本問は、「かぜ薬」の問題です。毎年、出るのが、ポピュラーな「かぜ薬」です。アスピリン,グアイフェネシン,カッコン,マオウなどが出題されています。「生薬」の選択肢が2つあります。これら以外は、基本的な論点なので、大丈夫なはずです。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
「かぜ薬」は需要があるので、実務にも関係しています。テキストの精読は必須です。
選択肢1の「かぜ薬の多くは原因となるウイルスの増殖を抑制する作用を有する。 」ですが、誤った記述です。
お馴染みの出題です。
かぜ薬とは、「かぜの諸症状の緩和を目的として使用される医薬品の総称」です。
いわゆる、一種の「対処療法薬」であって、ウイルスの増殖を抑えるものではありません。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢2の「インフルエンザ(流行性感冒)は、インフルエンザ菌による呼吸器感染症であり、一般用医薬品のかぜ薬では治療できない。 」ですが、誤った記述です。
インフルエンザですが、これは、「ウイルス」によって、発症します。「菌」ではないです。
蛇足ですが、後半の「一般用医薬品のかぜ薬では治療できない」ですが、手引きによると、「感染力が強く、また、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる」とあります。
よって、別個の病気となるので、「かぜ薬」では、インフルエンザの治療はできない(不適切)と判断できます。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢3の「かぜ薬を選択する場合には、症状が一つの場合でも、できる限り多くの症状に対する成分が配合されているものを選択することが望ましい。」ですが、誤った記述です。
過剰摂取になるので、不適切です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢4の「かぜ薬に配合される主な解熱鎮痛成分としては、アスピリンやグアイフェネシン、カッコンがある。」ですが、誤った記述です。
「グアイフェネシン」ですが、「去痰成分」です。
「解熱鎮痛成分」ではありません。
参考:グアイフェネシン
んで、生薬の「カッコン」ですが、これは、「解熱作用」はあっても、「鎮痛作用」がないので、誤りです。
参考:カッコン
よって、選択肢は、「誤」となります。
アスピリンは、おなじみ、典型的な「解熱鎮痛成分」です。
参考:アスピリン
選択肢5の「かぜ薬に配合される生薬成分であるマオウは、プソイドエフェドリン塩酸塩と同様の作用を示す。」ですが、正しい記述です。
「マオウ」ですが、「アドレナリン作動成分」です。
んで、「プソイドエフェドリン」ですが、これも、「アドレナリン作動成分」です。
「マオウ」はよく出る「生薬」なので、押えておきましょう。
参考:マオウ
よって、選択肢は、「正」となります。
「1」は「誤」です。
「2」は「誤」です。
「3」は「誤」です。
「4」は「誤」です。
「5」は「正」です。
正しいものを探せば、
正解:5
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
21問:かぜ薬・・・「ふつう」。
22問:かぜ薬の漢方処方製剤・・・「難」。
23問:かぜ薬・解熱鎮痛薬の配合成分・・・「ふつう」。
24問:かぜ薬・解熱鎮痛薬の副作用・・・「ふつう」。
25問:漢方処方製剤・・・「難」。
26問:抗ヒスタミン成分の催眠鎮静薬・・・「ふつう」。
27問:不眠等の生薬・漢方処方製剤・・・「難」。
28問:眠気を促す薬とアルコール・・・「ふつう」。
29問:カフェイン・・・「ふつう」。
30問:鎮暈薬(乗り物酔い防止薬)・・・「ふつう」。
31問:メチルエフェドリン塩酸塩・・・「やや難」。
32問:生薬・漢方処方製剤 鎮咳去痰・・・「難」。
33問:漢方処方製剤・・・「難」。
34問:胃薬・・・「ふつう」。
35問:生薬・漢方処方製剤 胃腸薬・・・「難」。
36問:止瀉成分・・・「ふつう」。
37問:瀉下成分・・・「ふつう」。
38問:継続使用期間・・・「難」。
39問:心臓・血液に作用する薬・・・「ふつう」。
40問:貧血用薬のビタミン・・・「ふつう」。
41問::漢方処方製剤 月経不順・・・「難」。
42問:アレルギー・・・「ふつう」。
43問:内服アレルギー用薬・・・「難」。
44問:鼻炎用点鼻用薬・・・「ふつう」。
45問:眼科用薬・・・「ふつう」。
46問:点眼薬・・・「ふつう」。
47問:殺菌消毒成分・・・「ふつう」。
48問:外皮用薬の非ステロイド性抗炎症薬・・・「ふつう」。
49問:外皮用薬の抗菌作用・・・「ふつう」。
50問:みずむし・たむしの治療・・・「ふつう」。
51問:口内炎・歯痛・歯槽膿漏・・・「やや難」。
52問:禁煙補助剤・・・「ふつう」。
53問:滋養強壮保健薬1・・・「ふつう」。
54問:ビタミンB2・・・「ふつう」。
55問:漢方処方製剤 一般・・・「ふつう」。
56問:生薬及び漢方処方製剤の副作用・・・「難」。
57問:殺菌消毒成分・・・「ふつう」。
58問:殺虫剤及び忌避剤・・・「ふつう」。
59問:一般用検査薬・・・「ふつう」。
60問:妊娠検査薬・・・「ふつう」。
弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '25年版 (2025年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
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