本問は、「医薬品」の「痛みや発熱が起こる仕組み及び解熱鎮痛薬の働き」についての問題です。プロスタグランジンと解熱鎮痛成分の副作用が正面から問われています。全国的によく問われるようになった論点なので、テキストを精読しておきましょう。復習して、最終的には解けるようになっておきましょう。
(クリックして拡大。)
本問の難易度は、「難」です。
選択肢aの「プロスタグランジンは、病気や外傷があるときに活発に産生されるようになり、体の 各部位で発生した痛みが脳へ伝わる際に、そのシグナルを増幅することで痛みの感覚を 強めている。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
他県でも、「プロスタグランジン」の出題があったので、テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢bの「プロスタグランジンは、脳の下部にある体温を調節する部位(温熱中枢)に作用し て、体温を通常より低く維持するように調節する」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「体温を通常より低く維持するように調節する」のところです。
正しくは、「体温を通常よりも高く維持するように調節する」です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢cの「解熱鎮痛成分によりプロスタグランジンの産生が抑制されると、腎血流量が減少する ため、腎機能に障害がある場合、その症状を悪化させる可能性がある」ですが、正しい記述です。
手引きを長々と抜粋すると…、
「循環血流量の増加は心臓の負担を増大させるため、心臓に障害がある場合は、その症状を悪化させるおそれがある。」
「また、末梢におけるプロスタグランジンの産生抑制は、腎血流量を減少させるため、腎機能に障害があると、その症状を悪化させる可能性がある。」
「肝臓においては、解熱鎮痛成分が代謝されて生じる物質がアレルゲンとなってアレルギー性の肝障害を誘発することがある。」
「また、肝臓ではプロスタグランジンの産生抑制が逆に炎症を起こしやすくする可能性もあり、肝機能障害がある場合は、その症状を悪化させるおそれがある」
…とあります。
このあたりは、最近のトレンドなので、ガチ暗記は無用ですが、テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢dの「プロスタグランジンの作用が解熱鎮痛成分によって妨げられると、胃酸分泌が低下するとともに胃壁の血流量が増加して、胃粘膜障害を起こしやすくなる」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「胃酸分泌が低下するとともに胃壁の血流量が増加して」のところです。
正しくは、「胃酸分泌が“増加”するとともに胃壁の血流量が“低下”して」です。
これまた、手引きを長々と抜粋すると…、
「プロスタグランジンには胃酸分泌調節作用や胃腸粘膜保護作用もあるが、これらの作用が解熱鎮痛成分によって妨げられると、」
「胃酸分泌が増加するとともに胃壁の血流量が低下して、胃粘膜障害を起こしやすくなる。」
「そうした胃への悪影響を軽減するため、なるべく空腹時を避けて服用することとなっている場合が多い。」
「胃・十二指腸潰瘍があると、その症状を悪化させるおそれがある」
…とあります。
再出題に備えて、テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「a」は「正」です。
「b」は「正」です。
「c」は「正」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:3
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
・医薬品に共通する特性と基本的な知識(午前:第1~第20問)
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
★みんなとシェアする