が多くなることがある。」ですが、正しい記述です。

 「小建中湯」には、カンゾウが入っています。

 んなもんで、手引きには…、

 「構成生薬としてカンゾウを含むが、乳幼児に使用される場合は体格の個人差から体重当たりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあることに加え、」

 「小建中湯は比較的長期間(1ヶ月位)服用することがあるので、特に留意される必要がある

 …とあります。

 テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「誤」です。

 「d」は「正」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:3

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 午後1問:かぜ(感冒)

 午後2問:かぜ薬の配合成分

 午後3問:抗炎症成分

 午後4問:漢方処方製剤(かぜ)

 午後5問:かぜ薬の配合成分と副作用

 午後6問:痛みや発熱が起こる仕組み及び解熱鎮痛薬の働き

 午後7問:解熱鎮痛成分

 午後8問:眠気を促す薬

 午後9問:カフェイン

 午後10問:鎮暈薬

 午後11問:漢方処方製剤(小児の疳)

 午後12問:鎮咳去痰薬

 午後13問:口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽薬)

 午後14問:胃の薬

 午後15問:胃腸に作用する薬

 午後16問:漢方処方製剤(胃)

 午後17問:腸の不調及び薬

 午後18問:腸の薬及びその配合成分

 午後19問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 午後20問:浣腸薬

 午後21問:駆虫薬

 午後22問:強心薬

 午後23問:高コレステロール改善薬

 午後24問:貧血症状及び貧血用薬

 午後25問:循環器用薬

 午後26問:痔及び痔疾用薬

 午後27問:泌尿器用薬

 午後28問:婦人薬

 午後29問:内服アレルギー用薬

 午後30問:鼻に用いる薬

 午後31問:眼科用薬

 午後32問:殺菌消毒成分

 午後33問:皮膚に用いる薬

 午後34問:歯や口中に用いる薬

 午後35問:禁煙及び禁煙補助剤

 午後36問:ビタミン成分

 午後37問:漢方処方製剤

 午後38問:公衆衛生用薬

 午後39問:衛生害虫、殺虫剤・忌避剤

 午後40問:一般用検査薬

令和3年度 広島県

 ・インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(午前:第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(午前:第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(午前:第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(午後:第1~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後:第41問~第60問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

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