管理業務主任者の教材レビュー

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 管理業務主任者の独学向け教材は、2系統に分かれます。法律的なことを勉強したことのない「初学者」と、ある程度の法律知識のある「法学部卒・法律学習済み・宅建合格者」によって、教材を使い分けるのが最も効率的で、費用も抑えられます。すぐ済むので、後者からレビューします。

法学部卒・法律学習済み・宅建合格者向け教材

 結論から言うと、法学部を卒業した人や、他資格で法律の勉強をした事のある人、宅地建物取引士の合格者は、以下のTACの教材を推薦します。

 テキストは、「管理業務主任者 基本テキスト」を、

 過去問は、「管理業務主任者 項目別過去7年問題集」を使います。

 推薦理由は、本試験に必要なことを、簡潔かつ網羅しているからです。

 法律の素養がある人にとっては、初心者向けの説明やレクチャーなど、邪魔なだけ。

 当該テキストには、余計なことは載っていませんし、過去問には「年度」と「頻度」と「重要度」と、必要な情報だけにレイアウトが割かれています。

 当該2教材で、本試験に必要なことを、ストレートに、かつ、短期間でインプット・アウトプットできます。

 テキストは、必要十分な内容で、おおむね評価も高いです。

 過去問は、過去7年分の問題が網羅されていて解説も穏当なので、良質の問題演習を必要十分に確保できます。

 また、TACの教材は、同梱された読者ハガキを送ると、法改正用のパンフレット(+正誤表)を送ってくれるので、アフターサービスの点でも及第点です。個人的にはPDFより紙の冊子が好きなので高評価です。下の画像はわたしが往時に受け取った冊子です。

 

 試験勉強の最後まで使えますし、値段も相応で、他社製品とそう変わりません。わたしも本教材で独学合格しました。

 まとめます。「法学部卒・法律学習済み・宅建合格者」に該当する方は、「基本テキスト」と「過去7年問題集」を使うのが、最も効率がよくてコストも抑えられるでしょう。

 なお、テキストと過去問だけで不安があるなら、「ラストスパート 管理業務主任者 直前予想模試」を追加すれば、鉄壁です。

はじめて法律に接する初学者向け

 結論から言うと、早稲田セミナーのテキスト「ごうかく! 管理業務主任者 攻略テキスト」と、

 過去問「ごうかく! 管理業務主任者 攻略問題集」から手始めにやっていきます。

 中盤からはTACの「管理業務主任者 一問一答セレクト1000」で問題演習の不足分を補い、

 直前期あたりから「ラストスパート 管理業務主任者 直前予想模試」で仕上げる、という寸法です。

 「管理業務主任者の独学」でも述べていますが、残念なことに、管理業務主任者には、法律にはじめて接する初学者向けの教材があまりありません。

 帯に短く・たすきに長く・鉢巻にも使えない、何だかなぁという低品質な教材が多く、勧められるものが「ない」というのが実情です。

 しかし、まだしも使い勝手のよいのが、先に挙げた早稲田セミナーのテキストと過去問です。

 一番大きな推薦理由は、「初学者でも、最後まで読み通せそう・やり遂げれそうな、『薄さ』をしているから」という、何ともな理由です。

 いや、ホント大事なんですよ、初心者にとって『薄さ』って。

 正直、本格って結構メンドクサイです。

 先に挙げたTACの教材は本格派です。でも、ぶ厚くてズッシリと塩袋のように重く、漢字がぎっしりでうんざりするのも事実です。だから、いわゆる上級者向けなんですわな。

 対して、当該テキストと問題集は「薄い」ので、最初に手を付けるのに、心の抵抗はかなり減じます。

 加えて、「薄い」と「終わらせやすい」のです。低い山でも登りきれば気持ちがいいもの。

 テキストと過去問の「薄さ」自体が、“手軽な達成目標”となっていて、「自信」を付けやすいのです。確かな自信が生まれたら、勢いで本試験まで勉強が続きます。初学者には、「薄い」のが、メンタルのカンフル剤になるのです。

 さて、本書の特徴は以下の通りです。

 本テキストは、語呂合わせが多く、挿絵が多く、ワンポイントアドバイスが多く、「初心者向け」の編集をしています。

 条文を並べただけのダメ教材に比べたら、はるかに初心者に心を砕いた“企業努力”の跡が見受けられます。

 「語呂合わせ」が多いのも、わたしは個人的に評価しており、管理業務主任者は暗記と記憶の試験なので、威力を発揮すると思います。

 法律の文章に接したことのない人でも、「我慢の効く」有用なテキストです。

 次いで、過去問は、200問と数を減らしたダイエット思考の“薄い”過去問です。掲載問題は少ないけれども、解説が充実しているので、最後まで解けるかと思います。

 欠点は以下の通りです。

①テキストは、相応にページ数が少なく、不足感があるのは否めない。

②過去問は200問しかなく、問題演習が不足する。ちなみに他社の過去問は7年分の350問掲載がほとんど。

 このため、本教材を使った場合、何かで補う必要があります。そこで、次の2冊を追加購入します。

初心者が中盤・後半に用いる追加教材

 管理業務主任者は、基本、暗記と記憶の試験なので、テキストの不足は何とかなります。

 しかし、致命的なのは、過去問演習の少なさです。演習数が足りないと、合格は、山盛り唐辛子を前にした赤ちゃんのように危ないです。

 ですからまず、「一問一答セレクト1000」を用いて、過去問演習の不足分を補います。

 当該問題集は、1問1答形式で1,000題あるので、不足分を補うのに一番適しています。多少重複しますが、いい復習になるので気にはならないでしょう。

 当該問題集を2~3回ほど繰り返したら、同じくTACの模試問題集「直前予想模試」で、問題演習を追加します。

 この2冊で、テキストと過去問の不足分を、十分に埋められます。

 それでも不安があれば、他社の予想問題集なり模試問題集で問題演習を補えば、鉄壁となります。

 初学者でも、問題演習数さえ確保していれば、合格点ギリギリで通ります。

 初学者という『壁』は、『数』で突破できるので、がんばってください!

管理業務主任者のこまごましたもの

 管理業務主任者に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「管理業務主任者:ブログ記事」をばご参考ください。

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