グアイフェネシン‐登録販売者

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 グアイフェネシンは、「呼吸器官に作用する薬」の「鎮咳去痰薬」の「去痰成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。

インデックス

  1. おさらい‐手引き抜粋
  2. 傾向と対策、優先順位
  3. 過去問○×問題
  4. 解説
  5. 試験ポイント
  6. 他のページ

おさらい‐手引き抜粋

 復習用に、手引きを抜粋すると…、

 「痰の切れを良くする成分(去痰成分)

 「気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用を示すもの(グアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸カリウム、クレゾールスルホン酸カリウム等)、」

 「痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させるもの(エチルシステイン塩酸塩、メチルシステイン塩酸塩、カルボシステイン等)、」

 「粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くするもの(カルボシステイン)、さらに、」

 「分泌促進作用・溶解低分子化作用・線毛運動促進作用を示すもの(ブロムヘキシン塩酸塩)などがある」

 …と、相なります。

傾向と対策、優先順位

 ご存じのように、「グアイフェネシン」は、「鎮咳去痰薬」の「去痰成分」として登場します。

 市販薬には、「【指定第2類医薬品】龍角散のせきどめ液ベリコンS 10mL×4 」などがあります。

 試験によく顔を出します。「関西広域連合 R2 第21問」や「福島県 令和3年度 第28問」といった出題例があります。

 優先順位は、「高い」です。

過去問○×問題

 グアイフェネシンは…、

 ① 痰の切れを良くする成分(去痰成分)として、グアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸カリウム、ブロムヘキシン塩酸塩、エチルシステイン塩酸塩がある。

 ② グアイフェネシンは、痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して、粘性を減少させることにより、痰の切れを良くする。

 …といった感じで出題されます。

 ①の正誤はこちらです。

 ②の正誤はこちらです。

解説

 先の○×問題の解説です。

 ①の「痰の切れを良くする成分(去痰成分)として、グアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸カリウム、ブロムヘキシン塩酸塩、エチルシステイン塩酸塩がある」ですが、正しい記述です。

 基本問題です。

 当該グアイフェネシンは、痰の切れを良くする去痰成分」です。

 よって、①は、「○」となります。

 ところで、グアイフェネシンは、成分の筆頭に記載されることが多いためか、「去痰成分」のなかでも、よく問われるものとなっています。

 時間がなくても、当該グアイフェネシンだけは、憶えましょう。

②は基本

 ②の「グアイフェネシンは、痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して、粘性を減少させることにより、痰の切れを良くする」ですが、誤った記述です。」ですが、誤りです。

 当該グアイフェネシンは、「気道粘膜からの分泌を促進する作用」です。

 よって、②は、「×」となります。

 なお、選択肢の言うような「痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して、粘性を減少させることにより、痰の切れを良くする」のは、「エチルシステイン塩酸塩」や「メチルシステイン塩酸塩」などです。

試験ポイント

 グアイフェネシンの「鎮咳去痰薬」でのポイントを、おさらいのためにまとめておきます。

 当該グアイフェネシンの作用は、「気道粘膜からの分泌を促進する」作用です。

 同様の作用のものに、「グアヤコールスルホン酸カリウム・クレゾールスルホン酸カリウム」があります。併せて、押えておきましょう。

 当該去痰成分ですが、細かい作用も問われることがあります。

 このページを「お気に入り」に入れておいて、試験直前でチェックしておきましょう。

他の去痰成分について

 他の去痰成分を挙げると…、

 「エチルシステイン塩酸塩、メチルシステイン塩酸塩、カルボシステイン等・・・痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させるもの」

 「カルボシステイン・・・粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くするもの」

 「ブロムヘキシン塩酸塩・・・分泌促進作用・溶解低分子化作用・線毛運動促進作用を示すもの」

 …となっています。

 「ブログ:登録販売者の「去痰成分」の憶え方(語呂合わせ)と整理」も、参考にしてください。

コツ的なこと

 登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。

 次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。

 実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。

 先に挙げた、「【指定第2類医薬品】龍角散のせきどめ液ベリコンS 10mL×4 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。

 テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。


他のページ

 「鎮咳去痰薬」の他の「去痰成分」へのリンクです。

 グアイフェネシン

 グアヤコールスルホン酸カリウム

 クレゾールスルホン酸カリウム

 エチルシステイン塩酸塩

 メチルシステイン塩酸塩

 カルボシステイン

 ブロムヘキシン塩酸塩

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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