ユビデカレノン‐登録販売者

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 ユビデカレノンは、「心臓・血液に作用する薬」の「その他の循環器用薬」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。

インデックス

  1. おさらい‐手引き抜粋
  2. 傾向と対策、優先順位
  3. 過去問○×問題
  4. 解説
  5. 試験ポイント
  6. 他のページ

おさらい‐手引き抜粋

 復習用に、手引きを抜粋すると…、

 「ユビデカレノン

 「肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分 で、」

 「摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンB群とともに働く。」

 「別名コエンザイムQ10 とも呼ばれる。」

 「心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとさ れ、」

 「軽度な心疾患により日常生活の身体活動を少し越えたときに起こる動悸、息切れ、むくみの症状に用いられる。」

 「ただし、2週間位使用して症状の改善がみられない場合には、心臓 以外の病気が原因である可能性も考えられ、漫然と使用を継続することは適当でない。

 「副作用として、胃部不快感、食欲減退、吐きけ、下痢、発疹・痒 みが現れることがある。

 「小児において心疾患による動悸、息切れ、むくみの症状があるような場合には、医師の診療を受けることが優先されるべきであり、」

 「15歳未満の小児向けの製品はない。

 「心臓の病気で医師の治療又は指示を受けている人では、その処置が優先されるべきであり、」

 「使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談するべきである。」

 「動悸、息切れ、むくみの症状は、高血圧症、呼吸器疾患、腎臓病、甲状腺機能の異常、貧血などが原因となって起こることもある。」

 「これらの基礎疾患がある人では、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談するべきである。」

 …と、相なります。

傾向と対策、優先順位

 ご存じのように、「ユビデカレノン」は、「心臓・血液に作用する薬」の「その他の循環器用薬」として登場します。

 市販薬には、「【第3類医薬品】ユビテンS 90錠 」などがあります。

 当該成分は、筆頭の成分のためか、本試験に実によく登場します。

 たとえば、「大阪府 H30 第40問」や「東京都 R1 第81問」では、1問丸ごとが当該ユビデカレノンの出題です。

 そのほかにも、「群馬県 R4 第75問」や「愛知県 R4 第38問」といった出題例があります。

 優先順位は、「とても高い」です。

過去問○×問題

 ユビデカレノンは…、

 ① ユビデカレノンは、心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされる。

 ② ユビデカレノンは、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンB群とともに働く。

 ③ 別名コエンザイムQ10とも呼ばれる。

 …といった感じで出題されます。

 ①の正誤はこちらです。

 ②の正誤はこちらです。

 ③の正誤はこちらです。

解説

 先の○×問題の解説です。

 ①の「ユビデカレノンは、心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされる」ですが、正しい記述です。

 「収縮力を高める」ことで、動悸やむくみ、息切れの症状を改善する、ってな次第です。

 テキストを精読しておきましょう。

 よって、①は、「○」となります。

②は基本

 ②の「ユビデカレノンは、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンB群とともに働く」ですが、正しい記述です。

 これも、そのとおりの記述です。

 「ビタミンB群」のところは、要注意です。卑劣な出題者だと、「ビタミンE群」などとしかねないからです。

 くだらない憶え方ですが、「ユ“ビ”デカレノン」の「ビ」と、ビタミン“B”の「ビー」とをからめて、憶えるとよいでしょう。

 「ビタミン“B”群」の「ビー」は、「ユ“ビ”デカレノン」の「ビー」ってな寸法です。

 こんな次第で、②は、「○」となります。

③は、ふつう

 ③の「別名コエンザイムQ10とも呼ばれる」ですが、正しいです。

 「ユビデカレノン」の別名は、「コエンザイムQ10」です。

 選択肢の1つに、埋め草のように出題されることが多いので、押えておきましょう。

 ちなみに、市販されているものだと、「コエンザイムQ10」の方が有名かと思います。

 よって、③は、「○」となります。

試験ポイント

 副作用あります。

 胃部不快感、食欲減退、吐き気、下痢などが生じるおそれがあります。出題実績あります。

 また、2週間、使用して改善がない場合は、漫然と使用しません。長期継続服用は不適当です。

 ユビデカレノンに、15歳未満の製品はありません。

 当該15歳未満の憶え方ですが、文字数で憶えましょう。

 「ユ・ビ・デ・カ・レ・ノ・ン・コ・エ・ン・ザ・イ・ム・Q・10」で「15文字」になるので、「15歳未満」の「15」をつなげて憶えるってな次第です。

 そのほか、小児に、心疾患による動悸、息切れ、眩暈などがある場合は、医師の診断を受けるべきです。

 心臓の病気で治療中の場合は、医師等に相談します。また、強心薬との併用は不適当です。

 高血圧症等の基礎疾患のある人は、使用前に医師等と相談します。

 このあたりの論点は、これまでの試験では、言うほど問われていません。

 しかし、禁忌も小児も、試験ではド定番論点で、試験に問われて必定です。

 いつ問われてもよいように、テキストを精読しておきましょう。

試験ポイント2‐相互作用

 手引きには、まだまだ「コエンザイムQ10」の論点があります。

 それは、「相互作用」です。

 手引きには…、

 「コエンザイムQ10 については、医薬品的な効能効果が標榜又は暗示されていなければ、食品(いわゆる健康食品)の素材として流通することが可能となっており、」

 「そうした食品が合わせて摂取された場合、胃部不快感や吐きけ、下痢等の副作用が現れやすくなるおそれがある。」

 「また、作用が増強されて心臓に負担を生じたり、副作用が現れやすくなるおそれがあることから、 強心薬等の併用は避ける必要がある。」

 …とあります。

 このあたりも、いつ出題されてもおかしくないので、チェックしておきましょう。

 このページを「お気に入り」に入れておいて、試験直前で、チェックしていってください。

コツ的なこと

 登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。

 次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。

 実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。

 先に挙げた、「【第3類医薬品】ユビテンS 90錠 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。

 テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。


他のページ

 「心臓・血液に作用する薬」の他の「その他の循環器用薬」へのリンクです。

 ユビデカレノン

 ヘプロニカート

 イノシトールヘキサニコチネート

 ルチン

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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