本問は、「医薬品」の「かぜ薬の配合成分と副作用」についての問題です。かぜ薬の全体での副作用が問われており、小難しいものがあります。あまり出ないところなので、手ごわいです。個々の成分の副作用を思い出しながら、解いていってください。復習だけはしておきましょう。
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本問の難易度は、「やや難」です。
選択肢aの「アセトアミノフェン ― 肝機能障害」ですが、正しい記述です。
「アセトアミノフェン」は、「解熱鎮痛成分」です。
手引きには…、
「かぜ薬の重篤な副作用は、配合されている解熱鎮痛成分によるものが多い。」
「まれに、ショック(アナフィラキシー)、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、喘息、間質性肺炎が起きることがあるが、これらはかぜ薬の使用上の注意では、配合成分によらず共通に記載されている。」
「このほか配合成分によっては、まれに重篤な副作用として、肝機能障害、偽アルドステロン症、腎障害、無菌性髄膜炎を生じることがある」
…とあります。
よって、アセトアミノフェンで肝機能障害が生じる可能性があります。
手引きの抜粋のすべてを憶える必要はありませんが、精読はしておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢bの「アスピリン ― 排尿困難」ですが、誤った記述です。
「アスピリン」も、「解熱鎮痛成分」です。
先の手引きの抜粋には、「排尿困難」がありません。
「排尿困難」が生じる成分は、「抗コリン成分」や「抗ヒスタミン成分」です。
テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢cの「イブプロフェン ― 腎障害」ですが、正しい記述です。
「イブプロフェン」は、「腎障害、無菌性髄膜炎」が生じます。
固有論点なので、押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢dの「コデインリン酸塩 ― 無菌性髄膜炎」ですが、誤った記述です。
「鎮咳成分」の「コデインリン酸塩」で生じる副作用は、「便秘」です
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢の「無菌性髄膜炎」ですが、先の手引きの抜粋で見たように、「解熱鎮痛成分」の副作用です。
「a」は「正」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「正」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:2
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
・医薬品に共通する特性と基本的な知識(午前:第1~第20問)
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