21問‐愛知県 過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「医薬品の配合成分」についての出題です。難しいところはありません。ド定番論点なので、確実に解けるようになっておきましょう。

21問‐医薬品の配合成分

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「アリルイソプロピルアセチル尿素・・・気道粘膜からの粘液の分泌を促進する。」ですが、誤った記述です。

 「アリルイソプロピルアセチル尿素」ですが、「鎮静成分」です。

 選択肢の言う「気道粘膜からの粘液の分泌を促進する」のは、「去痰成分」で、「グアイフェネシン」などがあります。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢b

 選択肢bの「トロキシピド・・・内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する。」ですが、誤った記述です。

 「トロキシピド」ですが、「胃粘膜保護・修復成分」です。

 選択肢の言う「内耳への血流を改善する」ウンヌンなのは、鎮暈薬の「抗めまい成分」で、「ジフェニドール塩酸塩」があります。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢c

 選択肢cの「メタケイ酸アルミン酸マグネシウム・・・胃酸の中和作用のほか、胃粘膜にゼラチン状の皮膜を形成して保護する。」ですが、正しい記述です。

 「制酸成分」の「メタケイ酸アルミン酸マグネシウム」の正しい記述です。

 選択肢後半の「胃粘膜にゼラチン状の皮膜を形成して保護する」は、当該成分の固有事項なので、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢d

 選択肢dの「メトカルバモール・・・骨格筋の緊張をもたらす脊髄反射を抑制する。」ですが、正しい記述です。

 解熱鎮痛薬の「骨格筋の緊張を静める成分」の「メトカルバモール塩酸塩」の正しい記述です。

 あまり出ない成分ですが、特徴があるので、出題者からすると、出しやすいです。押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

補足

 選択肢aの「去痰成分」ですが、最近は、細かいところを問う県が増えています。

 以下の…、

 ・気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用を示すものグアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸カリウム、クレゾールスルホン酸カリウム等

 ・痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させるものエチルシステイン塩酸塩、メチルシステイン塩酸塩、カルボシステイン等

 ・粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くするものカルボシステイン

 ・分泌促進作用・溶解低分子化作用・線毛運動促進作用を示すものブロムヘキシン塩酸塩

 …以上の分類は、余裕があれば、試験勉強後半で、押えてしまってください。

 参考:「去痰成分」の憶え方(語呂合わせ)と整理

答え

 「a」は「誤」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「正」です。

 「正しい組み合わせ」は…、

 正解:3

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 21問:医薬品の配合成分

 22問:アスピリン

 23問:かぜ薬(総合感冒薬)

 24問:医薬品の配合成分2

 25問:麻薬性鎮咳成分

 26問:医薬品の配合成分3

 27問:医薬品の使用

 28問:サントニンとの併用を避ける

 29問:鎮咳去痰薬

 30問:ビタミン成分

 31問:グリセリン浣腸薬

 32問:貧血用薬(鉄製剤)

 33問:サリチルアミド

 34問:生薬成分

 35問:カンゾウ

 36問:生薬成分2

 37問:漢方処方製剤‐マオウ

 38問:漢方処方製剤‐総合

 39問:漢方処方製剤‐鎮痛

 40問:漢方処方製剤‐三黄瀉心湯

 41問:痔及び痔疾用薬

 42問:生薬‐利尿作用

 43問:婦人薬

 44問:鼻炎用内服薬

 45問:鼻炎用点鼻薬

 46問:点眼薬

 47問:眼科用薬

 48問:きず口等の殺菌消毒成分

 49問:外皮用薬

 50問:抗菌作用及び抗真菌作用

 51問:歯痛・歯槽膿漏薬

 52問:禁煙補助剤

 53問:ビタミンD

 54問:滋養強壮保健薬

 55問:漢方処方製剤‐総論

 56問:漢方処方製剤‐薬当て

 57問:生薬成分‐総合

 58問:消毒薬

 59問:殺虫剤・忌避剤

 60問:一般用検査薬

令和3年度 愛知県 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・令和3年度 インデックス

 ・基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(午後 第1~第20問)

 ・薬事に関する法規と制度(午後 第21~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後 第41~第60問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

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