25問‐令和4年度の過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第25問は、「長期修繕計画作成ガイドライン1」の問題です。定番論点と化しています。ガチ暗記は無用ですが、テキストを精読しておきましょう。そうすると、鼻が利くようになります。

25問‐長期修繕計画作成ガイドライン1

 

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難易度・優先順位ひとこと

 本問のレベルは「ふつう」です。

 本問の答えは、「こちら(数字のみ)」です。

解説

 別段、複雑な指示はないので、ふつうに選択肢の1つ1つを解けばいいです。

 なお、本問には、類似問題があるので、後述する「参考リンク」を活用ください。

選択肢1

 選択肢1の「長期修繕計画の対象の範囲は、単棟型のマンションの場合、管理規約に定めた組合 管理部分である敷地、建物の共用部分及び附属施設(共用部分の修繕工事又は改修工 事に伴って修繕工事が必要となる専有部分を含む。)である。」ですが、正しい記述です。

 「長期修繕計画作成ガイドライン」の第2章 第1節の「2 基本的な考え方」には…、

 「一 長期修繕計画の対象の範囲」

 「単棟型のマンションの場合、管理規約に定めた組合管理部分である敷地、建物の 共用部分及び附属施設(共用部分の修繕工事又は改修工事に伴って修繕工事が必要 となる専有部分を含む。)を対象とします」

 …とあります。

 一読しても、おかしいところはないので、判断はできるかと思います。

 ガチ暗記は無用ですが、テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢2

 選択肢2の「計画期間の設定の際は、新築マンションの場合は30年以上で、かつ大規模修繕工事が 2 回含まれる期間以上とする必要があり、既存マンションの場合は20年以上の期間 とする必要がある。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「既存マンションの場合は20年以上」のところです。

 正しくは、「既存マンションの場合は25年以上」です。

 「長期修繕計画作成ガイドライン」の第3章 第1節の「5 計画期間の設定」には…、

 「計画期間は、新築マンションの場合は、30年以上とし、既存マンションの場合は、 25年以上とします」

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 なお、当該箇所のコメントには…、

 「新築時は、経年が30年程度において実施が見込まれる昇降機設備、給水設 備、排水設備の取替えなどを含めた期間以上とします。」

 「また、外壁の塗装や屋上防水などを行う大規模修繕工事の周期が12年程度ですので、見直し時には、これが2回含まれる期間以上とします。」

 …とあります。

 んなもんで、選択肢真ん中の「大規模修繕工事が 2 回含まれる期間以上とする必要」のところは、正しいです。

選択肢3

 選択肢3の「推定修繕工事費の算定における単価の設定の際は、新築マンション、既存マンショ ンのどちらの場合であっても、修繕工事特有の施工条件等を考慮する。」ですが、正しい記述です。

 「長期修繕計画作成ガイドライン」の第3章 第1節の「8 推定修繕工事費の算定」の「二 単価の設定の考え方」からの出題です。

 当該規定ですが…、

 「単価は、修繕工事特有の施工条件等を考慮し、部位ごとに仕様を選択して、新築マンションの場合、設計図書、工事請負契約による請負代金内訳書等を参考として、 また、既存マンションの場合、過去の計画修繕工事の契約実績、その調査データ、 刊行物の単価、専門工事業者の見積価格等を参考として設定します。」

 …とあります。

 よって、新築マンションと既存マンションともに、「修繕工事特有の施工条件等を考慮」することになります。

 ガチ暗記は無用ですが、テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢4

 選択肢4の「長期修繕計画は、計画的に見直す必要があり、また、その際には、併せて、修繕積 立金の額も見直す必要がある。」ですが、正しい記述です。

 「10 長期修繕計画の見直し」には…、

 「長期修繕計画は、次に掲げる不確定な事項を含んでいますので、5年程度ごとに調 査・診断を行い、その結果に基づいて見直すことが必要です。また、併せて修繕積立 金の額も見直します。」

 …とあります。

 まあ、本問は、一読して変なところもないので、常識的に判断できるかと思います。

 よって、選択肢は、「正」となります。

 数字の「5年程度」は、チェックしておきましょう。

答え

 「1」は「正」です。

 「2」は「誤」です。

 「3」は「正」です。

 「4」は「正」です。

 正解:2

 …と相なります。

 >>> 次の問題へ。


参考リンク

 類似問題あります。テーマ別の問題演習は、「建築・設備系の過去問リスト」を、活用ください。

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