メトカルバモールは、「精神神経に作用する薬」の「解熱鎮痛薬」の「骨格筋の緊張を鎮める成分」として配合されています。最低限の試験ポイントをまとめたり、頻出事項と出題の傾向を「○×」形式の過去問と絡めて説述したり。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「骨格筋の緊張を鎮める成分」
「メトカルバモールには骨格筋の緊張をもたらす脊髄反射を抑制する作用があり、」
「いわゆる「筋肉のこり」を和らげることを目的として、」
「骨格筋の異常緊張、痙攣・疼痛を伴う腰痛、肩こり、筋肉痛、関節痛、神経痛、打撲、捻挫等に用いられる。」
「鎮静作用があるため、副作用として眠気、めまい、ふらつきが現れることがある。」
「したがって、服用後は乗物又は機械類の運転操作はしない。」
「また、鎮静成分が配合された他の医薬品の併用は避ける。」
「このほか、消化器系の副作用として悪心(吐きけ)・嘔吐、食欲不振、胃部不快感が現れることがある。」
…と、相なります。
ご存じのように、「メトカルバモール」は、「解熱鎮痛薬」の「骨格筋の緊張を鎮める成分」として登場します。
たとえば、「ドキシン錠 36錠」などが、メトカルバモールを含んだ医薬品です。
メトカルバモールは、出題実績がほとんどなかったのですが、ついに、「愛知県 R3 第21問」の選択肢dで問われました。面食らいました。
しかし、当該成分には、副作用あり、禁忌あり、使用上の注意ありで、ド定番論点と化しても、全くおかしくない成分となっています。
ただ、出題実績があまり「ない」のは事実なので、このページを「お気に入り」に入れておいて、試験勉強の終盤あたりで、見ておくべきかと思います。
優先順位は、「ふつう」です
メトカルバモールは…、
①メトカルバモールは、骨格筋の緊張をもたらす脊髄反射を促す作用がある。
②メトカルバモールーーーー解熱鎮痛成分
…といった感じで出題されます。
きちんとテキストに目を通していれば、解けるように思います。。
先の○×問題の解説です。
①の「メトカルバモールは、骨格筋の緊張をもたらす脊髄反射を促す作用がある」ですが、誤った記述です。
登録販売者でよくある“逆問題”です。
間違っているのは、「脊髄反射を“促す”作用がある」のところです。
正しくは、「脊髄反射を“抑制”する作用」です。
メトカルバモールは、脊髄反射を「抑え」ます。「促す」ものではありません。
よって、①は、「×」となります。
なお、「脊髄反射」のところを「“延髄”反射」などに変えてくる出題者もいるので、注意してください。
次に、②「メトカルバモールーーーー解熱鎮痛成分」ですが、誤った記述です。
メトカルバモールは、「骨格筋の緊張を鎮める成分」です。
「解熱鎮痛成分」は、「アスピリン」や「サザピリン」などです。
テキストを精読していれば、当該メトカルバモールが「解熱鎮痛成分」のカテゴリになかったことに、気づけたかと思います。
よって、②は、「×」となります。
メトカルバモールのポイントを、見ていきます。
メトカルバモールのキーワードは、「筋肉のこり」です。
当該「筋肉のこり」は、メトカルバモールくらいにしか出てこない語句なので、判別最大のキーと言えます。押えておきましょう。
そのほかのポイントですが、「副作用」があります。先に見たように、手引きには…、
「鎮静作用があるため、副作用として眠気、めまい、ふらつきが現れることがある。」
「したがって、服用後は乗物又は機械類の運転操作はしない。」
「また、鎮静成分が配合された他の医薬品の併用は避ける。」
「このほか、消化器系の副作用として悪心(吐きけ)・嘔吐、食欲不振、胃部不快感が現れることがある」
…とあります。
副作用は、何でも出るようになっているので、出題実績はあまりないですが、押えておきましょう。
また、禁忌の「服用後は乗物又は機械類の運転操作はしない。」は、「適正使用」でよく出る論点なので、当該メトカルバモールでも、押えておく方が無難です。
(なお、メトカルバモールは、「適正使用」の「運転操作しない」には、なぜだか、出てきません。)
最後に、「使用上の注意」の「鎮静成分が配合された他の医薬品の併用は避ける」ですが、「使用上の注意」は、頻出論点なので、見ておくべきです。
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「ドキシン錠 36錠」などを見て、(あー、○○成分、入ってる入ってる)などと思うだけでも、記憶に残ります。
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
「解熱鎮痛薬」の「骨格筋の緊張を鎮める成分」は、当該「メトカルバモール」以外ありません。よって、リンクなし、です。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
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