管理業務主任者の予想問題集・模試問題集のレビュー。令和5年度(2023年度)の版に対応。管理業務主任者も、近年は難化しているので、過去問だけでは、不安がある。そこで、予想問題集・模試問題集を追加して、問題演習の数を稼いでおくべき。このページでは、TAC製の問題集のメリット・デメリットを挙げていくほか、他の予想問題集・模試問題集をリストアップしておく。
結論から言うと、令和5年度(2023年度)の管理業務主任者の予想問題集・模試問題集には、TACの「2023年度版 ラストスパート 管理業務主任者直前予想模試」を、まずは、使用する、ってな次第です。
そして、さらに問題演習の数を確保すべく…、
早稲田経営出版の「ダブルマスターシリーズ 管理業務主任者 直前予想問題集 2023年度」か…、
LECの「2023年版 出る順管理業務主任者 当たる!直前予想模試」
…の、“どちらか”を追加する、ってな塩梅です。
昨今の管理業務主任者は、明らかに難しくなってきています。
かつては過去問だけで十分だったのですが、近年は、過去問だけでは“実に厳しく”、“合格ギリギリ、下手すりゃ落ちる”的な、薄氷状況となっています。
んなもんで、予想問題集や模試問題集の追加を主張していたのですが、近年の本試験を見るにつけて、ホント、1冊では足りない感が“強い”です。
そのくらいに、ナンジャコラ的な問題が急増しているのです。
最近の「難化」を見るにつけて、宅建並みに、「2冊」は、やっておくべきです。
わたしが受験生なら、予想問題集は、TACのを買います。
理由ですが、『オマケ』が豪華なのです。
TAC製の予想問題集ですが…、
・試験に出そうな「判例」が載っている。
・維持・保全の「数字」の「穴埋め問題」が付いている。
・「横断事項」チェックがある。
…となっていて、実力の補強に実にいいのです。
他社の問題集には、法改正のまとめはあるのですが、「判例」まで載せたのは、TACだけでした。
最近の管理業務主任者は、年々難化しており、「判例」まで出題されるようになっています。
試験に関係する「判例」は、押さえておくべきかと思います。
本書を推薦する次の理由は、「数字」問題です。
管理業務主任者の試験科目のうち、最も厳しい試験科目が「維持・保全」です。
試験勉強では、建築基準法・消防法の数字や、建築関係の数字を憶えなくてはいけないのですが、当該予想問題集には、特典として、数字の「穴埋め問題」があり、復習やチェックに実に有用です。
本書についてくる「穴埋め問題」を、“5回”も解けば、主要な数字を暗記できます。
本試験では、「数字」さえ憶えていれば判断できる選択肢が毎年出題されているので、やっておく価値があります。
推薦理由の「横断事項チェックがある。」ですが、掲載数は少ないのですが、TACのテキストの方に「横断事項」が載っているので、仕方がないです。
「横断事項」は、面倒なようですが、知識の整理や再暗記に実に有効で、違いを押さえることで、記憶がより強固なものになります。
活用すべきかと思います。
そもそも、出版社のTACは、管理業務主任者業界では老舗なので、予想問題集も、内容的に支障はありません。
さて、本書の内容ですが、過去問の定番問題・頻出問題がバランスよく出題されており、過去問のよい復習になると思います。
法改正の問題や、改定事項の問題も、当然、掲載されており、法改正・改定が“どのように出題されるのか”、いい勉強になるはずです。
解説にて、「法改正」といった表記があるものは、すべて解けるようになっておきましょう。
特に、令和2年に大改正のあった「民法」は、まだまだ未出題の改正がたくさんあります。
「民法」の改正問題は、そのすべてを、解けるようになっておきましょう。
まあ、中には、チンプンカンプンの問題もありますが、試験の『プロ』が出るかもと判断したものなので、チェックだけはしておきましょう。
正直、ここがダメというものは、見当たりませんでした。
ふつうの予想問題集です。
まあ、強いて言えば、他の物と比べて、100~200円ほど値が張るくらいです。
しかし、内容からすると、妥当だと思います。
「維持・保全」対策にもなる本書は、他社と頭1つ抜けて有用かと思います。
先も述べたように、わたしが現役の受験生なら、本書を選びます。
おそらく、多くの人が、テキストと過去問も、TACのを使っていると思います。
よって、予想問題集も、相性のよい同社のものでよいでしょう。
なお、本書には、他社のと同様、「法改正」の「まとめ」があります。
最近の管理業務主任者は、法改正や改定が“特に”出題されているので、見落としたものがないかをチェックしましょう。
Amazon:2023年度版 ラストスパート 管理業務主任者直前予想模試
さて、冒頭で、早稲田経営出版の「ダブルマスターシリーズ 管理業務主任者 直前予想問題集 2023年度」を追加すればいい、と述べました。
何ゆえ、本書を2冊目に推奨するかと言うと、「値段が税込1,760円と安いから」です。
他の予想問題集は2,000円近いのですが、早稲田のは「おまけ」が少ない分、値段が抑えられています。
問題演習を確保するだけなら、価格の低い方がいいに決まっています。
本書の特徴ですが、「難易度別」になっているところです。
「やさしい・ふつう・難」といった塩梅で、実力に不安のある人は、まずは、当該早稲田の問題集の「やさしい」からやっていけば、そう苦しまないはずです。
掲載されている問題ですが、基礎・基本的なものが多いので、過去問の消化度合いを見るのに適しています。
もちろん、出版社独自の問題もあるので、本試験対策にも、十分になります。
2冊目の問題集に、これといった候補がないなら、早稲田でよいでしょう。安いし。
Amazon:ダブルマスターシリーズ 管理業務主任者 直前予想問題集 2023年度
LECの「2023年版 出る順管理業務主任者 当たる!直前予想模試」も、候補に値する問題集です。
LECの予想模試ですが、LECは、独自の独特な問題を繰り出すところに定評があります。
中には、(こんなん出るのか?)的なものはありますが、それでも、近年の管理業務主任者の“少しぶっ飛んだ出題”を鑑みれば、やっておいて損はないと言えます。
また、本書は、「重要論点解説(大本命5選)」があり、試験前のチェック物としては、かなり高いレベルのものがあります。これで、知識の欠けを補うといいでしょう。
次に、本書には、「動画解説」があります。動画で勉強したい・説明を見たいという方は、一考に値するかと思います。
Amazon:2023年版 出る順管理業務主任者 当たる!直前予想模試
管理業務主任者の予想問題集ですが、上記3冊のほかにもあります。
ぶっちゃけ、上述の「3冊」で、十分かと思います。
先の3冊でシックリ来ないのであれば、挑戦してみてください。
管理業務主任者に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「管理業務主任者:ブログ記事」をばご参考ください。
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