本問は、「医薬品」の「駆虫薬」についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「腸管内に生息する寄生虫の虫体、虫卵及び腸管内以外に潜伏した幼虫に駆虫作用を示す。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「虫卵及び腸管内以外に潜伏した幼虫に駆虫作用を示す」のところです。
手引きには…、
「駆虫薬は腸管内に生息する虫体にのみ作用し、」
「虫卵や腸管内以外に潜伏した幼虫(回虫の場合)には駆虫作用が及ばないため、それらが成虫となった頃にあらためて使用しないと完全に駆除できない。」
「再度駆虫を必要とする場合には、1ヵ月以上間隔を置いてから使用することとされている。」
…とあります。
しばしば問われるところなので、テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢bの「一度に多く服用することや複数の駆虫薬を併用することは、駆虫効果が高まるので推 奨されている。」ですが、誤った記述です。
定番の「誤った薬の常識」の問題です。
選択肢のようにするのは、全く推奨されていません。
手引きには…、
「駆虫薬は、一度に多く服用しても駆虫効果が高まることはなく、かえって副作用が現れやすくなるため、定められた1日の服用回数や服用期間を守って適正に使用されることが重要である。」
「同様に、複数の駆虫薬を併用しても駆虫効果が高まることはなく、副作用が現れやすくなり、また、組合せによってはかえって駆虫作用が減弱することもある。」
…とあります。
「使用上の注意」は、頻出論点なので、必ず、テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢cの「サントニンは、肝臓で代謝されるため、肝臓病の診断を受けた人は使用する前に医師 や薬剤師に相談をする必要がある」ですが、正しい記述です。
「サントニン」の正しい記述です。
「サントニン・・・肝臓・・・相談すること」は、「適正使用」の「相談すること」にしばしば出題されているので、押えておきましょう。
参考:相談すること 基礎疾患1
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢dの「駆除した虫体や腸管内に残留する駆虫成分の排出を促すために瀉下薬を併用する場合、ヒマシ油の併用は避ける必要がある」ですが、正しい記述です。
「小腸刺激性瀉下成分」の「ヒマシ油」の正しい「使用上の注意」です。
「ヒマシ油」と「駆虫薬」は、併用してはいけません。
「理由」は、「駆虫成分が腸管内にとどまらず吸収されやすくなるため」です。
「適正使用」の定番論点なので、押えておきましょう。
参考:特徴系+その他
よって、選択肢は、「正」となります。
「a」は「誤」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「正」です。
「d」は「正」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:5
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
・医薬品に共通する特性と基本的な知識(午前:第1~第20問)
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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