グリチルリチン酸二カリウムは、「呼吸器官に作用する薬」の「鎮咳去痰薬」の「抗炎症成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「炎症を和らげる成分(抗炎症成分)」
「気道の炎症を和らげることを目的として、」
「トラネキサム酸、グリチルリチン酸二カリウム等が配合されている場合がある。」
…と、相なります。
ご存じのように、「グリチルリチン酸二カリウム」は、「鎮咳去痰薬」の「抗炎症成分」として登場します。
市販薬には、「鼻炎薬A「クニヒロ」 48錠」などがあります。
当該成分は、鎮咳去痰薬に配合されていますが、出題は、風邪薬や鼻炎薬等の方が多いです。
他の薬のところで、しっかり勉強しておけば、鎮咳去痰薬の問題でも、まず点が取れるはずです。
優先順位は、「ふつう」です。
グリチルリチン酸二カリウムは…、
① グリチルリチン酸二カリウム -------- 気道の炎症を和らげる。
② グリチルリチン酸二カリウム -------- 副作用:散瞳、口渇。
…といった感じで出題されます。
テキストの基本事項を押さえておけば、おおむね解ける問題です。
先の○×問題の解説です。
①の「グリチルリチン酸二カリウム -------- 気道の炎症を和らげる」ですが、正しい記述です。
基本問題です。
「グリチルリチン酸二カリウム」は、「抗炎症成分」です。
よって、①は、「○」となります。
「名称と成分名」の組み合わせは、登録販売者でド定番の問題です。最低でも、“名前”だけは頭に入れておきましょう。格段に点が取れるようになります。
なお、くだらない憶え方ですが、“グリ”チ“ル”リチン酸の「グリ」と「ル」のところを、レストランの厨房の「グリル」と絡めて、「グリルの炎を消す=抗炎」ってな感じで、わたしは憶えました。個人的には、気に入っている憶え方です。
②の「グリチルリチン酸二カリウム -------- 副作用:散瞳、口渇」ですが、誤った記述です。
本問は、絶対レベルの問題です。
「グリチルリチン酸二カリウム」で生じる副作用は、「偽アルドステロン症」です。
「グリチルリチン酸と言えば、偽アルドステロン症」です。
「医薬品」のみならず、「適正使用」等で引っ張りだこの論点ですので、ガチ暗記してください。
よって、②は、「×」となります。
グリチルリチン酸二カリウムの「鎮咳去痰薬」でのポイントを、おさらいのためにまとめておきます。
「抗炎症成分」の「グリチルリチン酸二カリウム」ですが、風邪薬等の方でよく問われるので、そっちで勉強しておけば、まず点が取れます。
んで、風邪薬等でのポイントを述べると…、
・グリチルリチン酸二カリウムの「グリチルリチン」は、「ステロイド性抗炎症成分」に類似しています。
・グリチルリチン酸二カリウムを大量に摂取することで生じる副作用は、「偽アルドステロン症」です。
・「むくみ、心臓病、腎臓病、高血圧のある人、高齢者」は、グリチルリチン酸類が40mgを越える製品を利用するときは、医師などに相談します。
・どのような人も、グリチルリチン酸類が40mgを越える製品の長期連用を避けます。
・医薬品以外にも、一般食品や医薬部外品に、甘味料として、グリチルリチン酸を含むものがあります。
amazon参考:かっぱえびせん
・グリチルリチン酸を含む生薬に、「カンゾウ」があります。
このあたりのことが頭に入っていれば、本試験では、だいたいの選択肢は判別できるはずです。
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「鼻炎薬A「クニヒロ」 48錠」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
「鎮咳去痰薬」の他の「抗炎症成分」へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
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