令和5年度(2023年度)の管理業務主任者の独学向け教材は、基本的に「TAC」のテキストと過去問を使います。管理業務主任者も、徐々に「難化」しているので、法律的なことを勉強したことのない「初学者」でも、「法学部卒・法律学習済み・宅建合格者」でも、TACが最も過不足ないです。安心して最後まで使えます。
結論から言うと、管理業務主任者の独学では、TACの「 管理業務主任者 基本テキスト 2023年度 」と「 2023年度版 管理業務主任者 項目別過去8年問題集 」を、使用します。
んで、中盤以降に、問題演習の数を確保するため、予想問題集を追加購入する、ってな寸法です。
ところで、民法を勉強したことがない人は、「民法副読本」の方をご覧ください。
市販されている管理業務主任者の教材は、そもそも、「数」がありません。
しかも、売られている教材の大半は、「要約版」だったり、「簡易版」だったりで、使い勝手が“実に”よくないのです。
最近の本試験の傾向を見ると、管業も確実に「難化」しており、先の教材では、歯が立たなくなっています。
TACの教材を勧めるのは、試験範囲を、ほとんど「網羅」しているからです。
過去問に出たことの大半は、テキストに記載があり、安心して使えます。
簡易版では、そもそも載ってなかったり、説明が不足していたり、端折られていたりして、ストレスが溜まりまくりです。
後述するように、TACの教材にも欠点はありますが、それでも、“イライラしない”という点から、TACを勧める次第です。
管理業務主任者の教材ですが、中には、マンション管理士との「合本」もあります。
わたしは、こうした「合本」を、使うべきではないと考えます。
というのも、試験の難易度が、両資格では、明らかに異なるからです。
圧倒的に、マンション管理士のほうが難しいため、その難解な解説は、管理業務主任者の「邪魔」でしかありません。
マンション管理士も取る予定の人なら、「合本」でも結構ですが、管理業務主任者しか考えていないのなら、「合本」は避けるべきです。
わたしは、単なる名称独占資格でしかないマンション管理士を評価していないので、相応の理由がない限り、「合本」を使わなくていいと思います。
昨今の試験傾向からすると、以下のTACの教材を推薦します。
テキストは、「 管理業務主任者 基本テキスト 2023年度 」を、
過去問は、「 2023年度版 管理業務主任者 項目別過去8年問題集 」を使います。
推薦理由は、本試験に必要なことを、網羅しているからです。
当該テキストには、余計なことは載っていませんし、当該過去問には「年度」と「頻度」と「重要度」と、必要な情報だけにレイアウトが割かれています。
当該2教材で、本試験に必要なことを、ストレートに、かつ、短期間でインプット・アウトプットできます。
テキストには、合格に必要なことの大半が記載されています。
過去問演習にて、(なんじゃこら?)と思った事柄でも、多くは、テキストに記述があります。
『網羅性』という点で、TACのテキストは、他の教材を、頭1~2個ほど、飛びぬけています。
そして、受験生にとって、大いに助かるのが、論点ごとに、「出題年」が記載されているところです。
この「出題年」が多いほど、繰り返し、出題されているわけですが、力を入れるべきか、入れないべきか、実に、参考になります。
どれほど些細でくだらないなーと思うことでも、たとえば、「建築基準法」の「傾斜路・・・勾配は、1/8を超えてはならない」という記述でも、「H15年出題」との情報があれば、一応見ておくかな、と思えます。(実際に、こういうのが、再び問われるのです。)
こうした次第で、個人的には、最も安心して、そして、イライラすることなく、使えるテキストだと、評価しています。
しかし、欠点もあります。
初学者には、序盤から中盤が、とてもキツイという点です。
情報量があまりに多いので、最初の方は、途方に暮れてしまうかもしれません。
とはいえ、我慢して使い続けるだけの価値はあります。
中途半端な内容のテキストでは、試験の中盤以降で、(この選択肢、テキストに載ってないけど、これなんなの?)といった感じで、大いに困るのです。
TACのテキストなら、さくいんを調べて、該当ページでマーカーを引いて、「3分」で終わることが、簡易廉価版のテキストでは「数十分」かけて、ページを繰る羽目に陥ります。
TACのテキストは、「先憂後楽」です。
使い続ければ、格段に、合格レベルの実力が付きます。
欠点もありますが、それを補って余りある「価値」があるので、わたしは、TACのを勧める次第です。
まあ、迷ったら、TACのテキストでよいでしょう。
amazon参考: 管理業務主任者 基本テキスト 2023年度
最近の管業では、「法改正・改定事項」の出題が多くなっています。
TACの教材は、同梱された読者ハガキを送ると、法改正用のパンフレット(+正誤表)を送ってくれるので、アフターサービスの点でも及第点です。個人的にはPDFより紙の冊子が好きなので高評価です。下の画像はわたしが往時に受け取った冊子です。
試験勉強の最後まで使えますし、値段も相応で、他社製品とそう変わりません。わたしも本教材で独学合格しました。
言うまでもないですが、法改正情報は、公式のHPから、PDFでも配布しています。
過去問ですが、過去8年分と、問題の掲載数は十分です。
管業の過去問の大半が掲載されていて、問題演習数は、十分です。
解説も、ポイントを付いた簡潔なもので、使い勝手はいいです。
また、問題ごとに、ランク付けがされているので、問題演習の目安になります。
何より、この過去問は、テキストとの相性がいいです。
同じ出版社の同じ系統のものなので、過去問とテキストとに齟齬があまりなく、ストレスなく、問題演習ができます。
当該過去問を、3回、繰り返せば、穏当に、合格圏に達するはずです。
amazon参考: 2023年度版 管理業務主任者 項目別過去8年問題集
最近の管理業務主任者試験ですが、明らかに「難化」しています。
以前は、過去問演習だけで十分でしたが、最近では、過去問だけでは、心許ないというのが実感とするところです。
よって、合格を磐石なものにしたい人は、「予想問題集」を追加すべきです。
推薦する「予想問題集」を、「管理業務主任者 予想問題集レビュー」にまとめています。
テキストと過去問とが済んだ人は、参考にしてください。
なお、予想問題集は、テキスト・過去問とは、発売時期がずれます。
ですから、買う際は、“必ず年度を確認して”、古い版を買わないようにしてください。
予想問題集は、例年、「8月中旬」から販売されます。
管業の独学では、「 管理業務主任者 基本テキスト 2023年度 」と「 2023年度版 管理業務主任者 項目別過去8年問題集 」を使うのが、最も適切です。
この2冊で、序盤から中盤は、十分でしょう。
なお、追加の予想問題集は、「管理業務主任者 予想問題集レビュー」にまとめています
管理業務主任者には、「民法」が試験科目にあるのですが、これが、難関となっています。
テキストを読んでも、いまいち頭に入らない人は、読書で、基礎的な素養を身に付けてから、テキストに入りましょう。
民法の推薦本としては、「弁護士が教える分かりやすい「民法」の授業」や、「民法はおもしろい」があります。
ガチガチの法律本でないので、最後まで読み通せるかと思います。民法がぜんぜんダメな人は、机の前で脂汗を流すよりも、ふとんに寝転びながら、先の2冊を読みましょう。2冊を読破すれば、ずっと、楽になるはずです。
管理業務主任者に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「管理業務主任者:ブログ記事」をばご参考ください。
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