ジプロフィリン‐登録販売者

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 ジプロフィリンは、「呼吸器官に作用する薬」の「鎮咳去痰薬」の「キサンチン系成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。

インデックス

  1. おさらい‐手引き抜粋
  2. 傾向と対策、優先順位
  3. 過去問○×問題
  4. 解説
  5. 試験ポイント
  6. 他のページ

おさらい‐手引き抜粋

 復習用に、手引きを抜粋すると…、

 「キサンチン系成分‐ジプロフィリン

 「自律神経系を介さずに気管支の平滑筋に直接作用して弛緩させ、気管支を拡張させる成分として、ジプロフィリン等のキサンチン系成分がある。」

 「キサンチン系成分も中枢神経系を興奮させる作用を示し、」

 「甲状腺機能障害又はてんかんの診断を受けた人では、症状の悪化を招くおそれがあり、」

 「使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである。」

 「また、キサンチン系成分は心臓刺激作用を示し、副作用として動悸が現れることがある。」

 …と、相なります。

傾向と対策、優先順位

 ご存じのように、「ジプロフィリン」は、「鎮咳去痰薬」の「キサンチン系成分」として登場します。

 市販薬には、「【指定第2類医薬品】龍角散のせきどめ液ベリコンS 10mL×4 」などがあります。

 出題実績は、そこそこあります。「愛媛県 R5 午後第3問」のような出題です。

 固有の特徴があるので要注意です。

 「適正使用」の「医薬品的な問題」の論点もあり、「適正使用」では頻出です。

 優先順位は、「かなり高い」です。

過去問○×問題

 ジプロフィリンは…、

 ① ジプロフィリンは胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげることを目的として用いられる。

 ② 成分名:ジプロフィリン ーーー 相談すること:てんかん

 …といった感じで出題されます。

 ①の正誤はこちらです。

 ①の正誤はこちらです。

解説

 先の○×問題の解説です。

 ①の「ジプロフィリンは胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげることを目的として用いられる」ですが、誤った記述です。

 ジプロフィリンは、自律神経系を介さずに気管支の平滑筋に直接作用して弛緩させ、気管支を拡張させる働きがあります。

 選択肢の言う「胃粘膜への“麻酔作用”によって嘔吐刺激を和らげる云々」するのは、「局所麻酔成分」の説明です。

 よって、①は、「×」となります。

②は必須

 ②の「成分名:ジプロフィリン ーーー 相談すること:てんかん」ですが、これは必須事項です。

 本問は、ガチ暗記事項です。

 ジプロフィリンは、中枢神経の興奮作用により、「てんかん」の発作を引き起こすおそれがあるので、てんかんの診断を受けた人は使用前に医師などに相談します

 よって、②は、「○」となります。

 「ジプロフィリン‐てんかん‐相談すること」は、「適正使用」でガチで出るので、ガチ暗記です。

 なお、「てんかん」が関係する医薬品は、当該「ジプロフィリン」のみです。故に、ことさらに狙われやすいです。

試験ポイント

 ジプロフィリンの「鎮咳去痰薬」でのポイントを、おさらいのためにまとめておきます。

 先の手引きで見たように、中枢神経の興奮作用により、甲状腺機能障害、甲状腺機能亢進症の診断を受けた人は、使用前に医師などに相談します。

 「甲状腺機能障害、甲状腺機能亢進症」の「相談すること」も、しばしば問われます。

 先の「てんかん」と併せて、なぜかしら、当該ジプロフィリンは、「適正使用」でよくよく出ます。ガチ暗記してください。

 次に、副作用です。

 副作用として、「動悸」が現れることがあります。

 最近は、細かい副作用まで問われているので、チェックしておきましょう。

 このページを「お気に入り」に入れておいて、細切れ時間があれば、復習してください。

「適正使用」対策

 先のポイントと被るものもありますが、「適正使用」用のまとめです。

 まずもって、「ジプロフィリン」ですが、「相談すること」だけに登場する成分です。

 第1に押さえるべきは、「てんかん」です。

 「てんかん」で「相談」なのは、「ジプロフィリン」だけなので押えておきます。

 次に、「甲状腺機能障害、甲状腺機能亢進症」も、「相談すること」です。

 「広島県 午後第53問」に出題されているので、解けるようになっておきましょう。

 参考:適正使用対策:相談‐基礎疾患1

コツ的なこと

 登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。

 次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。

 実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。

 先に挙げた、「【指定第2類医薬品】龍角散のせきどめ液ベリコンS 10mL×4 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。

 テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。


他のページ

 「鎮咳去痰薬」の他の「キサンチン系成分」は、当該「ジプロフィリン」のみです。よって、リンクは「なし」です。

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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