登録販売者試験の「主な医薬品とその作用」で出てくる『数字』の整理とまとめ。出先での勉強や、追い込み時のチェックなどに活用ください。
このページでは、「主な医薬品とその作用」に出てくる『数字』のうち、主として「鎮咳去痰薬」と「含嗽薬」のものをまとめています。
そこそこの出題率ですので、余裕があれば、ドシドシ押えて行きましょう。
コデインリン酸塩とジヒドロコデインリン酸塩ですが、「小児」の数字があります。
手引きには、「コデインリン酸塩水和物又はジヒドロコデインリン酸塩(以下「コデイン類」という。)を含む医薬品は、原則、本剤を12歳未満の小児等に使用しない」となっています。
「使用上の注意」に加え、小児の禁忌なので、問われるようになっています。
「コデイン類・・・12歳未満・・・使用を避ける」は、押さえておくべきです。
なお、当該「12歳」は、当該コデインリン酸塩のところでしか出ない数字なので、この意味でも、狙われそうです。押さえておきましょう。
ところで、コデイン類ですが、注意すべき副作用があります。
おさらいのために、挙げておくと…、
「コデインリン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩は、妊娠中に摂取された場合、吸収された成分の一部が血液-胎盤関門を通過して胎児へ移行することが知られている。」
「また、分娩時服用により新生児に呼吸抑制が現れたとの報告がある。」
「また、母乳移行により乳児でモルヒネ中毒が生じたとの報告があり、授乳中の人は服用しないか、授乳を避ける必要がある。」
「そのほか、コデインリン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩は胃腸の運動を低下させる作用も示し、副作用として便秘が現れることがある。」
…です。
ぜんぶ、出題されているので、すべて、押えましょう。
なお、当該論点は、「適正使用」でも、出ます。
「使用しない:女性系」や「相談すること:妊婦等」も、参考にしてください。
「鎮咳去痰薬」の「抗炎症成分」の「カンゾウ」に、「1g以上」という数字が出ています。
手引きには…、
「カンゾウを大量に摂取するとグリチルリチン酸の大量摂取につながり、偽アルドステロン症を起こすおそれがある。」
「むくみ、心臓病、腎臓病又は高血圧のある人や高齢者では偽アルドステロン症を生じるリスクが高いため、それらの人に1日最大服用量がカンゾウ(原生薬換算)として1g以上の製品を使用する場合は、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談する等、事前にその適否を十分考慮するとともに、偽アルドステロン症の初期症状に常に留意する等、慎重に使用する必要がある。」
「また、どのような人が対象であっても、1日最大服用量がカンゾウ(原生薬換算)として1g以上となる製品は、長期連用を避ける。」とあります。
当該カンゾウが頻出成分なので、併せて、数字の「1g以上」も、押えてしまいましょう。
なお、カンゾウは、「偽アルドステロン症」という副作用の方があるので、この点も、ガチで押えておきましょう。
参考:カンゾウ
「鎮咳去痰薬」の漢方処方製剤の「甘草湯」にも、数字が出ています。
漢方処方製剤は、基本は、「捨て問」なのですが、当該甘草湯は、基原が基原なので、よく出ています。
よって、当該甘草湯は、チェックしておいてよいかと思われます。
さて、甘草湯ですが、手引きには…、
「甘草湯は、構成生薬がカンゾウのみからなる漢方処方製剤で、体力に関わらず広く応用でき、激しい咳、口内炎、しわがれ声に、外用では痔・脱肛の痛みに用いられる。日本薬局方収載のカンゾウも、煎薬として同様の目的で用いられる。」
「いずれについても、短期間の服用に止め、連用しないこととされており、5~6回使用しても咳や喉の痛みが鎮まらない場合には、漫然と継続せず、いったん使用を中止し、医師の診療を受けるなどの対応が必要である。」
「なお、甘草湯のエキス製剤は乳幼児にも使用されることがあるが、その場合、体格の個人差から体重あたりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあり、特に留意される必要がある。」とあります。
、数字と下線部分を押えておきましょう。
「鎮咳去痰薬」の生薬のセネガとオンジに、数字が出ています。
ごく稀に出るくらいなので、軽く見ておけばいいでしょう。
手引きには、「セネガはヒメハギ科のセネガ又はヒロハセネガの根を基原とする生薬、オンジはヒメハギ科のイトヒメハギの根を基原とする生薬で、いずれも去痰作用を期待して用いられる。これらの生薬成分の摂取により糖尿病の検査値に影響を生じることがあり、糖尿病が改善したと誤認されるおそれがあるため、1日最大配合量がセネガ原生薬として1.2g以上、又はオンジとして1g以上を含有する製品では、使用上の注意において成分及び分量に関連する注意として記載されている」とあります。
セネガ・オンジは、基本的に、基原と効能くらいが出るのが関の山です。
生薬の数字は、あまり出ないので、深追いせず、無理なら無理でいいです。
参考:セネガ
参考:オンジ
「含嗽薬」の使用法に、数字が出ています。
出題実績のあるところなので、押さえておくべきです。
手引きには…、
「含嗽薬は、水で用時希釈又は溶解して使用するものが多いが、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない。」
「一般的に、薬液を10~20mL程度口に含み、顔を上向きにして咽頭の奥まで薬液が行き渡るようにガラガラを繰り返してから吐き出し、それを数回繰り返すのが効果的なうがいの仕方とされる。」
「なお、含嗽薬の使用後すぐに食事を摂ると、殺菌消毒効果が薄れやすい」
…と、あります。
「10~20mL」のところは、「ひっかけ」で、「“1~2mL”」とか「“100~200mL”」などと、変えてきそうなので、注意してください。
ちなみに、当該論点では、数字以外のところがド頻出なので、必ず、内容を理解しておきましょう。
「医薬品」の数字は、こちらに続きます。
登録販売者の『数字』ですが、以下のページも参考にしてみてください。
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