午後4問‐広島県 過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「漢方処方製剤(かぜ)」の問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、苦手な人でも、復習だけはしておきましょう。

午後4問‐漢方処方製剤(かぜ)

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢1

 選択肢1の「葛根湯は、重篤な副作用として肝機能障害、偽アルドステロン症を生じることが知ら れている。」ですが、正しい記述です。

 「葛根湯」の正しい記述です。

 超メジャーな漢方なので、よく問われています。優先して、押えておきましょう。

 なお、「まれ重篤副作用」が「肝機能障害、偽アルドステロン症」のコンビになるのは、2つしかないので、「まれ重篤 肝機能障害・偽アルドステロン症」で、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢2

 選択肢2の「麻黄湯は、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)は使用を避ける必要がある。」ですが、正しい記述です。

 「麻黄湯」の虚実(体力規定)は、「体力充実」です。

 よって、虚弱な人には、向いておらず、選択肢の言うように「使用を避ける」で正しいです。

 選択肢は、「正」となります。

 なお、「体力充実」も、そう数がないので、「ブログ 「体力充実」と「比較的体力があり」」で横断的に憶えてしまいましょう。

選択肢3

 選択肢3の「小柴胡湯は、まれに重篤な副作用として間質性肺炎、肝機能障害を生じることが知 られている。」ですが、正しい記述です。

 「間質性肺炎」は、「小柴胡湯」の定番論点です。

 「小柴胡湯・・・間質性肺炎・・・インターフェロン製剤」は、ガチ暗記してください。「適正使用」でも、ガチで出題されています。

 肝機能障害は、ついでくらいに押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢4

 選択肢4の「小青竜湯は、体力中等度で、ときに脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、食欲 不振や口の苦味があり、舌に白苔がつくものの、食欲不振、疲労感、かぜの後期の諸症状に適すとされる」ですが、誤った記述です。

 キーワードの「白苔」や「かぜの後期の諸症状」から、選択肢の漢方処方製剤は、「小柴胡湯」なことがわかります。

 選択肢の「小青竜湯」ですが、「体力中程度またはやや虚弱」ですので、この点でも、判別できるはずです。

 また、「小青竜湯」のキーワードは、「うすい水様の痰。花粉症。」なので、さらにこの点からも、判別可能です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「1」は「正」です。

 「2」は「正」です。

 「3」は「正」です。

 「4」は「誤」です。

 「誤っているもの」は、

 正解:4

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医薬品

 午後1問:かぜ(感冒)

 午後2問:かぜ薬の配合成分

 午後3問:抗炎症成分

 午後4問:漢方処方製剤(かぜ)

 午後5問:かぜ薬の配合成分と副作用

 午後6問:痛みや発熱が起こる仕組み及び解熱鎮痛薬の働き

 午後7問:解熱鎮痛成分

 午後8問:眠気を促す薬

 午後9問:カフェイン

 午後10問:鎮暈薬

 午後11問:漢方処方製剤(小児の疳)

 午後12問:鎮咳去痰薬

 午後13問:口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽薬)

 午後14問:胃の薬

 午後15問:胃腸に作用する薬

 午後16問:漢方処方製剤(胃)

 午後17問:腸の不調及び薬

 午後18問:腸の薬及びその配合成分

 午後19問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 午後20問:浣腸薬

 午後21問:駆虫薬

 午後22問:強心薬

 午後23問:高コレステロール改善薬

 午後24問:貧血症状及び貧血用薬

 午後25問:循環器用薬

 午後26問:痔及び痔疾用薬

 午後27問:泌尿器用薬

 午後28問:婦人薬

 午後29問:内服アレルギー用薬

 午後30問:鼻に用いる薬

 午後31問:眼科用薬

 午後32問:殺菌消毒成分

 午後33問:皮膚に用いる薬

 午後34問:歯や口中に用いる薬

 午後35問:禁煙及び禁煙補助剤

 午後36問:ビタミン成分

 午後37問:漢方処方製剤

 午後38問:公衆衛生用薬

 午後39問:衛生害虫、殺虫剤・忌避剤

 午後40問:一般用検査薬

令和3年度 広島県

 ・インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(午前:第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(午前:第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(午前:第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(午後:第1~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後:第41問~第60問)

独学向け教材

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こまごましたもの

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