登録販売者試験の「主な医薬品とその作用」で出てくる『数字』の整理とまとめ。出先での勉強や、追い込み時のチェックなどに活用ください。
このページでは、「主な医薬品とその作用」に出てくる『数字』のうち、主として「心臓などの器官や血液に作用する薬」の「強心薬」、「高コレステロール改善薬」、「貧血用薬」、「その他の循環器用薬」のものをまとめています。
強心薬の生薬「センソ」に数字があります。
手引きには…、
「センソは、有効域が比較的狭い成分であり、1日用量中センソ5mgを超えて含有する医薬品は劇薬に指定されている。」
「一般用医薬品では、1日用量が5mg以下となるよう用法・用量が定められており、それに従って適正に使用される必要がある。なお、通常用量においても、悪心(吐きけ)、嘔吐の副作用が現れることがある」
…と、あります。
劇薬になるときの数字が「5mg超」で、一般用医薬品では「5mg以下」は、出題実績があります。
今後の出題に備えて、押さえておきましょう。
なお、数字は、一発で憶えられます。「センソ」を、一読願います。
強心薬の「受診勧奨」に、数字が出ています。
「強心薬については一般に、5~6日間使用して症状の改善がみられない場合には、心臓以外の要因、例えば、呼吸器疾患、貧血、高血圧症、甲状腺機能の異常等のほか、精神神経系の疾患も考えられる。」
「医薬品の販売等に従事する専門家においては、強心薬を使用した人の状況に応じて、適宜、医療機関の受診を勧奨することが重要である」とあります。
当該「5~6日」が「奈良県 R5 第77問」で出題されており、要チェック数字となっています。
当該「5~6日」は、先の強心薬の生薬「センソ」で「5mg」という同じ数字が出てくるので、ここから、「5」を憶えるといいでしょう。
「高コレステロール改善薬」の導入部分には、数字が出ています。
「医療機関で測定する検査値として、LDLが140mg/dL以上、HDLが40mg/dL未満、中性脂肪が150mg/dL以上のいずれかである状態を、脂質異常症という。」とあります。
ここは、実に問題を作りやすいため、頻繁に出題されています。
たとえば、「脂質異常症とは、LDLが“40mg”/dL以上、HDLが“140mg”/dL未満、中性脂肪が150mg/dL以上のいずれかの状態を指す」などと、即効で問題にできます。
定番と化している県もあるので、押さえておきましょう。
なお、数字問題ではないですが、「奈良県 R4 第77問」で、「いずれかである状態」のところが問われています。チェックしておきましょう。
次に、「目安としてウエスト周囲径(腹囲)が、男性なら85cm、女性なら90cm以上である場合には生活習慣病を生じるリスクが高まるとされており、血中コレステロール値に留意することが重要である」と、数字が出ています。
ウエストについては、一般常識的に押えておけばいいでしょう。
最後に、「受診勧奨」です。
手引きには、「生活習慣の改善を図りつつ、しばらくの間(1~3ヶ月)、高コレステロール改善薬の使用を続けてもなお、検査値に改善がみられない時には、遺伝的又は内分泌的要因も疑われるため、いったん使用を中止して医師の診療を受けるなどの対応が必要である。」とあります。
ガチの出題は無いと思いますが、チェックだけ入れておくべきです。
このページを「お気に入り」に入れておいて、試験直前で、押えればいいでしょう。
「貧血用薬」の「相互作用」に、数字が出ています。
「複数の貧血用薬と併用すると、鉄分の過剰摂取となり、胃腸障害や便秘等の副作用が起こりやすくなる。服用の前後30分にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー、ワイン、柿等)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が悪くなることがあるので、服用前後はそれらの摂取を控えることとされている。」と、表記されています。
数字のところは、そう問われないですが、服用前後の摂取控えは、押えておきましょう。
まあ、注意事項の「タンニン酸」をもじって、「タンニン“3”」で「“3”0分」くらいに憶えるといいでしょう。
なお、「ひっかけ」に注意してください。
たとえば、「服用“後”はそれらの摂取を控える」などと、出てもおかしくないので、注意です。
貧血用薬の服用“前後”30分に、タンニン酸の飲食を控えます。
次に、「受診勧奨」です。
「食生活を改善し、かつ鉄製剤(貧血用薬)の使用を2週間程度続けても症状の改善がみられない場合には、月経過多、消化管出血、痔及び子宮筋腫等、出血性の疾患による慢性的な血液の損失が原因で貧血症状が起きている可能性がある。これらの場合、基礎疾患の治療が優先されるべきであり、一般用医薬品による対処を漫然と継続することは適当でない。」とあります。
ガチで憶える必要はないですが、チェックだけはしておきましょう。
「鉄(てつ)」の「てつ」が「2文字」なので、「2週間」と憶えるといいでしょう。
「その他の循環器用薬」の「ユビデカレノン(別名コエンザイムQ10)」に、数字が出ています。
この数字はよく出ているので、押えておきましょう。
手引きには…、
「2週間位使用して症状の改善がみられない場合には、心臓以外の病気が原因である可能性も考えられ、漫然と使用を継続することは適当でない」
「小児において心疾患による動悸き、息切れ、むくみの症状があるような場合には、医師の診療を受けることが優先されるべきであり、15歳未満の小児向けの製品はない。」
…とあります。
選択肢の1つとして、よく出てくるところです。
特に、「15歳未満の小児向けの製品はない」は、頻繁に出ています。
数字の入れ替え問題は、そう見ないですが、「ユビデカレノン」が頻出成分なので、押えておきましょう。
ちなみに、「適正使用」に、当該「ユビデカレノン」は、出てこないです。「医薬品」のことだけ、考えておけばいいです。
「医薬品」の数字は、こちらに続きます。
登録販売者の『数字』ですが、以下のページも参考にしてみてください。
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